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サブスクのシステムを理解するには公共事業との類似性を考えればわかるかも。

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サブスクリプションといえば、最もホットな分野の一つですよね?

 

あらゆるモノが「サブスク」という名前がついて、宣伝されています。正直「これって、サブスクなの?」というものもたくさんあります。

 

では、サブスクの起源は何だろう。と考えた時に、ふと思ったのが、公共事業ってサブスクに似ているな。と言うこと。

 

今回は、そんなサブスクと公共事業の類似性について考えていきます。

 

【ご紹介すること】

サブスクリプションが儲かるトリック
・公共事業とサブスクの類似性

 

サブスクのシステムは、公共事業について考えればわかります。

そもそも、サブスクのシステムとは何か

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 サブスクとは、定額料金を支払い、特定のサービスを、特定の範囲で使い放題出来るサービスです。

 

大雑把に言えば、所有⇒共有という消費スタイルの変化のことを示しています。

 

つまり、これまで「自分だけのモノ」だったものを「みんなのモノ」にすることで、個人の費用負担を減らすことです。

 

例えば、一人暮らしだった人が、二人暮らしをすることも、サブスクと同じような効果があります。

 

・家賃
・食費
・インフラ費用

 

これらは増加しますが、2人いるので÷2ができます。結果、一人当たりの支払いは減るのに、より良い生活ができます。(費用負担が減るのに、1K⇒1LDKに住める。など)

サブスクリプションが儲かるトリック

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もしかしたら、気になったことがあるかもしれません。サブスクリプションはどうやって儲けているのだろうか。

 

例えば、ネットフリックスは、オリジナル番組も、有名映画も定額で見ることができます。

 

その予算は、映画のスケールを超えているものもあります。あまりにクオリティが高すぎて「アカデミー賞の対象から外す」という動きもあったくらいです。

 

ネットフリックスはサービスの割に、かなりお得だと思いませんか?レンタルショップに行く手間も無く、見たいときに見たいだけ見れる。

 

家事の最中に垂れ流しにしても大丈夫です。

 

それでも、サブスクリプションは儲かります。理由は3つあります

1.収益見通しが立てやすい

まずは、定額支払いのため、収益見通しが立てやすいこと。この後も触れますが、解約する人が少ないのも、サブスクの特徴です。

 

その結果、「いつ・いくら」お金が入るか。という企業活動に最も重要な要素の一つである、キャッシュフローの心配が減ります

 

結果、投資をして新しいサービスを導入したり、収益性が整理するコンテンツの規模感を調整しやすいのが、サブスクの強みです。

 

将来いくらお金が入るかわかれば、投資の計画を立てるのは比較的カンタンになります。

2.解約する人が少ない

たいていのことは、契約よりも解約の方がカンタンです。

 

・クレジットカード
・ジム
・保険
スマホ課金

 

そして、サブスクも解約をすることが少ないサービスの一つです。

 

「解約するのがめんどくさい」
「来月使うタイミングがあるかもしれない」
「そもそも契約をしていたことを忘れていた」

 

このような理由で、サブスクリプションは解約率が低くなる傾向があります。

 

小売り業であれば、季節や他社のセールなどにより、売り上げの変動幅は大きいです。一方、サブスクは売り上げの変動幅が小さくなります。

3.ほとんど利用しない人が居る

最後は、ほとんど利用しない人が一定数いることです。ネットフリックスは、こういったユーザーがいることを想定して、価格設定をしているようです。

 

サブスクの利用者は、いくら利用しても定額です。しかし、サービスの提供者は使われれば使われるほど、コストがかかります。

 

だからこそ、契約だけして利用しない人がいると儲かります。

 

真面目過ぎる日本企業には難しい判断だな。と思いますが、一定数契約しているだけ。の人は存在します。

 

それを事前に検討して、価格設定をしている。合理的なシステムが出来ています。

 

結果、利用はしないでお金だけを支払う人が、サブスクを支えています。

公共事業とサブスクの類似性

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では、そんなサブスクリプション。公共事業と非常によく似ているとおもいませんか?

 

例えば、公園のブランコについて考えてみましょう。

 

あなたもこれまで何度か公園のブランコを使ったことがあると思います。

 

ですが、ブランコは個人所有では無く、みんなのものです。一回当たりの利用料を取られないので、使い放題です。

 

支払いは税金なので、ある意味定額課金とも言えます。

 

つまり、公園のブランコは

・定額料金(税金)
・使い放題
・個人所有しない

 

などの点で、サブスクリプションと同じ仕組みと言えます。こう考えると、サブスクは、とてもなじみ深いものに思えます。

公共事業もみんなで分け合うから成立する

公共事業についても、サブスク同様でみんなで分け合うから成立するシステムです。

 

例えば、国民全員が図書館を利用した場合は、必要な図書館の数も蔵書数も増えます。

 

結果、図書館の運営が難しくなります。

 

図書館のヘビーユーザーも、ほとんど使わない人もいるからこそ、今の制度が維持できている。

 

図書館を利用しない人も、他のサービスではヘビーユーザーだったりします。全ての人にメリットがある訳では無いが、分配効率は優れています。

 

分け合うことは、より多くの人に、より多くのメリットがあるから。

全国民、一律10万円給付の判断が難しい理由

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2021年に支給された、一律10万円の給付。この判断や実行に時間がかかったことは、記憶に新しいですよね?

 

「10万円くらい、さっさと支払って欲しい」
「困っている人は、1日も早くお金が必要」

 

こういった需要があるのは理解できますが、実際の判断は非常に難しいと思います。※だからしょうがない。ということではありません。

 

なぜなら、全国民が支払いを受ける場合は、1億2千万人×(10万円+雑費)となるので、12兆円以上です。

 

日本の歳出額はざっくり100兆円のため、10%以上の歳出が予定よりも必要になる。という計算になります。

 

たった、10万円ですが、一律支給では莫大なお金が必要になる。サブスクに近い公共事業と異なり、一律給付はシェアしないので財政への影響が非常に大きいのです。

「まとめ」公共事業は、多くの先人の投資が今も生きている

そもそも、公共事業に関しては多くの人が、コスパ良く消費していると思います。

 

なぜなら、あらゆるインフラは、過去の日本国民の税金で整備されているからです。

 

・道路
・建物
・システム
・看板

 

などなど、私たちが生まれる前に整備されたものもたくさんあります。

 

これに、サブスクリプションという所有しない消費スタイルのおかげで、大半の人は、税金支出額よりも、受けるサービスの効用の方が大きいことになります。

 

当然ですが、個人の支出で公園を作ることは出来ません。ですが、多くの人がお金を出し合うことで、素敵な公園で子供を遊ばせたり、散歩することができます。

 

税金の使い道については、私も思うところがある時もあります。ですが、トータルで感がると、政府というシステムのおかげで、より多くのリターンがあります。

 

つまり、政府というシステムは非常に優れている。個人の力では決してできないことができるからです。 

 

 やはり、人は集団の力で生存競争を勝ち抜いてきたんだろうな。と思います。

 

以上、サブスクと公共事業の類似性についての考察でした。