今回は、シングルタスクの書評・レビュー+考察エントリーです。
・マルチタスクが非効率なことを知っている
・聞いたことのある
そんな人は多いと思います。
にも関わらず、ついついマルチタスクをしてしまうものです。(私もそうです。)
【シングルタスクを読むべき人】
・ついついマルチタスクをしてしまう
・時間が無い感覚がある
・一瞬一瞬に集中できない
・マルチタスク=有能だと思っている
【シングルタスクを読んでわかること】
・シングルタスクのメリット
・マルチタスクのデメリット
・能力を最大限発揮する方法
・シングルタスクのやり方
マルチタスクはブラックホールのようなものです。どんなに意識していても、ついつい吸い寄せられてしまいます。
だからこそ、今一度シングルタスクの重要性について再確認をする必要があります。
今回は、シングルタスクという行動への考察。シングルタスクという本の感銘を受けた点についてご紹介します。
本当に、自分にとって大切なことだけに集中できれば、時間の使い方が変わります。シングルタスクに合わせて、こちらも知っておくべき本です。
マルチタスクの定義とは
まずはマルチタスクの定義についてご紹介します。
マルチタスクの定義とは「集中力が必要なことを同時にやろうとすること」です。
なぜやろうとする。と表現したかと言うと、実際に2つのことを同時にできないからです。マルチタスクが出来ている。と思っている時は、タスクの切り替えをしているだけです。
また、マルチタスクとは言え、2つ以上のことを同時並行することの、全てを指すわけではありません。
・簡単な高速道路中の会話
・お風呂に入りながらの読書
・単純作業中の鼻歌
これらは、一方が集中力を必要としない作業のため、マルチタスクになりません。
人はみな、呼吸をしながら生活しているので、なんでもかんでも2つ以上。と考えると全てのことがマルチタスクになります。
・集中力が必要なことを
・2つ以上やろうとすること(実際は出来ていない)
これら2つが揃った時、マルチタスクと言えます。
マルチタスク4つのデメリット
デメリットはこちらです。どれも非常に大きな損失です。
1.集中できない
2.目の前の人に対して失礼になる
3.仕事や作業の効率が落ちる
4.思い出に残らない
1.集中できない
当たり前ですが、マルチタスクでは集中できません。
ただ、本を読むのと比較して、これらを追加したら集中力が下がるのは当たり前です。
・人と会話しながら読書
・テレビを見ながら読書
・SNSを見ながら読書
つまり、マルチタスクをするということは、集中力を目減りさせていることと同義です。
もし、2つのことに半分ずつ集中力を分けることができれば良いですが、残念ながら集中力を2つに分けた時、全体量は確実に減っています。
10分で出来ることを2つやる時はこんなイメージになります。
・一つ一つやる:20分で終了
・マルチタスクでやる:40分で終了
集中力は人の能力でも特に重要です。その集中力が下がる行動はデメリットしかありません。
2.目の前の人に対して失礼になる
人と会話する時に、スマホやパソコンを見ながら会話する人がいます。
そんな人は、相手の人に対して失礼な態度と思われる可能性があります。
スーパーに行って、品物の場所がわからずに店員さんに聞いた時、スマホをいじりながら作業されたら嫌ですよね。
また、品物を陳列しながらの接客も不快に感じると思います。
それは、相手のことに意識を100%向けていない証拠=相手のことを敬っていない証拠。になるからです。
相手のことを思うなら、マルチタスクでの会話はNGです。
3.仕事や作業の効率が落ちる
集中力が減るため、作業効率が落ちます。
マルチタスクをしている人は「忙しいからマルチタスクするしか無い」と思っている人もいます。
ですが、逆にマルチタスクをしているから忙しい可能性もあります。
目の回るほど忙しい時もありますが、そんな時でも「一つ一つ」のタスクに集中する方が、メリットが大きいです。
4.思い出に残らない
最後に、思い出に残らないことです。
あなたは花火大会に行きました。クライマックスは何百発もの花火の一斉打ち上げです。
その時は、どうしていますか?下記の選択肢から選んでください。
・花火だけを見る
・スマホで写真を撮る
・動画を取る
では、記憶の残るのはどれでしょうか。もちろん、花火を見ることです。
せっかく、時間とお金をかけて旅行して、人に見せる写真を撮っていては勿体無いです。
マルチタスクは、思い出のインプットさえ失う行動です。
シングルタスクのメリット
マルチタスクの対義語であるシングルタスクのメリットはこちらです。
・集中できる
・目の前の人に向き合える
・作業効率が上がる
・思い出に残せる(今を大切にできる)
もちろん、先ほどのマルチタスクのデメリットの反対になります。
それを踏まえると、シングルタスクに意識を向ける価値がある事が理解できると思います。
そんなシングルタスクについて、学び・発見できる本「シングルタスク」について、この後ご紹介します。
シングルタスクを読んで感銘を受けた5つの点
ここからは、シングルタスクを読んで感銘を受けた点を5つご紹介します。
前段部分と重複する部分もあるので、サクサクご紹介します。
1.シングルタスクの強み
集中力を損しないこと。それがシングルタスクの強みです。
持っている力を全て出し切るには、集中力を発揮すること。そのための方法は「シングルタスク」
非常にシンプルな考え方ですし、理にかなっている点が心に響きました。
普段からついつい、ながら作業をしてしまうので、自分への戒めになります。
2.マルチタスクとは、タスクスイッチ
マルチタスクの定義について、きちんと理解できた点もシングルタスクの魅力的な点です。
もし、マルチタスクが出来ていると思っているなら、それは「タスクスイッチ」です。
タスクスイッチとは、一瞬でタスクを切り替えることですが、その切り替えの際に集中直を消費します。
つまり、いろんな作業の切り替えばかりしていると、それだけで集中力を消耗してしまいます。
3.ラリーを減らせば時間が増える
人とのやり取りに集中できないと(シングルタスクしていないと)やり取りの回数が増えます。
つまり、ラリーが増えるため、時間を消費します。
一方、一度のやり取りできちんと会話が成立すればラリーが減って、結果的に時間が増えます。
「承知しました。また状況教えてください」
こんなメールばかりしていると時間が無くなる。当たり前ですが、日々心掛けたいことでもあります。
相手の時間も奪わなくて済みます。
4.電子デバイスから距離を取る
電子デバイスから距離を取ることが、シングルタスクの方法として紹介されていました。
確かに、集中力を発揮できないのはスマホやパソコンのせいだったりします。
シングルタスクでは難易度別でこれらの方法が紹介されています。
たった1時間でも、スマホから距離を取ることができれば、仕事も家族との時間も楽しめると思いました。
休日には、午前だけスマホやパソコンの電源を入れない。という習慣を作りたいと思います。
習慣化については、こちらが参考になると思います。
5.オリンピック選手の集中力
オリンピック選手という集中力の塊の人達が、ソチオリンピックの開会式で見せたのは、スマホで自撮りをする姿です。
マルチタスクのデメリットでもご紹介したように、思い出に残らなくなります。
一生に一度でもあれば非常に幸運な、オリンピックという舞台で、スマホというマルチタスクをしてしまう。
どんな人でも、マルチタスクに陥る可能性がある。その事実に驚きました。
「シングルタスク書評」全能力を無駄使いしない方法「まとめ」
今回は、シングルタスクの書評として、個人の意見を盛り込みつつ、ご紹介しました。
マルチタスクをしたい。マルチタスクができる。といった思い込みから逃れることができれば、自分の力を最大限に発揮できると思います。
この本の作者でさえ、時にマルチタスクをしてしまうことがあるようです。
そのため、この本は「一度読んで終わりの本」では無く、いつでもシングルタスクに戻れるために、定期的に読むべき本だと思いました。
読書中のマルチタスク対策について、こちらがおすすめです。