本を購入する時は、非常にワクワクしますよね。ですが、買ってみたら「意外とハズレだった」ことは誰しもあると思います。
今回は、そんな本を買ってみたけど、ハズレだった時に読み切らなくていい。と思っている理由を3つご紹介します。
・もっと面白い本は無限にあるから
・サンクコストで考えると読む必要無し
・乱読によるメリットを享受できる
本に対して真摯に向き合う姿勢も大切です。しかし、世の中にはあまりに多くの本が出版されています。
一つ一つに向き合っている時間で「あなたにとって本当に必要な本との出会い」が阻害されてはもったいないです。
本を読むことのメリット・デメリット。読書時間を増やす方法はこちらから
もっと面白い本はたくさんある
日本では、一日に200冊程度新たに出版されていると言います。年間で75,000冊です。
どんなに時間があって、文字を読むのが早い人でも一日200冊を読むことは出来ません。
そんな中、たまたま手に取った本に向き合っていると、もっと面白い本に出合える確率は下がります。
もちろん、モノを大切にする思想は素晴らしいですが、それと同じくらいあなたの「集中力」や「時間」も貴重です。
頑張って読んだけど、つまらない。読みづらい。と感じた時は他の本に切り替えてしまいましょう。
サンクコストで経済学的に考える
経済学には「サンクコスト」という概念があります。日本語訳すると「埋没費用」です。
これは「取り戻せない費用については気にする必要が無い」という考え方です。読書にもこの考え方は当てはまります。
つまり、無駄に読書するなら、もっと面白い本を探す時間をつくる方が魅力的な選択になる。ということです。
サンクコストの例【知っている人は読み飛ばししてください】
サンクコストで良く使われる例に「映画館」があります。映画館に行き、チケットを買って映画を見始めて30分。「これはつまらない」と思った時にどうすべきでしょうか?
・途中で退出してもお金は戻ってこない
・残り1時間半の上映時間がある
この状態で、サンクコストを考えると「途中退出が正解」です。つまらない映画を1時間半見続けることによって、失われる時間をもっと有意義なことに使うほうがお得だからです。
どちらにせよ、お金が取り戻せないのなら、他のことに時間を使える選択をする方がメリットがあります。その時間で本を読んだ方がマシだからです。
乱読によるメリットを享受する
乱読。というとあまりイメージが良くないかもしれませんが、本はどんどん何冊も読むものだと思っています。
それには、こんな理由があります。
・情報の幅が広がる
・読書するスピードが早くなる
・セレンディピティに期待出来る
情報の幅が広がる
本には特定の情報が入っていますが、たいていの本は「作者が伝えたいメッセージを基に」書かれています。
例えば、作者によってこんな違いがあります。
・読書は有益
・読書は暇つぶしにしかならない
・読書はリラックス効果がある
このように、作者によって伝えたいメッセージが異なります。そのため、特定のテーマでも、様々な本を読むと読書の幅が広がります。
1冊の本だと、偏った視線や情報だけしか手に入らない可能性があります。
読書するスピードが早くなる
本をたくさん読んでいると、すでに知っている情報が多く出てきます。
そのため、読み飛ばしができる場所が増えていきます。結果的に本を読めば読むほど、読書スピードが上がります。
本を読み続けることで、より読書効率が高くなります。もちろん、文字を読む速度自体も少しずつ早くなっていきます。
とはいえ、速読は出来なそうだ。というのが最近のトレンドなので、1日30冊読む。とはは無理だと思います。
セレンディピティに期待する
たくさん本を読むことで、情報の幅が広がることは先ほどお伝えしました。
その情報が組み合わさることによって、セレンディピティが生まれることがあります。
セレンディピティとは、ふとした発見のことを言います。散歩をしていた見た景色から、仕事のアイデアが浮かぶことです。
素晴らしい発想はセレンディピティから生まれるものです。たくさんの情報に触れれれば、触れるほど、セレンディピティに出会うことができます。
そのきっかけとしても、読書は素晴らしい体験です。
一度買った本を読み切らなくていい3つの理由「まとめ」
今回は、買った本を読み切れなくても良い理由を3つご紹介しました。
もちろん、どうしても学びたい内容が書いてある本は読み切る必要がありますが、気に入らない本は読まなくても良いと思います。
趣味や個人の試みとして行う勉強や読書は、誰かにルールを決められる必要はありません。
そのため、好きな時に好きなだけ学ぶことができるのが、趣味の醍醐味だと思います。
肩の力を抜いて、読書を楽しめれば幸いです。