サブスクリプションサービスは、現代人の消費スタイルを大きく変えた、画期的な発明です。
これまでは使ったら使った分だけ。の費用が発生して、お金がもったいなくて、我慢をした経験はたくさんあると思います。
その理由は「所有が前提の消費」だったからです。
サブスクリプションは、消費⇒使用に人の時間やお金の使い方を変えました。
・低価格
・使い放題
・無制限
そんなサブスクですが、今すぐやめた方が良いかもしれない利用パターンが2つあります。
①利用時間が短すぎる人
②利用時間が長すぎる人
その理由について、経済学的な観点から、この後ご紹介していきます。
サブスクリプションという、新しいサービス。上手に使うか、使われるか。この分かれ道の差は大きいと思います。
今すぐサブスクリプションを辞めるべき2つの利用パターン
では、さっそく今すぐサブスクリプションを辞めるべき、2つの利用パターンをご紹介します。
①利用頻度が少ない
②利用頻度が多すぎる
①利用頻度が少ない
こちらは、当たり前のことです。
なぜ、サブスクリプションサービスは、圧倒的なレパートリーが自由に使えるのに、低価格か考えたことはありますか?
その理由は、サブスクをほとんど使っていない人が居るからです。
一般的に、サブスクは利用時間が長ければ長いほど、企業の金銭的な負担は増えます。
しかし、一部の「加入して放置している人」がいるおかげで、今の価格が維持できています。
もちろん「企業が儲けるのは嫌だから解約すべき」とは言いません。単純に費用対効果が合わなければやめた方がいい。という話です。
ほとんど利用していなくても、効用(満足感)が費用にあっていると考えているなら、辞める必要はありません。
逆に、たくさん利用していても「コスパが悪いな」と思うなら、辞めましょう。※個人的に、利用しすぎはおすすめしません。理由は後述します。
②利用頻度が多すぎる【今回伝えたいこと】
費用対効果の観点で、サブスクの利用頻度が少ない人は解約がおすすめです。
しかし、利用頻度が少ないだけなら、月数百円~数千円の損出だけで済みます。
しかし、利用頻度が高すぎる人は、それ以上にもったいないことをしている可能性があります。
その理由は2つあります。
①機会損出
②限界効用逓減の法則
サブスクの使い過ぎは機会損出を生んでいる
機会損失とは「Aをするために、A以外のことができない」という損失です。トレードオフと考えてもらっても良いです。
つまり、サブスクで映画を2時間見れば、その2時間は他のことができません。
・家族との会話
・副業
・将来設計
・勉強
など、あらゆる選択肢が無くなります。もちろん、娯楽としてのサブスクを否定するつもりはありません。※私もAmazonプライムにお世話になっているので。
とはいえ、サブスクの利用時間が長すぎる。ということは、他に時間や労力を割くことができないです。
そのため「今日も海外ドラマを5時間見てしまった」と思う日が多いひとは、いっそのことサブスクを辞めるべきです。
その5時間があれば、もっと有意義なことがたくさんできます。
サブスクでは、見放題のため歯止めが効かなくなるのがデメリットです。
サブスクの使い過ぎは限界効用逓減の観点でコスパが悪い
また、限界効用逓減の観点でも、サブスクの使い過ぎはおすすめできません。
限界効用逓減とは、消費する量が増えるごとに、効用(満足度)が下がることです。
例えば、こちらの2つを比較してください。
・チョコレート、一つ目を食べた時の満足感
・チョコレート、20個目を食べた時の満足感
ご想像の通り、一つ目がもっとも満足感が高いです。
つまり、サブスクも同様で、消費の量が増えれば触れるほど、満足感は低下していきます。
そのため、限界効用逓減の観点でも、サブスクの使い過ぎはおすすめできません。もし、5時間サブスクを見続けるならば
・海外ドラマ:1.5時間
・読書:0.5時間
・家族との会話:2時間
・家事:1時間
で5時間使う方が、充実感のある休日を過ごせると思います。
例外的に、辞めない方が良いサブスクもある
そんなサブスクリプションサービスですが、辞めない方が良いサービスもあります。
それは「自己研鑽」になるサブスクリプションサービスです。
・プライムリーディング
・教育系YOUTUBE会員
・オンラインサロン
このように、加入してサービスを消費することで、あなたの成長につながるサービスは別と考えましょう。
なるべく契約解除しない方が良い3つの理由
理由は3つです。
①再加入のハードルが高い
②もったいない精神で、やる気になる
③利用すればするほど、成長できる
サブスクの利用には、2つの面倒があります。それは「加入」と「退会」です。一度退会をすると、再加入の手間があるので、嫌になります。
また、「せっかくお金を払っているんだから」と思い、勉強のやる気にも活用できます。
最後に、たくさん利用しても「知識がふえるだけ」なので、デメリットが少ないです。※もちろん、機会損失は発生します。
そのため、自己研鑽になるサブスクについては、なるべく続けることをおすすめします。
そう考えると「クラウドサービス」「本」「動画」「配送料」「音楽」などのサービスを網羅している、Amazonプライムは良くできている(辞めにくくなってる)と思います。
便利さや快適さと引き換えに、失うものがある事を念頭において、あらゆるサブスクリプションサービスは、利用すべきと思います。
経済学的にサブスクを辞めた方が良い人は2パターン存在する【まとめ】
今回は、経済学の観点からサブスクリプションサービスを辞めるべき人を、2パターンご紹介しました。
当たり前ですが、あらゆる選択はトレードオフです。何かを掴むということは、何かを手放すことです。
どんな便利なサービスも「機械損失」と「限界効用」から逃れることは出来ません。
そのため「この選択は経済学的にどうなんだろう」と考える癖があると、どんな新しいサービスにも適応できます。
経済学は、教養として学ぶメリットの非常に多い学問です。「経済学がなんだかよくわからない」そう思う人は、まずはこの本を試してください。
※経済学関係の学部の人には、簡単すぎます。しかし、なんとなく全体の概略を知るにはおすすめです。難易度も低めで親しみやすいと思います。