今回は、私が年間200冊以上の読書を続けている中で見つけた「本で勉強を始めたい人向け」のおすすめ本30冊をご紹介します。
当然ながら、キュレーションサイトのようなとりあえずまとめた本では無く、全て一人で読んで見つけた本をご紹介します。
「このまま漫然と生きていっていいのか」
「もっと知識を身に付けたい」
「変化する時代に対応できるようにしたい」
そんな風に思っても、本選びって凄く難しく無いですか?私もいまだに本選びに失敗しています。
どうしても、良い本を見つけるかどうかは、ランダム(運)なので毎回良い本と出会うのは不可能です。
なので、このエントリーを読んでくれいる人には、良い本を見つける確率が上がるように、本を選んでみました。
なにから読むべきかわからない時は、とりあえずこちらの30冊から選んでみてください。
後悔しない選択になると信じています。
- 本で勉強するのは難しいと思う【このエントリーを書くきっかけ】
- 本で勉強したい時、ここから読んで欲しい30冊のおすすめの本【本題】
- 本で勉強したい。なにから読むべきかわからない時におすすめの30冊「まとめ」
本で勉強するのは難しいと思う【このエントリーを書くきっかけ】
そもそも、本で勉強するのは難しい。
私自身、読書は小学生から好きでしたが、勉強しようと思ってもなかなか良い本を見つけることができませんでした。
それにはこんな理由があります。
・何から読んだらいいかわからない
・難しすぎ本がたくさんある
・薄すぎる本がたくさんある
・面白いジャンルの本がわからない
既に、自分で興味のあるジャンルや良い本の見つけ方を発見している人は、別のエントリーを見て頂きたいのすが、まだまだ本選びに苦戦している人。
そんな人には、良い出会いの場になれれば幸いです。私が数年前に読みたかったエントリーを今、書いています。
本で勉強したい時、ここから読んで欲しい30冊のおすすめの本【本題】
ここからは、「本で勉強したい。なにから読めばいいの」という疑問に答える、おすすめ本をご紹介します。
【選び方のロジック】
・読みやすい本を選んでいます。
・偏りの少ない本を選んでいます。
・多くの場面で使える汎用性のある知識を選んでいます
・6つのジャンルに分けてご紹介します。
全ての本がおすすめ本ですが、30冊もあると「どれから選んだらいいかわからない」と思うかもしれません。
その時は、各ジャンルおすすめ順に並べているので、一番上からチェックしてください。
考え方や思考法が身に付くおすすめ本6冊
まずは、考え方や思考法が身に付くおすすめ本です。最初にこのジャンルに触れるのは、人間の強みは思考そのものにあるから。です。
考え方や、物事の捉え方が変わればインプット・アウトプットの全てがガラッと変わります。
知識よりも最初に身に付けるべきは、考え方。
マインドセット
最近の心理学的な発見でも、最も重要な発見の一つは「マインドセットで人の成長曲線が変わる」ということ。
つまり
・やれば出来る:本当に成長をする傾向がある
・やっても駄目だ:成長が遅れ、ずるをしたり停滞をする
ということが、調査によって判明していることです。
どんなに学習環境が整っていても、学習する本人の心が「やればできるんだ」と思わなければ意味がありません。
マインドセットは、あなたの能力の入れ物を大きくする本です。小さなバックでは、荷物が運べないのと同じで、まずは大きな入れ物(やれば出来る)を身に付けましょう。
エッセンシャル思考
あまりにやるべきことと、情報が多くあふれているのが現代。
1日24時間しか無いのに
・全ての本を読むこと(1日200冊日本で出版)
・全ての娯楽を楽しむこと
・全ての情報を入手すること
こういったことは不可能です。人は社会的な生物になればなるほど、やるべきこともできることも増えます。
しかし、本当に人生に必要なことはわずかです。もちろん人によって、そのほんのわずかなやるべきこと。は変わります。
ですが、そのやるべきことを理解しないまま生活をしている人はたくさんいます。
「あなたにとって、一番大切にすべきことはなんですか?」
「いま、無駄に時間や労力を割いているものはありますか?」
この質問に即答できない人は、一度読んでおくべき本です。
OPTION B
人生にはたくさんの選択肢があります。ですが、一番欲しいものを手にすることができる人は少ない。
また、生きていれば様々な不幸が起こります。
どうやっても変えることのできない未来(人生の終わり)などに向き合うためには、複数のオプション(選択肢)を用意するのが最適解です。
おそらく、ほとんどの人が、子供の頃に描いた夢(オプションA)を叶えていません。誰しも、オプションBやCの人生を生きている。
それでも、大丈夫だし、挑戦したり、苦難を乗り越えるためには複数の選択肢があった方が良いよね。ということがわかる本。
苦しい経験をする前に知っておくことで、少しでも心のダメージを減らすことができる本です。
RANGE
無限に知識や情報がある中で、私たちに必要なのは、深く・狭い情報ではありません。
広く・浅い情報を持つことがあらゆるイノベーションを生み出しています。
発明とは、既存の知識の新しい組み合わせ。と呼ばれています。
発想力を磨き、新しいアイデアを生み出すためには、幅広い知識が必要です。今後、勉強を進めていくなら、目指すべき指針を与えてくれるのがRANGEです。
SINGLE TASK
マルチタスクは悪。というのは、多くの人が知っているが、なかなか行動に起こせないことです。
そういう意味では、健康的な食生活と似ているかもしれません。みんながやるべきとわかっていも行動できていません。
マルチタスクは
・仕事の効率が落ちる
・精神的に疲れる
・何事にも集中できない
などのデメリットがあります。逆に言えば、シングルタスクは反対のメリットがあるとも言えます。
何をするにも、シングルタスクが必要です。その重要性を表層の知識では無く、深い理解として認識できるのが、シングルタスクという本。
Give and Take
世の中には3種類の人が居ます。
・ギバー(与える人)
・マッチャー(平等な人)
・テイカー(奪う人)
ほとんどの人は、マッチャーです。年賀状をもらったら、なんだか悪い気がして、わざわざ年賀状を買って送り返す。それは人です。
では、大失敗するのはどんな性質だと思いますか?
それは、ギバーです。最もパフォーマンスが低いのは、与える人であるギバー。
では、最も成功する人はどんな性質でしょうか?
答えはギバーです。打ち間違えではありません。ギバーには、大成功と大失敗の二つ道があります。
その道の選択方法は何か?答えは、ギブアンドテイクに書かれています。
学習効率が上がったり、知性を身に付ける4冊
ここからは、正しい思考法を身に付けた人が、学習効率を上げられる本をご紹介します。
良い思考×良い学び方=最高効率の学び。
地頭力を鍛える
どんな場所でも活躍したり、仕事が出来る人の特徴は?
そう聞かれたら、頭が良い人(地頭の優れた人)と思いませんか?
私もそう思います。ですが、地頭って鍛えることができるのでしょうか?マインドセットを読んだ人ならわかるように、当然地頭も鍛えることができます。
その鍛え方については、地頭力を鍛える。が最適です。フェルミ推定という思考法をテーマに、地頭力を磨くことができます。
フェルミ推定は、ちょっとした雑学としても面白いので、おすすめです。
知覚力を磨く
インプットの質は「情報×知覚力」で決まります。
良い情報に出会うかどうか。は運の要素がありますが、知覚力については自分一人の力で磨くことができます。
私たちは五感で得る全ての情報を「知覚」によって得ています。
つまり、知覚力を磨くことができれば、あらゆるインプットの質が変わります。
そのインプットの質を変えるために必要な方法・スキルを学べるのが知覚力を磨く。です。
一流の頭脳
健康本のジャンルか迷ったのですが、学習法のジャンルに入れておきました。
なぜなら、この本は「脳みそ」を良くする方法について書かれているからです。
頭が良いというのは、脳みその機能が優れている。とも言いかえることができます。
「脳みそなんて、生まれつきだから筋肉みたいに鍛えることは出来ないでしょ?」
そんな誤解を、科学的な知識で解いてくれるのが、一流の頭脳。運動量を増やしたいけど、モチベーションが湧かない人にもおすすめです。
この本を読んだと、運動をしたくならない人がいたら、是非コメントください。
進化する学習法
なんでこの情報が、義務教育に取り入れられていないんだろう。と思ったのが「学習法」です。
なぜか、学校で学習法を教えてくれることはありません。
授業をして、宿題を出して終わり。これでは日本の学力が低下するのは当たり前です。
勉強方法について知っていれば、当然学習効率が上がり、記憶の定着が良くなります。
勉強したい。と思うなら、まずは学習法から。とも言えると思います。
一生使える健康に関する3冊
趣味がアンチエイジングな私。健康本は大好きです。
健康である。ということは、全てのパフォーマンスの成果が底上げされる。とも言えます。
割と間違った情報が流布されている日本。ここで一度、正しい情報を知っておくことで、10年後の体調が変わるかもしれません。
(健康法に関しては人のバラつきが大きいので、慎重に取り扱いましょう。)
最高の体調
健康に関する情報を広く盛り込んでいて、かつ読みやすい本と言えば最高の体調でしょう。
「そもそも健康に関してよくわからない」という人におすすめです。
腸化学
腸内細菌は、現在ホットなジャンル。
なぜなら、腸内環境が人に与える影響は胃腸の調子だけにとどまらない。と考えられているからです。
食物繊維の無い生活が考えられなくなる本です。
スタンフォード式最高の睡眠
人生で最も時間を使っているのが睡眠とも言えるでしょう。
では、その睡眠法について理解しているか。というと、多くの人がなんとなく睡眠を取っています。
1日8時間も使っている行動について勉強しないのはもったいない。
睡眠研究で世界トップとも呼ばれているスタンフォード大学。そのトップが書いている本。最初の睡眠法学習として最適です。
ビジネススキルやマネーリテラシーを磨く6冊
生きるためには働く必要があるし、お金も必要。
生きているだけで、お金がかかるのが今の人類。お金について知って、ビジネスについて知っておくことは、どんな人にも価値があるでしょう。
経済学部卒なので、私が好き。ということもあります。
日本一カンタン「投資」と「お金」の本
経済学って、なんとなく難しいような印象がありませんか?
これまで、経済学について触れてこなかった人が、投資やマネー本を読むと結構苦戦します。
ですが、この本なら経済学に完全に無知でも読み切れる。そして、最もシンプルで著名な経済学者がおすすめしている投資法について知れます。
結局、投資をするなら、手数料が少ないインデックス投資が良さそう。というのが、現在の経済学者の多くが指示する意見です。
その理由とメリットについて、とにかくわかりやすく知れる本。
売れるもマーケ 当たるもマーケマーケテイング22の法則
マーケティングの根幹について知れる本。
どんな仕事をしていても、共通しているのはとにかく売る必要がある事。
では、どうやったら人はブランドを認知して買い物をするのか。そのロジックをわかりやすく示している本。
マーケティングを最初に学ぶ時におすすめの本です。
悪いヤツほど出世する
「リーダーになるには、リスクテイクして、正しいことをすべきだ」
そんな理想論が統計的には間違っている。という悲しい現実について知れます。
ひとは、嘘をついて褒められている。と感じている時でさえ、喜びを感じるようです。
・腰ぎんちゃく
・部下に責任を押し付ける
・太鼓持ち
そんな人の方が出世する確率は高い。悪い人間になれ。とは思いませんが、ある程度使い分けすることも、ビジネスでサバイブするには必要かもしれません。
現実を知りたい人におすすめ。
決め方の経済学
「集団で、何かを決定する時、最も民主的な方法は何ですか?」
そう聞かれたら、不完全な部分はあるが、多数決かな?と思う人が多いでしょう。
ですが、多数決は時に
・誰もが望まない選択をする
・一部の人に、間違った行動をさせる
などのリスクがあります。多数決のロジックを知らないと、民意を理解することも、多数決で間違えることもあります。
だからこそ、多数決について知り、今のところ最も正しい多数決の方法について知っておくべきです。
決め方の経済学は、多数決についての正しい理解と、自分の常識が覆る経験をすることができる本。
人を操る禁断の文章術
人を操ることは出来ませんし、禁断でもありませんが、文章術についてはとても分かりやすく書かれている良書。
言葉については、問題無く話せる人でも、文章になると途端に苦手になる。
そんな人は多いですよね。
ですが、文章は人に情報を伝える手段として、今でも効率が良く便利なスキルです。
わかりやすく、人の心に訴えかける文章を書くことが出来れば、仕事もプライベートも楽になります。
表現力は才能では無く、知識。
ファスト&スロー(難易度高め)
正直、少し難しいので経済学が好きな人か、基礎知識が無い人にはおすすめしません。
では、なんでこの本を取り上げたのか?というと、とにかく良い本だからです。
行動経済学の本を読んでいる時、ファスト&スローが触れられていないことは無い。と思えるくらい有名な本。
それは、行動経済学という分野を切り開き、世界に広め、ノーベル経済学賞を取った作者が書いているから。
「ちょっと頑張って、難しい本にチャレンジしたい」
そう思うなら、間違いなく読んで損しない本です。心理学×経済学という、私たちの生活に活かせるのに、科学的な手法が取られている。
そして、驚きと発見がたくさんあるのが、行動経済学です。
心理学や人間関係を学べる3冊
人間関係に悩みの無い人は居ない。誰しも人に嫌われたくないし、たまに会う人と楽しく会話できれば楽しいです。
孤独は、煙草を吸うのと同じくらい体に悪い。とも言われています。
人に好かれる。ということは、原始時代から残っている人の欲望。それに少しでも近づけるのは、心理学かもしれません。
身近なテーマなので、単純に読んでいて面白いのがおすすめポイントです。
われわれはなぜ嘘つきで自信過剰でお人よしなのか
個人的に、今最も関心のあるテーマが「進化心理学」です。
進化心理学とは、人類の進化において自然淘汰で残されてきた性質が、人の心理や行動を理解する助けになる。という学問です。
例えば、孤独が健康に悪いのは、孤独≒生存の危機。だった原始時代の流れで、孤独を嫌う特性のある遺伝子が今でも残っているから。と考えます。
つまり、進化心理学を学ぶのは、人の感情や心が動く根幹について知れることにつながります。
一冊読むだけで、目が悪い人が初めて眼鏡をかけた時のように、人の心や感情がクリアに見えます。
影響力の武器
心理学本で最も有名だと思います。
影響力の武器は、人の行動が変わるスイッチを見つけ、それをわかりやすい具体例と共に伝えている本。
影響力の武器を持つことは、影響力の防具を手に入れることにもつながります。
多くの広告やマーケティングが人の心を動かそうとします。もちろん、それ自体は良いのですが、動くべきでない時でも心が動く時があります。
それを防ぐためには、相手の戦略を知る必要がある。ならば、最も有名な心理学本を読んでおくのが、効率が良いと思います。
最強の人間関係術
人間関係術を科学的な手法で分析、理解した作者が書いているレアな本。
人間関係本は多数存在しますが、個人の経験談に基づくものモノや、学術的なモノが多いです。
最強の人間関係術は、こういった本と比較して
・統計的手法が取られている
・小難しい知識が不要
・実践的なところまで落とし込まれている
・ユーモラスに書かれている
などのメリットがあります。読書の楽しさを知れる本でもあり、おすすめです。
人生について考える3冊の本
人が100人いれば、100の人生があります。それは全てが個性的で全く同じものは存在しません。
そんな人生について、考える時間をつくるのは、とても有益です。
読書の時間を使って、一度人生について振り返ってみるのはいかがでしょうか?
ライフシフト
人生に関する本でいえば、これ以上世界に影響を与えた本は少ない。
人生100年時代という単語を広めたのは、間違いなくライフシフトです。
ライフシフトでは、これまでの「就学⇒就職⇒退職」といったフローでは、伸びた寿命を生き抜くには厳しい。
だからこそ、人脈やスキルを就職中も磨いて、長生きしても大丈夫。という未来を作ることを推奨しています。
人によっては、長生きは理想では無く、リスクになりつつあります。
そのリスクの大きさ、対策について知るには、ライフシフトが最適でしょう。
天才を殺す凡人
この本では、人を3つの種類に分けています。
1.天才(創造力豊かな人)
2.秀才(統計的な手法を取る人)
3.凡人(人とのつながりが得意な人)
天才を殺す凡人では、天才という創造力を、科学的な手法で評価すると、天才の価値がなくなるよ。それを助けられるのは凡人だよ。という本。
世の中に存在しない製品を売る時、定量化できるのは、その費用と時間だけ。秀才が分析すれば、天才の発想はナンセンスです。
これが、今の日本で起こっていることだな。と思ってしまいます。
優秀な分析手法のせいで、先の見えない創造的な活動を行えない。誰もが、最適化を目指しても、タイプの違いを理解できないと、上手くいきません。
天才を活かす凡人や秀才になるためにも、読んでおくべき本。
人生100年時代の経済
人生100年になったの時、経済について考えることができる本。
将来老いる人は読んでおいて損しないでしょう。
老人になった時、私たちに起こる出来事。企業が老人向けに生産している製品がいかにナンセンスか。
そんなことについて知ることができます。目から鱗が落ちた本。
オマケ:幅広く知識を得られる稀有な本
最後の一冊は、有益情報が全部乗せされている本をご紹介します。
ジャンルが多岐にわたるので、オマケとしてご紹介します。
残酷すぎる成功法則
この本は、これまで発見された成功に関するあらゆる法則を整理している本です。
いわゆる有益な情報を、とにかくたくさん詰め込んだ本で、たくさん本を読むのが苦手なら、この一冊が最も効率よく知識を得ることができるでしょう。
内容も読みやすく、勉強することの楽しさについても感じることができます。
「30冊の中で、とりあえず一冊読んでみよう」
そう思うなら、まずは残酷すぎる成功の法則。がおすすめです。
本で勉強したい。なにから読むべきかわからない時におすすめの30冊「まとめ」
まずは、ここまでお付き合いいただきありがとうございました。
約8,000字のエントリーですが、私が一年以上かけて読み進め来た本から、本を激選しています。
こういったエントリーは毎日書くことができない(読書量が足りないので)ので、ある意味、このブログの集大成ともいえる内容になっています。
「私も本を読んで少しは勉強しないと。」
そう思う人の助けになれば、幸いです。ちなみに、読書で勉強するなら月に何十冊も読む必要はありません。
目指すべきは、月4冊です。その根拠はこちらから。