どうやら小説を読むと人の気持ちがわかる人になれるようです。(もちろん、この辺は諸説あり。)
その理由について、私の考察も含めてご紹介していきます。
なんとなく、読書家は内向的で人と会話するのが苦手な印象があります。
しかし、小説に触れることでこれらの効果がありそうです。
1.他人の感情に影響する要素を知れる
2.場面の変化を理解する練習になる(空気を読む)
3.脳は、小説を読んだ時実際に体験している状態になる
あくまで可能性の一つではあるので、エンタメとして読んでください。
もしくは、読書のモチベーションに。少なくとも、感情表現や人の心の動きの種類を知るきっかけとして、小説は優れていると思います。
読書家は内向的だが、コミュ力はあるはず
そもそも、読書家は内向的な傾向があります。※内向的:他人よりも自分に関心がある。自分の時間を大切にする。
だからこそ、一人でできる読書が好きになります。
とはいえ、内向的でも社交性(コミュニケーション能力)が無い。とは言えません。
なぜなら
・内向的:嗜好
・社交性:スキル
だからです。つまり、内向的でコミュニケーション能力がある人は存在します。
また、読書で鍛えられるのも共感能力のため、コミュ力向上に貢献することが期待できます。
読書で鍛えられるコミュ力は共感能力
読書で主に鍛えることができるのは、共感能力です。
・人の気持ちを理解する
・空気の変化を読む
・どんな状態かを判断する
こんな能力です。
相手の気持ちがわかれば、どんな行動をすべきか。の判断ができるようになります。(空気を読み過ぎるデメリットもありますが)
小説を読むと人の気持ちを理解する共感能力が向上する3つの理由
ここからが本題です。
小説を読むことによって、人の気持ちがわかるようになる3つの理由をご紹介します。
1.他人の感情に影響する要素を知れる
まずは、他人の感情に影響する要素を知れます。
つまり、どんな理由で人の感情が動くか。を理解することができます。
物事の感じ方や捉えかたは人によります。例えば、見た目を褒められても、喜ばない人もいます。
そんな人は、過去にトラウマがあったり、自分の見た目が嫌い、見た目のせいで損をした経験がある人かもしれません。
ですが、自分がそのような気持ちの変化を体験していない場合は、理解が出来ません。
「こういう出来事で悲しむ人がいるんだ」
「こんな行動で楽しい気持ちに浸れる人がいる」
「挨拶を無視するのは、こういう気持ちだからかー」
小説を読むことで、そういった「他人」がなぜ、この感情になるか。を知ることができます。
2.場面の変化を理解する練習になる(空気を読む力)
小説や文章は面白いもので、前後のつながりを、読者が理解できる前提で書かれています。
もちろん、この文章も前段部分を読んで、流れを理解している前提で書かれています。
小説の場合は、特に場面の変化を理解できる前提で書かれている。と言えます。
・突然の場面変化
・時系列の変化
・登場人物の視点変化
など、小説を読んでいくうちに、目まぐるしく変化する状況についていく必要があります。
この変化に追いつく体験が空気を読む能力につながります。人の会話や空気感も、予告なしでコロコロ変わるからです。
3.脳は、小説を読んだ時実際に体験している状態になる
小説を読んでいる時、脳はその状態を追体験している状態になるようです。
つまり、小説の中の出来事を真実と思い込む。ということです。
他にも、他人が右手を上げていると、自分の右手を上げる脳の部分も活性化する。なども情報もあります。(ミラーニューロン)
たしかに、これらは脳みそが実際に起こった出来事と認知しているから。かもしれません。
・怖い話を読んで鳥肌が立つ
・感動するストーリーで涙が流れる
つまり、小説を読むことで、他人の視点で他人の感情に共感する経験が増えます。
だからこそ、小説を読むことで参照できる感情が増えて、人の気持ちが理解できるようになります。
コミュ力向上法。小説を読むと人の気持ちがわかる「まとめ」
今回は、小説を読むこと共感能力が上がる理由を3つご紹介しました。
もし、楽しんで小説を読むことで人の気持ちがわかるようになれば、かなりお得な気がします。
映画を見ているカップルは、脳波が同じような形になっている。という話もあるので、映像でも同じような効果があるかもしれません。
とはいえ、個人的には想像や予測すべきことが多い、小説の方が共感能力に対しては、メリットが多いと思っています。
ぜひ、たまには小説を読んでみてはいかがでしょうか?
最近私が読んだ小説を2冊ご紹介します。
【恋愛中毒】この本は、確かに、共感能力が高まりそうです。私の知らない、感情や気持ちの変化のロジックでした。
【エウレカの確率】以前もご紹介しました推理小説。推理を「トリック」ではなく「ロジック」で進めていく本。2作目も面白かったです。(リンクは一冊目)