本を読んだことの無い人は、ほとんどいないと思います。
しかし、本を読み返したことの無い人は意外にいるかと思います。
「一度読んだら読み返すことは無い」
「違う本を読んだ方が良いんじゃないの」
「本を読み返す時間なんてない」
そんな人もいると思いますが、本を読み返すことの効果は絶大です。
1.記憶の定着率が高くなる
2.着目点の変化に気づける
3.読書効率が高くなる
今回は、そんな実用書を読み返す3大特典についてご紹介します。
本の楽しみ方の一つとして、参考にしてください。
ちなみに、小説の読み返しもおすすめです。詳細はこちらから。
本を読み返すことで得られる3つのメリット
まずは、先ほどご紹介した、本を読み返すことのメリットについてご紹介します。
特に魅力的な3つをピックアップしています。
1.記憶の定着率が高くなる
まずは、記憶の定着率が高くなることです。
「本を読んだら、その内容はほぼ覚えている」
そんな人以外には大きなメリットです。
脳科学的に復習は合理的な選択肢
そもそも、脳科学的に考えても、本を読み返すことには大きなメリットがあります。
脳みそには、情報を保持するニューロンが100億個あると言われています。ニューロンとは、脳みその記憶を伝える海路のようなものです。
ニューロンは、同じ情報に触れれば触れるほど、強化されます。
つまり、こうなります。
・同じ情報に触れる
・記憶の回路が強化される
・記憶を引き出しやすくなる
・記憶できる
同じ情報に何度も触れるからこそ、人は記憶が定着します。そのために必要なのは、同じ本を読み返すことです。
桃太郎のストーリーの概要を覚えているのは、何度も同じ話を聞いたからです。
とはいえ、記憶の定着率に対して最強の方法は「検索学習」です。詳細はこちらから。学びを学ぶことは、全ての学習を変革します。
2.着目点の変化に気づける
人の思考は不思議なモノで、経験を重ねるたび、考え方が変わります。
考え方が変わると、インプットも同時に変わります。
人の考え方は簡単に変わる
「考え方なんて変わらない」
そう思うかもしれませんが、実際には人の考え方は大きく変わっています。
スマートフォンが出始めた時、自分がスマホを手放せなくなるようになる。と思った人はほとんどいません。
「ストローなどのプラスチックが、海洋環境を汚染している。だから、プラスチックの使用を減らそう。」
このように、10年前から思っていた人も少ないと思います。レジ袋の代わりに、マイバックを持つようになったのも、最近ですよね?
つまり、人の思考や信念は案外簡単に変わります。
思考が変われば視点が変わる
人の思考は簡単に変わります。そして、その結果、視点が変わります。
本の読み方についても同様に変化します。
1年前に読んで感じたことと、今読んで感じることは違う可能性が高いです。
もし、10冊読み返して、一年前となにも感じ方が変わらなければ、もう少し情報を仕入れたり、考え方を改めた方が良いかもしれません。
考え方が変わった結果、同じ本を読み返しても、読み手側の受け取り方が違います。結果、違う本を読んでいるのと同じような状態になります。
一度読んだから、価値が下がる。ということはありません。むしろ、初めて読む本とは違ったメリットを享受できます。
そして、本を読み返す行為により、自分の変化(成長)に気づけます。
3.読書効率が高くなる
そもそも、本の中にはあまり価値の無い情報が含まれています。
・読者の気を引くために書かれた前書き
・理解を助けるための具体例
・繰り返しの部分
・興味を抱かせるためのリード文
などなど、ある意味では無駄な部分があります。とはいえ、最初の読書で、その無駄に気付くのには練習が必要ですし、一度は読むべき内容でもあります。
しかし、読み返しの場合は別です。一度読んだ本は、なんとなく内容を覚えているので、読み飛ばしの難易度が下がります。
結果的に、重要な部分のみを読むことができるので、読書効率が向上します。
※本の読み飛ばしについての詳細はこちらから。
本を読み返す小さなメリット【結び】
最後に、本を読み返す小さなメリットを簡単に整理します。
・本の購入費用が下がる
・短時間で本を読みやすい
・同じ本を買うリスクが下がる
・好きな本のタイプが整理できる
・読書量が増える
・本への飽き対策になる
本を読み返すことには、様々なメリットがあります。もちろん、ここでご紹介したこと以外にも、何度も同じ本を読む魅力はあります。
確かに、たくさんの種類の本を読むことには意味があります。
ですが、たまには本棚から、気になる本をあさってみてください。思いがけない発見は、あなたの本棚に眠っているかもしれませんよ。