突然ですが、学校を卒業してから「学び直し」をしていますか。
日本で調査された、25歳~64歳で、大学や大学院で学び直した、日本人の割合はどのくらいか想像してみてください。
どうでしょうか。
答えは、1.4%です。
「えっ、そんなに少ないの」と思った人もいると思います。
「そんなもんだろうね。」と思う人もいると思います。
では、アメリカとイギリスでは何%くらいいると思いますか?
答えはこちらです。
アメリカ:14%
イギリス:16%
衝撃的な結果に思えます。ちなみに、OECDの平均は11%のようです。
つまり、日本人は圧倒的に「学び直し」をしていない民族とも言えます。※文化の違いもあるので、一概には言えません。
もちろん、海外で学び直しが盛んだから、グローバルに合わせれば正解。という訳ではありません。
とはいえ、人生が100年続く現代では、"LIFE SHIFT"でも言われたように、学び直しの必要性は年々上昇します。
そんな学び直しについて、こちらの2冊参考に考察をしていきます。
なぜ、学び直しをしないといけないのか
ここからは、なぜ学び直しをしないといけないのか。について、2つの理由をご紹介します。
①知識が陳腐化する
②スキルの高度化が無いと所得が下がる
①知識が陳腐化する
最初の問題は、知識が陳腐化することです。
LIFE SHIFTでも紹介されていますが、就学時に身に付けたスキルや知識はどんどん更新されます。
かつて、最新のコミュニケーションデバイスは、公衆電話やポケベルでした。
しかし、今はスマートフォンです。もちろん、必要となるスキルや知識は大きく異なります。
つまり、学生の時にどんなに勉強をしても、その知識や経験だけで一生働くことは難しいです。
開発・イノベーションが加速している現在ではなおさら。
②スキルの高度化が無いと所得が下がる
また、所得とはスキルの内容で変わります。
スマイルカーブというものが存在します。
上に位置する仕事は、高付加価値(給料が高い)です。一方、下に位置する仕事は低付加価値となり、所得が低い傾向があります。
つまり、仕事において目指すべきは、最上流に位置する「研究やデザイン」もしくは、「マーケティングやブランディング、データ解析」などです。※所得を目標とする場合。
「そうは言っても、他にも仕事はあるよね。」
そう考えるかもしれませんが、これらの仕事は発展途上国の人との競争になります。
付加価値の低い仕事は、どこでもできます。つまり、相対的に人件費が低い地域に置き換わります。
仕事量(雇用)も減りますし、一部のプロフェッショナルを除き、低賃金となる可能性があります。
もちろん、全ての低付加価値労働が外国に置き換わることはありません。しかし、どうしても、コスト競争が厳しくなるので、賃金の上昇が望めません。
よって、スキルを磨く、学び直しの必要性があります。
どうやって、学び直しをすれば良いのか
最初にご紹介した、学び直しの研究では「大学・大学院」への通学の場合となっています。
とはいえ、日本の文化では
・仕事をしながら学校に通う
・退職して学校に通う
という選択肢は、ほぼ存在しません。日本という文化が変わるまでは学校に通うことおんハードルは高いと思います。
やるべきことは3つあります。お好きな方法を一つお選びください。
・独学で資格を取る
・スクールに通う
・本を読む
独学で資格を取る
まずは資格所得です。
資格を取ることには、勉強が続きやすい。集中力が向上する、権威性を得ることができる。などの魅力があります。
また、個人的に資格を持っている人とは、個人で勉強をしている、勉強家である。という証明にもなります。
学び続ける力が重視されるようになる場合、資格を持つことのメリットは増えていくでしょう。
スクールに通う
また、スクールに通うのもおすすめです。
今はオンラインスクールなどもあり、個人のペースで学習を進めることができるようになりました。
昔は、1対多数の授業がメインのため、学校に通いにくかった人でも、大丈夫です。
「やる気はあるけど、自分一人では頑張れない。」
そんな人におすすめです。学校とは、知識を得られる場所では無く、モチベーションを与えてくれる場所です。
本を読む
最後は、本を読むことです。
読書だけで勉強ができるようになれば、最も費用が掛からず、知識の幅も広がります。
なぜなら
・図書館やサブスクで費用を抑えられる
・一流の人の英知が数千円で購入できる
・どれだけ時間がかかっても延長料金が発生しない
・あらゆる分野と難易度の本が存在する
本に書かれた情報の質を金額に換算すれば、何万円もする価値のある本はたくさんあります。
しかし、本はある程度の価格の幅に入っているので、ほとんどの本は数千円で購入できます。
さらに、難易度の幅の非常に広いので
・初めての学ぶ人
・少し詳しい人
だかではなく
・その道の一流の人
が読んでも、勉強になる本は無数にあります。学習の深さについては、本以上の教材は無いと思います。
目標は月4冊です。読書量の偏差値の上位層に食い込めます。
人生100年時代で一番重要なことは学び直しだと思う2つの理由
今回は、これまでに無く長い寿命を手に入れることができそうな、私たちがやるべき「学び直し」についてご紹介しました。
「勉強しないといけない」
そう思うと、少し気持ちが重くなりますが、知識を得ることや新しい経験を得ることを楽しめれば、もっと学びが好きになると思います。
新しい情報は、学問でも、ゲームでも、趣味でも等しく価値のあるモノです。知らないことを知れるって、楽しくないですか?
自己成長に向けて、小さな積み上げ(読書)からはじめてみませんか?