今回はオンラインコミュニケーションスキルが必要な理由と、それを身に付けるための4つのステップ。についてご紹介します。
この一年で、人間関係に必要なスキルが大きく変化しました。
・web会議
・SNS
・電話
・在宅勤務
などなど、これまでの人間関係のやり方とは異なる、デジタルなコミュニケーションスキルが必要になりました。
直接会って、人の顔色を見ることや、周りの雰囲気で会話をすることが難しくなってきています。
おそらく、ほとんどの人は「対面のコミュニケーション」の方が楽で簡単だと思うかもしれません。
それでも、オンラインコミュニケーションスキルを身に付ける理由が3つあります。
「生き残る種とは、最も強いモノではない。最も知的なモノでもない。それは変化に最も良く適応したものである」 チャールズ・ダーウィン
今回はその3つの理由と、オンラインコミュニケーションスキルの身に付け方についてご紹介をします。
個人的には、対面コミュニケーションが苦手な人の方が、有利かもしれません。
対面スキルを今から身に付ける時は「挽回」からですが、オンラインコミュニケーションなら、挽回する幅は短くなるからです。
- なぜ、オンラインコミュニケーションが加速したのか
- オンラインのコミュニケーション力が必要な3つの理由
- こぼれ話:日本は目で感情を読み、アメリカは口で感情を読む
- オンラインコミュニケーションスキルを身に付ける4STEP
- デジタルなコミュニケーションスキルが必要な理由【まとめ】
なぜ、オンラインコミュニケーションが加速したのか
まずは、オンラインコミュニケーションが加速した理由についてご紹介します。ご想像されている人もいると思いますが、原因はコロナ禍です。
オンラインでのやり取りをする必要性が、突発的に発生したことが主な理由と考えております。
オンラインコミュニケーションの土壌は整っていた
デジタルなコミュニケーションスキルがいつか必要になることは、すでにわかっていたことです。
勤務先に合わせて住む場所を変える必要があるのは、企業にも働く人にとってもデメリットがあります。
企業:優秀な人材を広く集めたい
労働者:好きな場所で好きな仕事をしたい
また、業務効率の観点でも、なんでもかんでもオフラインでコミュニケーションをとる必要は無くなりました。
ちょっとしたすり合わせや情報共有なら、ひざを突き合わせて話す必要はありません。
さらに、インタネット環境の整備やデバイスの進化。アプリケーションが広まったことも理由の一つです。
つまり、そもそもオンラインコミュニケーションをする土壌は既に整っていました。
オンラインコミュニケーションを採用する緊急性が高まった
オンラインコミュニケーションに、価値があることを理解していた人は多いです。
それでも、これまで浸透しなかったのは、社会的な影響力のある人が、デジタルに慣れていないことが理由です。
働き方を決めるのは、企業の管理職以上で、年齢層は40代以上がボリュームゾーンです。
しかし、年代的にオンラインコミュニケーションやデジタルデバイスになじみがあるのは、ミレニアム世代以降です。
ミレニアム世代:1981年~1995年生まれの人。デジタルパイオニアとも呼ばれる。学生時代にスマホやパソコンに触れる機会のあった人
ちなみに、デジタルネイティブと呼ばれる世代は、ミレニアル世代以降の「Z世代」と呼ばれています。(1996-2012生まれ)
つまり、ミレニアム世代以降の人が社会的な影響力をもつ10年、20年先まではここまでの進化は予測されていませんでした。
しかし、コロナ禍によりオンラインコミュニケーションの緊急性が上がったため、ここまで加速したと考えています。
もちろん、コロナ禍が落ち着いたのちは、ある程度これまで通りのオフラインコミュニケーションが主流になると思います。
それでも、確実に浸透していく「オンラインコミュニケーション」に対して、対策を打つ時期としては、今が最適です。
数十年後、ちょっとした打ち合わせで「直接会いませんか」と言ったら、古い考えの人だと思われるかもしれません。
オンラインのコミュニケーション力が必要な3つの理由
では、そんなオンラインコミュニケーション力が必要な3つの理由について、ご紹介します。
①対面とはコミュニケーションスキルが異なる
②マインドセットが対面とは異なる
③今後の需要が確実に見込める
1.対面とはコミュニケーションスキルが異なる
まずは、一つ目の理由です。
対面のコミュニケーションとデジタルなコミュニケーションでは必要となるスキルが異なります。
また、アプリケーションへの適応も必要です。
・Teams
・Zoom
・Skype
これらのアプリに慣れておかないと、そもそものコミュニケーションに集中することができません。
また、オンラインコミュニケーションならではのスキルも必要です。
・会話が混ざらないようにする
・チャット機能
・資料の共有
など、対面では使わないスキルが必要になります。
2.マインドセットをオンライン向けに変える必要がある
また、心構えの面でもオンラインコミュニケーションは異なります。
オンラインコミュニケーションならではの変化や、コミュニケーションへの考え方は変わります。
人を集めた会議では「最低1時間くらいは時間を使う」のが当たり前ですが、オンラインなら、もっと短時間でも会議がしやすいです。
せっかく移動してきたのに、20分の打ち合わせでは仕事した感覚が無い。
そんな無駄な思考は、オンラインなら不要です。他にも、オンラインの打ち合わせなら、こんなことが可能です。
・投票機能で効率的に意見をまとめる
・打ち合わせしたい内容が終わった人から退席
・突発的な会議
など、使い方次第では、対面よりも有利な点がたくさんあります。
これらの変化に適応するには、マインドセットを変える必要があります。マインドセットの変化には時間がかかるので、早めに取り組む必要があります。
3.今後の需要が確実に見込める
最後の理由です。
間違いなく、今後はオンラインコミュニケーションのニーズが増えます。
ほとんどの人は、オンラインコミュニケーションのメリットを実感していると思います。
もちろん、対面ならではのメリットもありますし、オンラインだからこそ困った経験もあると思います。
それでも、この部分はオンライン向き・ここは、オフライン向き。という所がわかってきていると思います。
多くの人が、オンラインコミュニケーションのメリットを実感しているからこそ、今後の需要は増えます。
エクセルの計算式や、パワーポイントの資料作りと同じように、オンラインコミュニケーションスキルは必須の能力になっていきます。
もちろん、都会で働く人にとっては、長距離の満員電車に乗らなくて良いのは大きなメリットです。
通勤時間が長くなればなるほど、人生の満足度は下がる傾向があるようです。
こぼれ話:日本は目で感情を読み、アメリカは口で感情を読む
日本人だと、マスクをしている人との会話で「感情が読み取りにくいな」と思うことは少ないです。
一方、サングラスをしている人を見ると「どんな感情かわからないな」と思ったりします。
しかし、アメリカでは逆の傾向があるようです。だから、マスクの着用率がこれまで低かったのかもしれません。
人によって、何で感情を予測するか。は異なります。
オンラインコミュニケーションで顔を出す場合は、特に目の動きには気を付けておくと、より感情が伝わるかもしれません。
オンラインコミュニケーションスキルを身に付ける4STEP
では、オンラインコミュニケーションスキルを身に付けるには、どうすれば良いでしょうか?
新しいコミュニケーション方法のため、まだ正解は見つかっていないと思いますが、私のおすすめは、こちらの4STEPです。
①会議アプリの操作に慣れる
②会議アプリの経験を踏む
③科学的に正しいコミュニケーションスキルを学ぶ
④仮説⇒実験⇒反省のフローを回す
①会議アプリの操作に慣れる
まずは、アプリに慣れましょう。先ほどもご紹介したように、アプリならではの使い方があります。
操作方法に戸惑っていると、大切な会話に集中できません。
②会議アプリの経験を踏む
続いて、会議アプリでのコミュニケーションに慣れましょう。
どうしても、知識だけでは上手くいきません。会議アプリでの会話の経験値を少しずつ積み上げましょう。
まずは、気心の知れた人と会議アプリでコミュニケーションを取るのがおすすめです。
③科学的に正しいコミュニケーションスキルを学ぶ
また、当たり前ですが、コミュニケーションスキルの勉強が必要です。
対面・オンラインでも、共通して使えるスキルはあります。
また、そもそもオンラインコミュニケーションを取るのは、人間関係を構築することです。
ここでは紹介しきれないので、詳細はこちらからご覧ください。
このブログでも取り上げた、最強の人間関係術本はこちらです。
100冊読んで、一冊出会えるかどうかの名著です。
④仮説⇒実験⇒反省のフローを回す
最後はPDCAを回すのがおすすめです。
どうしても、オンラインコミュニケーションでは正しい方法が整理されていません。
そのため、今回ご紹介した内容や本を踏まえ、仮説と実験を繰り返すことをおすすめします。
楽な作業ではありませんが、5年後、10年後の未来を左右する、非常重要なスキルだと思います。
web会議は仕事で使う人がほとんどだと思います。その場合に、知っておいた方が良いのは「交渉術」です。
バレンタインデーをテーマに、真面目に交渉術を10個。こちらで整理しています。
デジタルなコミュニケーションスキルが必要な理由【まとめ】
今回は、デジタルなコミュニケーションスキルが必要な理由を3つご紹介し、そのスキルを見つけるステップも考察しました。
変化が起きた時に得をするのは「今権力を握っていない人」です。下剋上のチャンスは変化から生まれます。
今回のコミュニケーションの変化は、ほとんどの人にとってチャンスだと思います。もちろん、働き方が良い方向に変わることにも期待です。
この1年で最も変化したのは「人間関係」だと思います。その理由については、こちらから。(家族は大切)
ご覧いただき、ありがとうございました。