今回は、学習効率UP方法です。普段から思っているのは、「学習」をする人はたくさんいるのに「学習方法」の勉強をする機会が少ない事です。
実際に、私自身も学習方法を身に付ける経験はしてきませんでした。
そこで、自分自身の勉強のためにも学習方法を整理していきたいと思います。
「変化の多い社会」という言葉も聞き飽きてきたと思います。ですが、社会に変化が多くなっているのは事実です。
そんな変化の多い社会で、必要な知恵を得るための方法についてご紹介します。着眼点は、2つの学習環境です。
「学習環境自体に種類は無いんじゃないの?」
そんな風に思われるかもしれませんが、実際には大きく2つの種類があります。
・意地悪な環境
・優しい環境
今回は、これら2つの学習環境の違いと、適切な勉強方法についてご紹介します。参考としている本はこちら。「RANGE」
変化の多い社会で必要なのは知恵
あらゆるテクノロジーが進化しています。これまでの常識が変わったり、新しい市場がどんどん広がっています。
・プロゲーマー
・インフルエンサー
・YOUTUBE
・サブスクリプション
などなど、新しい事や未経験な物事が増えています。
そんな世の中で自分の市場価値を高めるためには、「知識」が必要です。初めての経験をする時
「○○ やり方」
「○○ 勉強方法」
「○○ 初心者」
「○○ マナー」
などで検索すると思います。それは誰しも、新しい出来事に対面する時は「知識」が必要なことを認識しているからです。
そんな変化の多い社会で必要な知識を得るために、まずは2つの学習環境を知る必要があります。
意地悪な学習環境と優しい学習環境
まずは、2つの学習環境の違いについてご紹介します。
あらゆる学習環境は2つに分類することができます。その特徴について、まずはご紹介し、最後に適切な学習方法について触れていきたいと思います。
意地悪な学習環境とは
意地悪な学習環境とはこちらです。
・複雑
・曖昧
・ルールが決まっていないか変わる
・フィードバックが少なく、遅い
・不確実
仕事の具体例としてはこちら
・研究開発
・マーケティング
・意思決定業務
・人事
・前例の無い新規事業
・クリエイティブな仕事
これらの仕事には、曖昧で複雑なシステムです。また、上手く行ったかどうかの適切なフィードバックも少ないです。
人事異動や昇格後に、その社員が前向きに、かつ成長するかどうかはわかりません。(比較試験が出来ないので)
こういった学習環境を「意地悪な学習環境」と定義します。また、ご想像の通り、こういった仕事は急速に増えています。
そのため、意地悪な学習環境への適応が必要です。
優しい学習環境とは
一方、優しい学習環境の特徴はこちらです。
・単純
・明確
・ルールが決まっている
・フィードバックが早く、的確
・確実性がある
仕事の具体例としてはこちら
・スポーツ
・チェスや将棋
・プロゲーマー
・事務
・専門職
これらの仕事は、比較的ルールが決まっていますし、フィードバックも適切で早いです。
特に、スポーツなら結果が一瞬でフィードバックを得られます。
これらの専門職や、ルールやシステムの決まった学習環境を「優しい学習環境」と定義します。
とはいえ、あらゆるシステムは複雑化してきていますし、専門職はスキルのポートフォリオが無いので、比較的リスクが高いです。
実際に、音楽家や俳優の仕事は「映画」や「TV」などで激減しました。(一度作れば、世界中で流せるため)
専門職は絶えず、イノベーションや大衆化によるリスクを抱えます。
学習環境に合わせた、適切な学習方法で効率が上がる。
ここからは、学習環境に合わせた学習方法についてご紹介します。
各学習環境に合わせた学習が、知恵を手に入れる最短ルートです。
意地悪な学習環境に向いている学習方法
意地悪な学習環境では、幅広い知識や経験が必要です。
現在、グローバルエリートが「アート」を勉強しているのは、意地悪な学習環境への適応のため。とも考えられます。
一つのことだけにフォーカスするのではなく、幅広い知識や経験を基に「常識からジャンプする」思考が必要です。
そのため、専門的な学習に加え、関連する領域・全く関係の無い領域の学習が必要です。
読書で言えば、このような方法が有効です。(クリックで、リンクに飛びます。)
・読書の幅を広げるには、図書館が最適だと思う理由
・本を読めば読むほど、セレンデピティが起きる理由
・本を読む意味は、知識ではなく教養を身に付けること
幅広い知識や情報から、あらゆる可能性を予測する力を身に付けましょう。
優しい学習環境に向いている学習方法
優しい学習環境に向いているのはこちら。
・反復練習
・学習時間を積み重ねる
比較的、シンプルな方法で問題ありません。とはいえ、ちょっとした変化をつける学習方法の方が、成長が早くなる可能性があります。
反復練習では、脳が楽をしてしまい、練習効果が薄れるようです。
例えば、車の運転なら(あくまで例です。公道や・安全が確実に担保されていない場合はNG)
・右手だけで運転
・左手だけで運転
・なるべく、エンジンブレーキだけで止まる
・優しい運転をする
・ハードな運転をする
これらのように、小さな変化や、課題を解決するような練習がおすすめです。
では、我々はすべきことは何か
2種類の学習環境についてご説明しましたが、実際のところ「意地悪な学習環境」への対応が重要です。
そのために、私たちがすべきことはたった一つです。
「応用力を身に付ける」
知識の幅も重要ですが、様々なツールを使ったり、定量化したり、感覚で判断したりと、応用する力が必要です。
・蚊をヒントにひらめいた注射器
・植物のイガからひらめいたマジックテープ
関係の無さそうな場所からヒントを得て、それを具現化する応用力が必要です。
・幅広い知識
・応用をするマインドセット
・失敗を恐れずに、トライすること
これら3つのことを、ひたむきに続けるしかないと思います。しかし、その先には、環境の変化に負けない知恵が生まれます。
人が一生持ち続けることができる、最大の財産は「知識と考え方」です。
変化の多い社会で必要な知識を手にする方法【まとめ】
今回は、変化の多い社会で生き抜くために必要な知恵を手に入れる方法についてご紹介しました。
どうやっても、未来を見通すことは出来ません。
それでも、変化に耐えうる力を手にすることは出来ます。
「雨が降ったら傘をさす」
そのためには、「傘を使う」「雨を予想すること」「傘を買うこと」が必要です。
環境の変化に対しても、同様です。「知識を使う」「変化を予想する」「知識を得ること」が必要になります。