「人の言うことを信じすぎてしまう。」
「世の中の意見に流れされ過ぎる。」
「はまってしまうと抜け出せない。」
そんな悩みを持つことがあります。
私も、一度はまってしまうとそれしかできなくなる時があるくらい、夢中になることがあります。
実際に、影響されやすい人は、損をすることがあります。
間違っていることを信じ過ぎて、誤った方向に全力疾走してしまうからです。
しかし、そんな「影響されやすい人」にも良い特徴があります。
それは、成長速度が圧倒的に早い事。
今回は、そんな影響されやすい人のメリット。治すべき点についてご紹介します。
- 影響、感化されやすい。とは
- 影響されやすいとは、他者から受け取る情報量が多い事。
- つまり、影響されやすいということは、欠点では無く個性。
- 何に影響されるか。については見極めが必要。「クリティカルシンキング」
影響、感化されやすい。とは
影響、感化されやすい人にはこんな特徴があります。
「海外かぶれ。」
「本で読んだことを、そのまま人に教える。」
「憧れている人をそっくりそのままマネする。」
こう書いてしまうと、なんとなく影響されやすい人に良い印象を持ちません。
また、影響されやすい人はうわさやニュースに意見が大きく左右されたりします。
ですが、そんな影響されやすい人は素直です。
素直さは、成長に最も重要な性格のひとつ。
影響されやすいとは、他者から受け取る情報量が多い事。
影響されやすい人=素直。
人は他者から情報を受け取る時、自然と取捨選択をしています。
「将来はメタバースの時代になる。」
こう言われた時、人によっては反応が変わります。
Aさん「旧フェイスブックも全力で取り組んでいるし、正解かもしれない。」
Bさん「メタバースってなんだろう?」
Cさん「人がバーチャルな世界に生きるなんて信じられない。」
このように、同じ情報をインプットしても、実際に頭に残る情報には違いがあります。
影響されやすい人は、インプットできる情報が多い傾向にあります。
120%再現することで、大きな学びがある
何かを教わったり、新たに習得する時「120%の再現」が大切だったりします。
ゴルフの指導を2人で受けています。講師のいうことを吸収しやすいのはどちらでしょうか?
・全力でオーバーに再現する人
・自分のスイングから、納得したことだけ変える人
変化量が大きいのは前者です。
もちろん、指導内容が間違っていれば、後者の人の方が成長します。
しかし、120%再現してやる。くらいの気持ちでいる人の方が、大きな学びを得る確率は上がります。
つまり、影響されやすいということは、欠点では無く個性。
これまでご紹介したように、影響されやすいことは欠点ではありません。
あくまで、個性の一つです。
素直さは、リスクでもあり、特別な才能でもあります。
影響され無い人より、影響を大きく受ける人の方が高いリターンを得られる可能性があります。
「でも、それはリスクが高すぎないか?」
「素直さって、大人になると通用しないでしょ。」
こんな風に思う人も居るかもしれません。
そんな問題の対処法はこの後ご紹介します。
何に影響されるか。については見極めが必要。「クリティカルシンキング」
素直さという個性を発揮するために必要なのは「疑う能力」です。
素直さと疑う力は相反するモノに思えるかもしれません。
しかし、これは両立します。なぜなら、素直さと疑う力には順序があるからです。
人が情報をインプットする時には3つの工程があります。
1.情報を得る
2.情報を信じるかどうか判断する
3.入手した情報を記憶する
疑う力(クリティカルシンキング)は、2番目の工程で、素直さは3番目の工程です。
「私は影響されやすくて困っている。」
こう思う人は、2番目の工程をすっぽかして信じてしまっているのが問題です。
クリティカルシンキングの磨き方
以前もご紹介しているので、詳細はこちらのエントリーをご確認いただきたいのですが
クリティカルシンキングは鍛えることができます。
必要なのはこちらの2つです。
1.嘘がどんなふうに作られるか知る
2.統計学について学ぶ
さらに言えば「心理学を知る」「経済学的な思考を学ぶ」といったことでも、クリティカルシンキングは鍛えられます。
今回は、クリティカルシンキングも学べる、経済学の名著についてご紹介して結びとします。
「ヤバい経済学」インセンティブ(特定の行動を選ぶことによって、得られる利益)が、人の行動を左右していることが、はっきりと理解できます。
最終的に、人の決断や行動はインセンティブの支配下にある。と思える本です。