買い物をして、いろいろなモノが家にあります。
・テレビ
・空気清浄機
・ソファー
・除湿器
・ファイヤーキングのマグカップ
・サイドテーブル
ですが「あー。買い物をして大満足」という気分はあまり長く続きません。
基本的に、製品の価格は満足度に比例している。と仮定すると、買い物をすればするほど、満足できるのが道理。
もちろん、買って得したな。と思うことは多いのですが、思ったよりは満たされない。
その理由は、限界効用逓減の法則があるからだと思います。(最近、ちゃんと腑に落ちました。)
- 限界効用逓減の法則とは
- ボタンダウンのシャツは1着だけど、実質5着
- つまり、モノを消費しても経済学的に考えると満たされることは無い
- 物を買っても満たされない理由がやっとわかった。【限界効用逓減の法則】
限界効用逓減の法則とは
限界効用逓減の法則とは、経済学用語です。
限界効用:1単位あたりの、効用(満足度)
逓減の法則:数が増えるごとに、減少する法則
限界効用とは、コーヒー1杯の満足度や、シャツ一枚の満足度です。(美味しい・素敵など。)
ですが、コーヒーも2杯も飲めば満足ですし、シャツは一度に一着しか着れません。つまり、消費量が増えれば増えるほど、満足度は減ります。
「コーヒーのおかわり半額」
みたいな、システムは限界効用逓減の法則を理解しているように思えます。(1杯目よりも、2杯目の方が満足感が低いので。)
ボタンダウンのシャツは1着だけど、実質5着
限界効用逓減の法則が、普段の買いものに当てはまると仮定すると、買い物をしても満たされない理由がわかります。
それは「すでに持っているから」です。
全く服を持っていない状態(裸)から、服をワンセット手に入れたら、ものすごくうれしい気分になるでしょう。
外出もできるし、寒くないし、恥ずかしくない。2着目も、1着目よりは嬉しくないけど「洗濯しやすい」「気温に合わせて選べる」などで嬉しい。
ですが、私たちは、多くの服を持っています。もちろん、ボタンダウンの服は初めてかもしれません。ですが、シャツ自体は5着目だったりします。
さらに言えば、春・秋用の上着としては20着目かもしれません。(ジャージやパーカーなども含めると。)
このように、私たちが「初めて」と思っている買い物は、すでに似たような機能を持つモノをすでに持っている。と言えます。
結果、限界効用逓減の法則が働き、思いのほか満足できません。(所有・消費する数が増えるほど、満足度は下がる。)
完全に初めて手に入れるモノは少ない
先ほどは「服」をテーマに限界効用逓減の法則について触れました。
他にも、スマートフォンやパソコンの普及によって、完全に初めて手に入れるものは少なくなりました。
テレビが無くても、サブスクやYOUTUBEがあります。スピーカーが無くても、スマホで音楽を聞くこともできます。
結果、あらゆる買い物が「何個か目」の買い物になっています。
つまり、モノを消費しても経済学的に考えると満たされることは無い
非常に幸運なことに、日本という国に生まれたことで、私たちは多くのモノをすでに手に入れています。
そもそも、このブログを読めている時点で
・スマホやパソコンがある
・電源を確保できる住処がある
という、素晴らしい環境のもとで生活している。とも言えます。
かつては、三種の神器に代表されるように「買い物で生活が変わる」という経験がありました。
・テレビ:家に初めての映像という受動的な娯楽を与えた。
・冷蔵庫:食品保存で買い物の負担が大幅に減った。(食中毒リスクも低下)
・洗濯機:手洗いからの解放で、家事の時間が大幅に減った
こういった、大きな変化を、私たちは普段の買い物で得ることは難しい。すでに、テレビや洗濯機が自宅にある生活が「普通」だからです。
こどものころ、自転車を買ってもらった時、移動範囲が大幅に広がって感動しました。
車を買ってからは、他県への移動ができるようになり、感動しました。
ですが、こういった変化は、普段の買い物では味わうことができません。スポーツカーを買っても、移動できる速度は軽自動車と大差ありません。
だから、買い物による満足感は小さい。それが今回の結論です。
物を買っても満たされない理由がやっとわかった。【限界効用逓減の法則】
今回は、買い物による満足感って、思ったより大きくないよね。という話でした。
もちろん、買って良かった。と思うことは何度もあります。※最近だと、ロボット掃除機は革命的だと思っています。
ですが、日常で消費する多くの買い物。服や、家具や、電化製品では、そこまで満足できません。
そう考えると、やっぱり適度に断捨離するのが一番かな。と思います。
モノで満足するよりは、日々の生活の負担を減らした方が、効用を上げるのに効率が良さそうです。