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「天才を殺す凡人 書評」90分で過去最高の自分に出会える「本レビュー」

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今回は、「天才を殺す凡人」の書評・本レビューです。※作者:北野唯我さん

 

タイトルを読んで予想していた内容は「天才に打ち勝つ方法」でした。

 

実際は、天才を殺してしまう、凡才について。また、その対処法。天才を活かす方法でした。

 

「自分は天才じゃない」

 

そんな風に思った、私のような人も安心です。天才を殺す凡人で語られている天才とは、一般的な天才とは少し違います。

 

・天才:創造性
・秀才:再現性
・凡才:共感性

 

天才を殺す凡人では、各人種についてこのような定義をしています。さらに、この定義は、一人に対して、一つの特性ではありません。

 

Aさん:創造性3、再現性6、共感性1

Bさん:創造性1、再現性2、共感性7

 

上記のように、人によって特に秀でているものと、そうでないものがわかれます。誰しも天才であり、凡人です。

 

天才を殺す凡人は、人の持つ特性を理解し、それを活かすための方法考えることができる本。

 

今回は、そんな天才を殺す凡人の書評と、特に感銘を受けた点についてご紹介します。

天才を殺す凡人を読むべき人

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まずは、天才を殺す凡人を読むべき人をご紹介します。

 

読み物として、非常に面白いので読書が好きなら読んで損しない本ですが、それ以外では特に「組織で働く人」が読むべきかと思います。

 

なぜなら、一人で仕事をする人と異なり、組織で働く場合は多種多様な人との関わり合いが増えるからです。

 

多くの人と関われば関わるほど、想像力豊かな天才にも、ロジカルシンキングが得意な秀才にも出会います。

 

その特徴を理解し、最高のパフォーマンスを発揮するためには、各人種の理解が必要です。

天才を殺す凡人という本が持つ3つの魅力

この本の魅力は3つあります。

 

・小説形式なので、読みやすい
・発想方法から、人を区分けしているユニークさ
・どんなタイプでも活躍できる方法を知れる

 

特に、魅力的なのは「どんな人でも活躍できる場所がある」ということがわかることです。

 

組織とは不思議なもので、あらゆる立場や仕事があり、その適正は人によって異なります。

 

天才を殺す凡人では、天才にはできないが、秀才に出来ること。秀才にはできないが、凡人には出来ること。

 

など、それぞれの人種が活躍できる方法を知れます。

 

理想論ではなく、誰しもが活躍できる場所がある。ということを知れるのが、この本の最大の魅力です。

天才を殺す凡人で定義されている3つの人種

3人の女性

先ほどご紹介した、3つの特徴。こちらをもう少しかみ砕くとこんなイメージになります。

 

・天才:創造性が高く、他の人が思いうかばないプロセスを取る
・秀才:再現性が高く、システマチックに物事を着実に進める
・凡才:共感性が高く、相手の反応を予測しながら動ける人

 

どの特徴をみても素晴らしい長所に見えますし、実際そうです。相対的に優れている特徴はありません。

 

とはいえ、このなかで、社会で「エリート」を呼ばれるのは、秀才タイプのようです。

 

確かに、物事を定量化して、スケジュールを立てて着実に仕事をこなせる人が、エリートのイメージがあります。

 

天才のような、圧倒的なひらめきは、人の注目や関心をあつめるものの、エリートとは、イメージが異なります。

 

凡人は、その名前の通り?特に日本に多いです。(日本人の美徳として、共感力が高いことが挙げられるから)

 

天才を殺す凡人では、このようにカテゴライズされています。

天才を殺す凡人を読んで、特に感銘を受けた点

 ここからは、天才を殺す凡人を実際に読んで「特に」感銘を受けた点をご紹介します。

 

ここでは、ご紹介しきれないほどの魅力のある本です。50冊読んで1冊出会えるような、貴重な本です。

人の特徴によって、合う人と合わない人がいる

 天才を殺す凡人でカテゴライズされている、「天才」「秀才」「凡人」ですが、それぞれ相性があります。

 

天才:秀才に興味が無い。凡人に理解して欲しい
秀才:天才へ嫉妬と憧れ。凡人を見下している
凡人:天才を理解できない。秀才を天才だと、思い込んでいる

 

つまり、天才は理解されたい凡人とは合わない(理解してもらえない)し、憧れられている秀才に関心がありません。

 

秀才は、憧れている天才に関心を持たれずに、嫉妬します。凡人には高く評価されますが、見下します。

 

凡人は、天才のことを理解できません。間違って秀才を天才だと勘違いします。

 

結果として、大衆(凡人)の理解を得られない天才は、凡人が気付いていない場所で傷つき、理解や共感を得られずに、殺されてしまいます。

 

また、秀才が天才を憎むことによって、ロジックで創造性を打ち砕く時もあります。(この内容については、この後ご説明していきます。

天才が孤独なのは、共感を引き出せないから

 きっと、誰しも一度は天才に憧れたことがあると思います。しかし、そんな天才も「良いことばかり」ではありません。

 

誰もが思いつかないような「ひらめき」があるからこそ、誰からも理解してもらえません。

 

次の章で詳細をご説明しますが、ひらめきは、生まれた時点での価値計測は出来ません。

 

iPhoneも販売して、市場に受け入れられて初めて価値が生まれました。それまでは、キーボードの無い変わった携帯電話です。もちろん、販売前なので、販売台数も0です。

 

つまり、孤独な天才が生まれたり、奇抜なアイデアが一蹴されてしまうのは、天才が凡人の「共感」を引き出せないからです。

 

天才が一人で輝くのは難しいです。ひらめきを行動に変える人「根回しが得意な、最強の凡人」が必要です。※最強の凡人について、詳しくは天才を殺す凡人を読んでください。

ロジックvs独創性では、独創性が負けることが多い

 先ほど簡単に触れたように、ロジック(定量化した計測)に対して、独創性が議論をすると、独創性が負ける可能性が高いです。

 

まだ世に出ていないアイデアで、付加価値を測ることは出来ません。にも関わらず、コストや人員数、作業時間については、計測ができます。

 

「売り上げ目安も無いアイデアに対して、1億円と10人の人を割り振る余裕がどこにありますか?」

 

そんな風に聞かれて、数字だけでやる意義を示せる人は居ません。結果的に、天才の独創性は、秀才のロジックにつぶされます。

 

イデアが良ければ、大丈夫。

 

そんなことは、幻想で、実際には共感を集めて仲間を作る「根回し」が必要なようです。

最強の武器は「自らの言葉」

共感を得ることが得意で、周りの人の空気感を察知できる「凡人」ですが、説明能力が低い場合があります。

 

「言いたいことが上手に伝わらない」
「いつも、人に理解してもらえない」

 

そんな凡人にとって、最強の武器は「自らの言葉」のようです。

 

「自分が発する言葉は、みんな自らの言葉じゃないの」

 

そう思うかもしれませんが、天才を殺す凡人で言う「自らの言葉」とは、人が良く使う言葉やかっこいい言葉以外。という定義になります。

 

具体的には、こんな言葉は人の言葉です。

キャッシュフロー
PDCA
損益分岐点
・ターゲット
・費用対効果

具体的に、自らの言葉で話すとは何か

では、自らの言葉とはなにか?というと「子供のころから使っている言葉」です。

 

・僕らは
・やりたい
・ワクワクする
・喜べる
・何をしたい人

 

正直、自らの言葉だけで会話。というのは難しいと思います。しかし、横文字やビジネス用語だけの会話をする人は、なんとなく無機質なイメージがあります。

 

ターゲットを決めて、費用対効果を加味しながら、オポチュニティを探ってくれ。

 

こんな風に言われても、ピンときません。

 

「お客さんに伝えたいメッセージを決めて、どんなことをすれば、一番喜んでもらえるか。の考え方で、チャンスを探してみてくれないか。」

 

こんな風に言われた方が、私は理解しやすいと感じました。

各特徴が持つ、武器とストッパー

天才を殺す凡人で紹介されている3つの特徴ですが、それぞれ武器となる強みとストッパーがあります。各特徴が持つ得意な領域はこちら。

 

天才:アート、起業、芸術、エンタメ
秀才:科学、組織運営、数字、編集、マネジメント
凡才:言葉、マーケティングSNS、対話

 

各特徴によって、得意とする分野は異なります。

 

「自分は、どの特徴が強いタイプだろうか」

 

そう考えてから、自分が目指す目標を設定することも、自分が輝く方法の一つだと思います。

自分の中にある「ストッパー」とはなにか

全ての人に、3つの特徴があります。その特徴が、時にストッパーになることがあります。

 

・秀才:数字やロジックで考え、新しいアイデアのデメリットを見る
・凡才:デメリットを見て、やっぱりやめておこうと考える

 

組織だけにとどまらず、自分自身にもこのように考えてしまいます。結果的に「自分で、自分の天才を殺す」ことになりかねません。

 

過去最高の自分に出会うための扉を閉めているのは、冷静で、共感力のある自分自身なのです

 

確かに、私も思いついたアイデアや、考えを

 

「論理的に考えたら、実現は難しそう」
「費用対効果が悪そう」
「時間のロスが気になる」

 

そのように考えて、辞めた経験が何度もあります。つまり、自分の中の天才(想像性)を、他の特徴がつぶしていました。

 

誰しも、そんな経験をすることがあります。時には、自分自身のストッパーを外せるのが、クリエイティブに生きるための方法です

「天才を殺す凡人」過去最高の自分に出会う「書評・レビュー」まとめ

今回は、「天才を殺す凡人」について、書評を行いました。

 

年を重ねるごとに、どうしても自分自身のストッパーは強固になります。過去の経験は貴重なものです。

 

しかし、時には、自分の想像力を押し付けてしまうことがあるかもしれません。

 

組織においても、自分自身についても「過去最高」を目指す方法は、天才・秀才・凡人の3つの特徴を、適切に扱える人だと感じました。

 

あなたはどんなタイプですが、そして、どうしたら今以上に力を発揮できますか?

 

答えは、この本にあります。