誰しも人間関係で嫌な思いをする時がある。
・信頼していたのに裏切られた
・悪意まみれの悪口を言われた
このような大きな痛みだけでは無く
・電車で肩をぶつけられた
・運転中に合流の邪魔をされた
・スーパーのレジで横入りされた
など小さな嫌なこともありますよね。
辛い出来事を許すことは難しいです。それでも、相手の気持ちを考えることで、気持ちが穏やかになります。
「相手の気持ちになって考えよ。」
この言葉を"嫌なことをされた時"にしてみよう。というお話です。
テーマは二の矢とリアプレイザルです。
相手の気持ちになって考えるべき2つのタイミング
相手の気持ちを考えるべきタイミングは2つあります。
1.なにかをする時
2.なにかをされた時
子供のころ、親や先生に「相手の気持ちになって考えて。」と言われたのはたいてい前者でしょう。
もちろん相手に不快な思いをさせないためには、相手の気持ちを考える習慣が必要です。
つまり、これは相手傷つけないための習慣。
自分の心を守るのは、何かをされた時
一方、相手に「何かをされた時」は相手では無く、自分を傷つけないようにする必要があります。
「起きる出来事は自分でコントロールできないから、不可能。」
そう思うかもしれません。
たしかに、相手の行動をコントロールすることは心理学者でも難しいでしょう。
しかし、相手に何かをされた事後に、自分自身の脳内で何を考えるか。は自由です。
ダメージを食らった時、どう考えるか。
この思考はストレス解消や人を許すために必要です。
2の矢を打ってはならぬ
「2の矢」という言葉をご存じでしょうか?
これは、心理的なストレスがかかった時に「自分で傷口に塩を塗る。」という行為です。
まさか自分で自分を無意識に傷つける。なんてことはなかなか想像できないでしょう。
しかし、誰しも二の矢を打っています。
2の矢具体例
例えば、あなたがすれ違う時、誤って肩にぶつかってしまったとします。
その相手に「何をやっているんだ。鈍くさいな」と言われたどうでしょうか?
その瞬間も傷つきますが、その後もいろいろと考えてしまいませんか?
「なんであんなに言われるんだろうか。」
「自分は視野が狭くて鈍くさいのか。」
「言いたい放題言われる自分が情けない。」
そう、これが二の矢です。
自分であれこれ考えることで、結果的に自分の心を傷つけてしまいます。
つまり、いかに二の矢を放たないか。が大切
なにか嫌なことがあっても、たいていはその瞬間だけがストレスになるべきです。
ストレスを受けた後も、自分で自分にストレスを与えていたのでは心が疲れます。
そのため、二の矢を放たない習慣を作ることが非常に大切です。
とはいえ、私自身も定期的に二の矢、三の矢を自分に放ってしまいます。
大切なのは「気づくこと」「辞めること」です。その方法は相手の気持ちを考えることです。
気付かなけば辞めることは出来ません。これからはあなたも「二の矢」という言葉を知ったので、気付けるようになります。
よって、ここからは二の矢を辞める方法をご紹介します。
相手の気持ちを考えると、人を許すことができる
嫌なことをされた時に、相手の気持ちを考えるのはおかしな話に聞こえるかもしれません。
「あの人も急いでいたんだ。」
「もしかしたら、辛いことがあったのかもしれない。」
「言い過ぎてしまって後悔しているかもしれない。」
嫌なことをされた相手にそんなことを考えるのは、なんだか変な感じがしますよね。
それでも、そうやって考えることで少し心が楽になります。
私は、車を運転していた煽られたら「あの人はトイレが漏れそうなんだ。」と思うようにしています。
これを「リアプレイザル」と呼びます。※再解釈と呼びます。
相手の気持ちを考えることで、嫌な出来事を違う意味で解釈できます。結果人を許すことが可能です。
ちなみに「そうは言っても相手の気持ちが想像できないよ。」という人もいるでしょう。
その時におすすめなのは小説です。理由はこちらから。
『人を許す方法』嫌なことをされた時は相手の気持ちを考える:まとめ
今回は人を許すための方法として、相手の気持ちを考えることをご紹介しました。
この方法が最終的に自分のストレスを緩和する方向に作用します。
どうしても人と人が関われば、摩擦が生まれます。
その摩擦を上手く付き合うには、考え方を変える必要がある。
その方法として
・2の矢を撃たない
・リアプレイザルをする
という2つの方法をご紹介しました。
ストレス解消は誰しも抱える悩みの一つ。解決方法を学びたいなら、こちらの本がおすすめです。※2冊ご紹介します。