読書をしている時、こんな風に思うことはありませんか?
「この本は読みにくいなあ。」
「自分には難しすぎる。」
でも、同時にこんな風に考えます。
「何も読まないのはもったいない。」
「少しでも、本から知識と情報を得たい。」
「効率よく、本の要点を知りたい。」
そんな時は、本のスイートスポットだけを読んでみましょう。本は、何度も読み返せばそれだけ理解が深まります。
また、読みづらいと感じる本を無理に読む必要はありません。※理由は後述。
「この本は難しそうだ。」
そう感じる本の対応策はシンプルです。本を流し読みをして要点を掴むことで、読み切るハードルが下がります。
今回は本に書かれている情報を、効率よくインプットする。本のスイートスポットがある場所についてご紹介します。
読みにくいと感じる本には2つの選択肢がある
「この本は難しすぎるなあ。」
そう思った時の対処法は2つあります。
1.読むのを諦めて次の本を探す
個人的には、読みにくいと感じる本をわざわざ読むメリットを感じていません。
1日200冊出版される本で、その一冊にどうしてもこだわる理由を感じないからです。
無理に読み進めて、いたずらに時間を消耗するよりは、新しい本を探すのがおすすめです。
特に、読みにくい。と感じる時は、その分野に対しての知識が不足している場合が多いです。
本は、専門書よりも入門書の方が多いので(需要と共有の関係で)まずは、他の入門書を読み始めるのが良いかと思います。
2.20分で概要を掴んでからもう一度読む
「そうは言っても、この本を読みたいんだ。」
そういう時もあるでしょう。
・尊敬している人がおすすめしていた。
・専門性が高いので、他に本が無い。
・仕事や学業で必ず読む必要がある。
そんな時は、これからご紹介する「本の下見」がおすすめです。
ドライブでも、ゴルフでも、登山でも、コースの概要がわかっている方がカンタンですよね?
読書も同じで、本の概要を理解していれば、読み進めるのが驚くほど簡単になります。
まずは、20分のタイマーを設定して、最初と最後だけ読みましょう。(真ん中は、タイトルを流し読みするくらいで大丈夫です。)
読みにくい本の概要を20分で掴むなら、最初と最後だけ。
読みにくい本の概要を理解したいなら、本の一番美味しいところだけ、読む必要があります。
その、本のスイートスポット(重要なことが書いている場所)は、最初と最後にあります。
なぜなら
・本の最初の部分:興味を持って読んでもらう必要がある
・本の最後の部分:読後感を良くしたい
ピークエンドの法則からもわかるように、人はピークと最後への記憶が定着するような思考回路を持っています。※行動経済学用語
つまり、前半で関心を引き付けた後、面白い情報を最後に提示して「この本、面白かった。」と思ってもらうのが上手い本のやり方です。
他にも、日本語の構造として、結論が最後になるのがスタンダードということもあります。
文章も同じで、最後に結論が来るのが基本です。
本の最初と最後だけ読めば概要が理解できる理由
本の内容をザっと確認するために、最初と最後が重要なのは、文章術の構造が理由です。
多くの文章術で使われているのは「結論⇒理由⇒結論」という文体です。
例えば、このブログでも「本は最初と最後だけ読めば、概要がつかめる。」ということを、最初と最後に書くつもりです。
最後に結論では、何が言いたいかわからない。
「今、とても困っている。」
「すぐに相談したいことがある。」
そんな風に言われたら、あなたは、なんの話か。結論について最初に知りたくなりますよね。
聞き手の立場で考えれば、最後に何を言われるかわからないのは、不安なだけです。
しかし、最初のに結論があれば、これから先の会話の方向性が予測できます。
これは、文章でも同じです。
最初に結論があれば、何が書かれているかについておおよその方向性がわかります。
「本の最初と最後が大切なのはわかった。でも、その理由は?」
この質問に答えるのが、文章の中盤となります。
当然ながら、概要とは結論です。結論とそのおおよその理由さえわかれば、本の概要を理解している。と言っても良いでしょう。
読みにくいと感じるなら、読みやすくなるように概要だけ掴む
結論です。読むのが難しいと感じる本は、概要だけ掴んでみましょう。
万が一、読み切れない場合でも、概要だけ掴んでおけば問題ありません。
例えば「脳を鍛えるなら運動しかない。」という本は読みにくい本の一つですが、結論は、とにかく運動すると脳とメンタルに良い。
ということが書かれています。
特に、海外の本は具体的な事例をたくさん挙げて書くことが多いので、この方法が使いやすいかと思います。
この前書評を書いた、ライフシフト2も「人生は100年だから、そのために能力や人脈を維持できる生活習慣を作ろう。」というのが概要です。
無理に本を読み切ろうとして、読書が嫌いになるくらいなら、ライトな読書法を継続することをおすすめします。