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「名作」シリーズもの小説のおすすめ11冊【長く・何度も楽しめる長編小説】

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今回は、シリーズもの小説でおすすめを11冊ご紹介します。

 

小説は一冊でも充分面白いですが、シリーズものの長編小説は格別です。

 

シリーズもの小説は他と比べて、深く・長く楽しむことができるからです。

 

小説を読んでいると、こんな風に思う時があります。

 

「あの登場人物のその後が知りたい」
「そのキャラクターの活躍をもっと見たい」
「同じ世界観にもっと浸りたい。」

 

そんな風に思うことがあると思います。

 

どんなに面白い小説でも、一冊だけだと少し寂しく感じる時もありますよね。

 

しかし、シリーズもの小説なら何度も好きな小説の世界に飛び込むことができます。

 

今回は、そんな長く楽しめるシリーズものの小説のおすすめをご紹介します。

 

もちろん、全て読み切っていて、面白いと思った小説のみをご紹介します。

※ネタバレにならないように、概略のみをご紹介しています。

シリーズ物の小説の魅力は何か「メリット」

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シリーズ物小説のメリットは3つあります。

 

どれも、シリーズものだからこその魅力です。

1.物語が長編になるからこそ、スケールが大きい

シリーズものになると、使える文章量が増えます。3部作であれば、通常の小説の3倍の文章量を確保できます。

 

結果、一冊の小説では描けないようなスケールの大きな物語を作れます。

 

ハリーポッターも、シリーズものだからこそ、壮大な物語を作ることができました。

2.続編以降のテンポが良い「2作目からが本番」

当たり前ですが、物語には前提条件が必要です。

 

・キャラクターについて
・世界観について
・使われている言葉について

 

これらの小説の構築するためには必要だけど、無駄と言える説明を、シリーズもの小説は省くことができます。

 

そのため、シリーズもの小説の方がテンポよく物語が進みます。

3.好きなキャラクターや世界感を長く楽しめる「続編を待つ楽しみ」

シリーズもの最大の魅力は、好きなキャラクターや世界観を長く楽しめることです。

 

好きな小説では、登場人物自体が好きなっています。

 

「もっと、あのキャラクターの活躍がみたい。」
「あの世界観をもう一度楽しみたい。」

 

そんな願いをかなえてくれるのが、シリーズもの小説と言えます。

 

また、当たり前ですが、シリーズもの=読者数が多い=面白い。可能性が高いです。人気の無い小説はシリーズ化しないからです。

 

多くの人が評価している小説は、あなたも面白い。と感じれる可能性が高いです。

シリーズもの小説おすすめ11冊。「まとめ」

ここからは、具体的におすすめの小説をご紹介していきます。

 

どれも実際に読んで「これは面白い!」と思った小説だけを抽出しています。

①全てがFになる。森博嗣

まずは、森博嗣さんの出世作です。

全てがFになる。は、第一回メフィスト賞受賞作でもあります。

 

ちなみに、全てがFになる。は4作目として書かれましたが、出版社の以降で1作目になったようです。

 

森博嗣さんの考え方として「シリーズ物でも、どこから読んでもわかるようにしている。

 

という考え方があり、どこから読み始めても内容が理解できるのが特徴的です。

 

愛知県を舞台として、探偵役となるこだわりの強い主人公と、助手役のお嬢様がメインの登場人物です。

 

オシャレな文体と、知的な表現。なんとなく、頭の良い人が読む小説のイメージがあります。ちなみに、タイトルもおしゃれです。

 

①全てがFになる
②冷たい密室と博士たち
③笑わない数学者
④詩的私的ジャック
⑤封印再度
⑥幻想の死と使途
⑦夏のレプリカ
⑧今はもういない
⑨数奇にして模型
⑩有限と微小のパン

 

ミステリーが好きなら、一度は読んでおきたいシリーズです。また、全シリーズ読まなくても、一冊で完結しているため、問題ありません。

 

まずは、全てがFになる。だけでも読んでみてください。

ちなみに、森博嗣さんはエッセイも面白いのでおすすめですよ。

②陽気なギャングシリーズ。伊坂幸太郎

伊坂幸太郎さんの、陽気なギャングシリーズです。

 

「人を傷つけない」というポリシーを持つ強盗達が、それぞれの長所を活かして活躍するシリーズです。

 

伊坂幸太郎さんらしく、少し不思議な世界感と、ドキドキ感が味わえます。

 

強盗は4人います。それぞれの特殊能力はこちら

・人の嘘を見抜くことができる
・演説のプロ
・スリの天才
・体内時計の精度が高すぎる(運転も上手い)

 

肩ひじ張らずに、エンターテインメントとして読むことができます。伊坂幸太郎さんの世界観を存分に味わえるシリーズです。

 

①陽気なギャングが地球を回す
②陽気なギャングの日常と襲撃
③陽気なギャングは3つ数えろ

 

ちなみに、伊坂幸太郎さんだとこちらもおすすめです。「砂漠」

③図書館戦争。有川浩

有川浩さんの図書館を舞台にした、恋愛×軍隊物です。

 

有川浩さんは、軍隊物の作品を描くのが得意で、この後ご紹介する「自衛隊3部作」と呼ばれるシリーズもおすすめです。

 

表現の自由を奪う「メディア良化法」という法律の下、本の廃却や出版停止などが推し進められる世の中で、本と表現の自由を守るために戦う「公共図書館」の舞台です。

 

図書館側も戦闘部隊を用意し、さながら自衛隊のような体制になっている不思議な世界です。

 

そんな舞台設定にも関わらず、違和感なく読ませてくるのは、流石です。

 

また、登場人物の恋愛模様も見逃せないポイントです。

 

①図書館戦争
②図書館内乱
③図書館危機
④図書館革命

 

スピンオフとして、恋模様を描いた「別冊 図書館戦争」もおすすめです。図書館戦争を読んで、登場人物が好きになった人は、こちらも読んでみてください。

④珈琲店タレーランの事件簿。岡崎琢磨

京都の喫茶店を舞台に、「小さな」謎解きをしていく心温まるミステリーです。

 

喫茶店オーナーの女性と常連客の男性の2人が主人公です。他のキャラクターも人間味があって、素敵です。

 

きっと、聡明で優しい女性主人公を好きになり、おっちょこちょいで良いヤツな男性主人公を応援したくなるはずです。

 

この本がおすすめな人
・コーヒーが好き(コーヒーの豆知識が豊富)
・軽めの読みやすい本が好き
・ショートストーリー系が好き
・謎解き系が好き

 

個人的に凄く好きな物語で、2作目が出た時に感動したことを覚えています。

 

気楽に読むことができるので、それこそコーヒー片手に読むのがおすすめです。

 

①珈琲店タレーランの事件簿(また会えたならあなたの淹れた珈琲を)
②珈琲店タレーランの事件簿2(彼女はカフェオレの夢を見る)
③珈琲店タレーランの事件簿3(心を乱すブレンドは)
④珈琲店タレーランの事件簿4(ブレイクは五種類のフレーバーで)
⑤珈琲店タレーランの事件簿5(この鴛鴦茶がおいしくなりますように)
⑥珈琲店タレーランの事件簿6(コーヒーカップいっぱいの愛)
⑦喫茶店タレーランの事件簿7(悲しみの底に角砂糖を沈めて)
⑧喫茶店タレーランの事件簿8(願いを叶えるマキアート)

⑤幻想○○シリーズ。堀川アサコ

堀川アサコさんの幻想シリーズです。

 

こちらも不思議な世界感で、シリーズものとは言いつつ、1巻の正式な続編は5巻となります。

 

「幻想」の名前の通り?幽霊がたくさん出てきます。

 

幽霊が出てくるわりに、ホラーではありません。幽霊を舞台にしてほのぼの系で少し不思議なストーリーです。

 

個人的には、なんとなく物語に入りきれずに終わってしまった印象もあります。人を選ぶかもしれません。

 

①幻想郵便局
②幻想映画館
③幻想日記店
④幻想探偵社
⑤幻想温泉郷
⑥幻想短編集
⑦幻想寝台車

⑥いなくなれ群青「階段島シリーズ」。柳明菜

捨てられた人が行きつく先「階段島」の物語です。

 

この島の住民は全て「捨てられた人」その世界に生きる人々と、魔女の物語。

 

突飛な世界なので、入り込めない人もいると思いますが、人の感情や心。優しさについて考えることができる物語です。

 

特に、一作目の「いなくなれ群青」は面白かったので、一作目だけ読んでから、続編を読むか判断するのもおすすめです。

 

①いなくなれ群青
②その白ささえ嘘だとしても
③汚れた赤を恋と呼ぶんだ
④凶器は壊れた黒の叫び
⑤夜空の呪いに色はない
⑥きみの世界に、青が鳴る

 

⑦まほろ駅前。三浦しをん

三浦しをんさんの「まほろ駅前シリーズ」です。

 

こちらは「まほろ」という場所で便利屋をやっている、多田と、居候で潜り込んだ行天のコンビの物語。

 

律儀で人の良い多田と、繊細でトラブルメーカーな行天のコンビプレーが最高です。

 

心温まるヒューマンドラマです。

 

①まほろ駅前多田便利軒
②まほろ駅前番外地
③まほろ駅前狂騒曲

⑧新世界より。貴志祐介

シリーズものと言えるかグレーですが、3部作です。

 

貴志祐介さんの代表作で、人が「念動力」という力を手に入れた1,000年後の世界を舞台にした、ファンタジーです。

 

SF物の大定番となっているので、SF好きにおすすめです。

 

文章量が多いので、読み始めに勇気が要ります。しかし、一度世界観に入ってしまえば、一気に読み切れると思います。

 

重厚なファンタジーの世界へようこそ。

⑨夢を叶えるゾウ。水野敬也

自己啓発系の小説の横綱です。

 

関西弁を使う、謎の像「ガネーシャ」とうだつの上がらない主人公の話です。

 

様々な偉人のストーリーを基に、ガネーシャが送るアドバイスで、主人公の人生が変わっていきます。

 

・なんとなく、最近頑張れない
・やる気が出ない

 

そんな時に、物語を楽しみながら、背中を押してくれる本です

⑩守り人シリーズ。上橋菜穂子

上橋菜穂子さんの大人も子供も楽しめる。ファンタジーシリーズです。

 

国際アンデルセン賞を受賞しています。こちらは児童文学への永続的な寄与に対して送られる賞で、「小さなノーベル賞」とも呼ばれる本です。

 

児童書として書かれているにも関わらず、大人が読んでも十分に楽しめる世界感になっています。

 

目に見える人間の世界と、目に見えない精霊の世界が混在する世界で活躍する、女用心棒が主人公の物語です。

 

お子さんが読めば、小説は面白い。ということに気づきます。大人が読むと「子供だけが読むのはもったいない」そんな風に思える小説です。

 

①精霊の守り人
②闇の守り人
③夢の守り人
④虚空の旅人
⑤神の守り人
⑥蒼路の守り人
⑦天と地の守り人
⑧流れ行く者
⑨炎路を行く者
⑩春の光(短編集)
⑪風と行く者

⑪自衛隊3部作。有川浩

最後におすすめするのは「自衛隊3部作」です。

 

・塩の街
・空の中
・海の底

それぞれ順番に「陸上自衛隊」「航空自衛隊」「海上自衛隊」が登場するストーリーです。

 

個人的には、「塩の街」が一番好きです。

 

シリーズものとはいえ、それぞれ独立したストーリーのため、どこから読んでも大丈夫です。

 

現実では決して起こらない災害に対して、自衛隊たちが奮闘する。有川浩さんらしく?恋愛要素が入っています。

オマケ小説:探偵は。。。シリーズ「こっそり12冊目」

また、2作しか出ていませんが、面白いので紹介します。

 

こちらは、静岡県浜松市を舞台にした小説です。

 

・才能があるが、訳あってほぼ失業中の画家
・腐れ縁のアロマセラピスト
・当然失踪した元恋人

 

この3人が主な登場人物です。

 

少しずつ、謎を解明していく姿をついつい応援したくなります。

 

おそらく、今後も続編が出るので「シリーズもの小説を読みたい。」と思った時にチャレンジしやすいかと思います。

傑作シリーズもの小説のおすすめ11選「まとめ」

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今回は、シリーズもの小説のおすすめについてご紹介しました。

 

一冊完結の本も、もちろん面白いです。しかし、シリーズものには、シリーズものでしかできない表現あります。

 

長編で壮大な世界を描くこと。キャラクターの細かな変化を楽しめること。シリーズもの小説だからこそ、の魅力です。

 

「おすすめはわかったけど、一押しはなに?」

 

そんな人には、この2作品をおすすめします。個人的に、特に大好きな2作品です。

 

「全てがFになる」

 

「珈琲店タレーランの事件簿」

 

 
ぜひ、シリーズもの小説の沼にハマってください。おすすめです。