今回は読書をしている人が、いつもどこかで気になっている?「速読」についてご紹介します。
そもそも、速読自体が、習得ができないんじゃないか。と言われています。
しかし、問題はそれだけではありません。そもそも、速読は身に付ける必要が無い。
※速読の習得が出来ない理由:読書スピードの約75%は遺伝子の影響のため。
「速読に興味はあるけど、なんだか怪しい」
「速読法をためしたけど、意味が無い」
「読書が楽しめなくなった」
速読にチャレンジすると、こんな気持ちになる場合があります。それは、速読自体にあまり価値が無いからです。
読書に大切なのは、早く読むことでは無く「集中して読むこと」と「楽しんで読むこと」の2つです。
今回ご紹介するのはこちら。
・速読を身に付ける必要が無い3つの理由
・正しい読書の仕方とは
とはいえ、読書効率を上げたい人もいると思います。
そんな人はこちらで、適切な読み飛ばし方法をご紹介しています。(5つの読み飛ばし方法)※読書を楽しむ方法としては邪道かもしれません。
速読を身に付ける必要が無い3つの理由
ここからは、速読を身に付ける必要が無い、3つの理由についてご紹介します。
1.成長の見込みが少ない
2.読書が楽しめなくなる
3.記憶の定着率が下がる
速読によって、特別な利益のある人はチャレンジする価値があるかもしれません。
しかし、あくまで余暇の一部として読書する人には、速読法を身に付ける必要はありません。
速読の本を無理に読むよりは、楽しく読みたい本を読みましょう。(速読本を楽しめる人は、読み続けていいと思います。)
とはいえ、速読は読書の質を下げるリスクがあることも忘れてはいけません。
1.成長の見込みが少ない
まずは、速読力自体の成長が難しい点です。
もちろん、努力によって、読書速度は上がります。
1.文字を読みなれる
2.語彙を増やす
3.知識の幅を広げる
しかし、速読のためだけに勉強しても、ほとんどの人は効果を感じれません。
先ほども触れたように、読書速度の3/4は遺伝による影響があると言われています。
ならば、普段から読書を習慣化して、先ほどご紹介した3つの能力を自然と身に付けていくことをおすすめします。
速読を身に付けるために10時間勉強するより、10時間読書した方が効果は大きいと思います。
10時間速読の勉強をして、読書時間が10時間以上削減できる。そんな魔法のようなことができれば、速読には価値があります。
2.読書が楽しめなくなる
続いての理由は、読書が楽しめなくなることです。
「好きを仕事にすると、好きなことが嫌いになる」
「最初は好きだったのに、勝つことだけにこだわるようになった」
「人と比べるようになったら、興味が無くなった」
そんな経験があなたにはありませんか?
速読は趣味というよりは競技です。テクニックとして身に付けることを続けるうちに、読書を楽しむ気持ちが無くなる可能性があります。
あなたもたまにやる趣味で、ガチガチの大会に出ることになったら、試合中楽しめないと思います。
あくまで、肩ひじ張らずに読めるからこそ、読書を趣味にできます。※読書が趣味かどうかの判定基準はこちらから
そもそも、読書するのは活字が読みたいから
個人的には、読書の楽しみの一つは、活字を楽しむことだと思っています。
そのため、焦って文章の意味を解読するのではなく、文章自体を楽しむことの方が大切だと思います。
速読では読書の楽しみが減る可能性があります。楽しめない趣味なら、それは趣味とは呼べません。
あくまで、速読は読書を楽しむための方法の一つ。
何度も何度も同じ場所を読んでもいいです。それだけ、文章に触れることができるから。
3.記憶の定着率が下がる
最後の理由は、記憶の定着率が下がることです。
たとえば、このブログを最速で読んでみてください。ほとんど内容を覚えていないと思います。
それは速読によって、文字を読む⇒文字を目で認識する。になってしまうからです。
読む。とは、文字を認識することでは無く、文字の意味を理解することです。しかし、速読に集中すると文章の理解が追い付かなくなります。
結果的に、文字を眺めているだけの時間になり、読んだ内容が頭に残りません。
大切なのは、たくさんの本を読むことでは無く、たくさんの「知識」や「考え方」をインプットすることです。
早く文字を読んでも、脳みその処理が追い付かない限り、読んでいるとは言えません。
速読をするよりも必要な2つのこと
速読を身に付ける必要が無いことがわかったところで、ここからは速読の代わりに、読書に必要なことをご紹介します。
1.多読
まずは、多くの本を読むことです。
「たくさん本を読むために、速読があるんじゃないの?」
と思うかもしれませんが、先ほどお伝えしたように速読の価値は少ないです。
さらに、速読は普通の読書より疲れます。通常の2倍の速度で本が読めたとしても、読める時間が半分以下になったら意味がありません。
それよりは、シンプルに読書時間を増やす方が有意義です。
読書量の向上には、こちらが必要です。
・読書をする場所を増やす
・読書へのモチベーションを維持する
早く読むことよりも、長い時間読書をすることを心がけましょう。
2.集中
続いて重要なのが、集中することです。
当たり前ですが、読書の質を上げるためには必要です。
「読書量=読書時間×集中力」
基本的に、読書に対しての考えた方はこちらの計算式で考えるべきです。
訓練によって、ある程度読書スピードを上げることは出来ます。ですが、それ以上に大切なのは、集中して本を読むことです。
これらの基本がきちんとできてから、読書速度については考えれば良いと思います。
そもそも速読を身に付ける必要が無いシンプルな3つの理由【まとめ】
今回は、速読を身に付ける必要が無い3つの理由についてご紹介しました。
もし、速読ができるとしても、いつでも速読する必要は無いと思っています。
日当たりの良い場所で、ゆっくり椅子に座りながら本を読む。こういった経験は、活字を楽しむゆとりが必要です。
速読は、極限までゆとりを排除する読み方です。
もちろん、技能として身に付けられればメリットはあります。それでも、速読だけが読書の全てでは無い。これが、私の結論です。
あなたらしいペースで、読書が楽しめますように。