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「嫌われる勇気書評」自分の人生を生きる扉の鍵が見つかる「本レビュー」

今回は、嫌われる勇気の書評です。

 

非常に有名な本なので「今更?」と思う人もいるかもしれません。私も正直、今更読んでもなー。と思いながらも、有名な本なので読んでみました。(正確にはオーディオブックです。)

 

結論としては、名作でした。面白い本の見つけ方でも、似たようなことを書いていますが、売れている本=面白い本。の可能性が高いです。

www.yoblog.org

そんな嫌われる勇気についての書評をしていきます。

 

【嫌われる勇気がおすすめな人】

・自己表現が苦手
・承認欲求が強すぎると感じる時がある
・自分を肯定できない(自己肯定感が低い)
・心理学や哲学に関心がある
・面白い本を読みたい

 

また、そもそも本の書き方自体が非常に優秀で感動しました。

 

1.嫌われる勇気が本としておすすめな理由
2.嫌われる勇気を読んで感銘を受けた点
3.嫌われる勇気を読んだ感想

 

こちらの3本立てで整理していきます。

1.嫌われる勇気が本としておすすめな理由

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まずは、そもそも本として面白かったので、その理由についてご紹介します。

 

※どんな内容が書かれているかだけ知りたい。という人は読み飛ばしてください。

 

どんなに良い情報が詰まっていても、面白いと感じれない場合は読書効率が下がりますし、読書が趣味ではなく、情報を得る手段になってしまいます。

 

嫌われる勇気が面白い理由は3つです。

 

①ペルソナ設定がしっかりしている
②読者の疑問や消化不良へのケアが抜群
ソクラテス式問答法がベースになっている

 

①ペルソナ設定がしっかりしている

まずは、ペルソナ設定がしっかりしています。ペルソナとは、対象となるターゲットの読者設定のことです。

 

つまり、このエントリーのペルソナ設定はこちら。(ざっくりですが)
・嫌われる勇気を読んだことがある人が、他の人の感想を見たい
・嫌われる勇気がどんな本なのか知りたい
・読書に関心のある大人
・心理学や哲学が好き
・自己成長のために努力したい人

 

このような考え方の人をターゲットに書いています。全てが一致するのが難しいですが、全く一致しない人には、このブログを読んでもつまらないと思います。

 

ですが、ペルソナ設定をすることで、楽しめる人(ターゲットとなる読者)がより楽しく読めるようになると思っています。

嫌われる勇気のペルソナ設定とは(予測)

では、嫌われる勇気のペルソナ設定とは何でしょうか?ここから先は完全に私の主観です。

 

嫌われる勇気では「哲学者」と「青年」の対話形式で説明が進みます。(詳細は3つ目の項目で)

 

その青年が哲学者に質問や問いかけ、疑問をぶつけることで議論が進みます。そして、その青年と近い人物が、嫌われる勇気のペルソナだと思います。

 

青年の特徴はこちら

・知的で、勉強が好き
・発想力があり、クリティカルシンキングができる
・説明に納得すれば、素直に受け入れる
・親からの影響(圧力)を今も引きずっている
神経症傾向がそこそこ強め(繊細)
・幸せになりたいが、なり方がわからない
マインドセットが硬直(人は変化できない)
・人間関係が得意で無い(協調性が低い)

 

つまり、これらの特徴に当てはまる人が、嫌われる勇気を読むと、楽しめます。2,3項目類似していれば充分ですが、類似点が多ければ多いほどストーリーに入り込めます。

②読者の疑問や消化不良へのケアが抜群

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続いて、読者の疑問や消化不良へのケアが抜群な点です。

 

「書いてある事は正しそうだけど、心が納得しない」
「説明の意味が分からないまま次の章になった」

 

こんな経験は読書をしているとあるあるだと思います。

 

しかし、嫌われる勇気では、理解が難しいと想定される点については復習のように、説明が繰り返されたり、言い換えされています。

 

また、青年が読者と同じような視点で、わかりにくい点や勘違いする点を質問してくれるので、内容の理解がしやすいです。

 

そのため、哲学や心理学に詳しく無い人でも、理解しやすいです。

ソクラテス式問答法がベースになっている

最後に、嫌われる勇気では、ソクラテス式問答法がベースになっている点です。

 

ソクラテス式問答法とは、哲学者のソクラテスが多様した方法で、「質問」や「議論」を進めることで、問題解決を図る行動です。

 

人を行動させるには、どうしたらいいかご存じですか?

 

正解は、相手にそれが正しい。そうしたい。と思わせることです。

 

つまり、本当に伝えたいことは、相手に説明するのではなく「相手に発想させます」

 

ダイエットをしたい。と考えている人に、いきなり「食事制限と運動をしなよ」と言っても、なかなか行動には移せません。

 

「なんでダイエットしたいの」
「なにが困っているの」
「どうして太りやすいのかな」
「どうするべきだと思う」
「どんな風になりたいの」

 

このように、質問をしながら相手に答えを言ってもらうことで、人の行動は変わります。

 

人は、正しいから行動するのではなく、思ったから行動するのです。

 

結果的に、このような方法で進められている本では、青年と一緒に自分も考えるので「よし、やってみよう」と思いやすい。行動に移しやすい本です。

2.嫌われる勇気を読んで感銘を受けた点

本を読む男性

では、ここからが本題です。嫌われる勇気を読んで、感銘を受けた点・面白いと感じた点をご紹介します。

 

大きく5つピックアップします。

馬を水辺に連れていくことは出来るが、水を飲ませることは出来ない

何度かこのフレーズが出てきます。

 

先ほどもお伝えした、正解を教えても人は動かない。思ったから行動する。に近い概念です。

 

これは、読者が「馬」だと思っています。嫌われる勇気含む、本を読んでよい情報(水辺)に行っても、それを飲むか、飲まないか。は読者にゆだねられています。

 

つまり、読者は本によって水辺に連れていかれて、その水辺が良い水(情報)なら積極的に読むべき。と感じました。

 

これは、あらゆる情報への対処法としていつまでも使える概念だと思います。

いつかの幸せでは無く、今の幸せを考える(いまここ)

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「10年後は楽な人生を送りたい」
「資格試験に向けて、今は耐え時」
「将来のために今我慢をする」

 

このように考えることはありませんか?私は単身赴任中であることも含め、最近では良くそのように考えていました。

 

しかし、嫌われる勇気では、努力しているとしても、その今を楽しむべき。と書かれています。

 

過去や未来は見えない(感じることができない)。だからこそ、今の幸せを感じるべき。

 

この考え方には、努力や苦労を楽しむ。という発想が必要です。しかし、その発想さえあれば、どんな時でも幸福や充足感を感じれるかもしれません。

人に嫌われるのは自分らしく生きてる証拠

ここが、嫌われる勇気のメインテーマだと思います。

 

嫌われる勇気とは、自分らしく生きる勇気のことです。

 

「人に嫌われないようにしたい」
「人に好かれたい」

 

このように考えることはつまり、人の人生を生きることと同じです。

 

他人にとって、良い人であるために、自分の滅する必要があるからです

 

そのため、嫌われる勇気があれば他人の人生では無く、自分自身の人生を生きることができます。

ロバと親子(寓話)

ロバと親子という寓話があります。(ざっくりご説明します。)

 

これは、嫌われる勇気の必要性を示す寓話だと思うので、嫌われる勇気には書かれていませんが、ご紹介します。

 

ロバを親子2人が連れて歩いていた。

他人「せっかくロバがいるのに、乗らないなんてアホだ」
親子「では、子供を乗せていこう」
・・・

他人「親が歩いて、子供が楽している。可愛そうに」

親子「では、親が乗ろう」

・・・

他人「子供だけが楽している。親不孝だ」
親子「では、2人で乗ろう」

・・・

他人「2人も乗ったら、ロバがかわいそう」
親子「では、親子でロバをかつごう」

・・・

他人「親子でロバを運ぶなんてアホだ」

 

他人の意見はもちろん、人によって異なります。そのため、他人の言いなりになっていると、自分の考えも無く、翻弄されます。その例がこの寓話です。

 

親が体調が悪ければ、子供は親にロバに乗って欲しいと思います。どんなに他人に否定(嫌われても)、信念を突き通せば、自分の人生です。

 

たとえ、それで嫌われても問題ありません。なぜなら、子供にとって一番大切なのは「親に楽をしてもらいたい」という、気持ちだからです。

 

嫌われる勇気がないと、このように行動することは出来ません。

自分らしく生きて関係が壊れるならその程度の関係

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「嫌われる勇気が必要なのは分かったけど、人間関係を壊したくない」
「それでも、人に嫌われるのは辛い」

 

そう思うかもしれません。ですが、嫌われる勇気では、自分らしく生きて関係が壊れるなら、その程度の関係だから不要。と切り捨てます。

 

確かに、自分らしく生きて嫌われる。それを恐れているのは、友人では無く従属関係です。

 

人とのつながりは素敵ですが、それに固執すると、良くないつながりばかりが増えていきます。

 

人とのつながり以上に大切にすべきは「自分」です。

飴と鞭は使うべきでない

承認欲求は誰にでもあります。しかし、人の求められることや承認されることを喜ぶ必要はありません。

 

ここでは、逆に「ほめる」「しつける」の観点から考えます

褒めるとしつけるは同じ意味

褒めることとしつける(罰を与えること)は逆の意味に思えます。

 

しかし、ある一点全く同じ意味になります。それは「上から目線である事」です。

 

褒める:上手な人が下手な人を褒める
しつける:立場が上の人が下の人を罰する

 

これを嫌われる勇気では「縦の関係」と呼びます。

 

嫌われる勇気では「横の関係」が推奨されています。これは、立場や年齢に関わらず、人と人としての関係を築くことです。

 

たとえば、子供が相手の時「上から目線」で接するのは、人と人との関係とは言い切れません。

 

たとえ、知識や経験が自分より不足していても、あくまで「同じ人」として接する必要があります。

 

礼儀や礼節はもちろん大切ですが、立場が上(上司)でも、年が下(こども)でも、あくまで対等。

 

この人間関係の視点を持たないと、全ての人間関係が「上か下か」になります。友人関係でも同様です。

 

Aさん:人気者で面白いから、誘われたら参加する
Bさん:昔からの幼馴染だから、だいたい許す
Cさん:地味で根暗だから、LINEの返信がつい遅くなる

 

これは、友人という対等な関係にも関わらず、自分のなかで「上か下か」を判断していることになります。

 

正直、この視点を完全に無くすことは難しいと感じました。それでも、考え方としては、絶えず携帯していたいと思いました。

 

ちなみに、褒める・しつけるをしない教育とは「感謝」になるようです。

存在していることが一番大切

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人を認める(承認では無い)に必要なのは、感謝です。

 

「手伝ってくれてありがとう」
「応援してくれてありがとう」

 

これは、褒美でもしつけでもありません。コミュニケーションで大切なのは、この感謝のようです。

 

では、赤ちゃんや体が不自由な人に対してはどうするか?というと、存在への感謝です。

大切な人が事故に遭った。でも、無事だった。そんな時に出て来る感情は「生きててくれてありがとう」です。

 

・尽くしてくれる
・与えてくれる
・ほめてくれる

 

それより大切なのは「存在してくれること」です。

 

どんな人に対しても、存在してくれることへの感謝ならできるし、それが一番大切。

 

友人や家族、同僚に対してこのような気持ちで接することができれば、いい人間になれそうです。

 

3.嫌われる勇気を読んだ感想

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最後に、嫌われる勇気を読んだ感想です。(サクサク行きます。)

 

①難しい
②全てを自分のモノにする必要は無い
③自分の生き方の参考になる

 

書かれている内容は非常にわかりやすいです。しかし、実行することは難しいですし、それを続けることはもっと難しいです。

 

貴重なモノは、入手難易度が高いモノです。嫌われる勇気に書かれてる内容は、そのようなものだと思いました。

 

また、考え方全てを完全に自分にコピーする必要も無いと思いました。アドラー心理学は、100年先も通用する考え方です。

 

しかし、どんなに優れた考え方ですそれに偏る必要は無い。というのが、私の意見です

 

偉人だけではなく、身近な人の意見。自分の考え方を含めて、自己流の嫌われる勇気を持ちたいと思いました。

 

最後に、嫌われる勇気は生き方の参考になる。ということです。ジャンルとしては「自己啓発」になっていますが、自己啓発というよりは、自己基点です。

 

嫌われる勇気を自己基点(自分の考え方の出発点)として、とらえることができれば、自分の考えや環境に合わせて、オーダーメイドできると思います。

「嫌われる勇気書評」自分の人生を生きる扉の鍵が見つかる「まとめ」

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今回は、嫌われる勇気の書評・レビューでした。

 

ちょっと、気合が入り過ぎて長文になってしまい、申し訳ございませんでした。

 

とはいえ、ここでご紹介しているのはごく一部です。

 

嫌われる勇気は、自分の人生を生きる扉を開く鍵だと思っています。これまで、自分自信で、自分らしく生きる扉を閉めていた人も多いと思います。

 

この本は、その扉を開くきっかけ(鍵)になるかもしれません。

 

このブログの終わりに、私の好きな言葉をご紹介します。

 

一つの扉が閉まった時、別の扉が開く(ヘレン・ケラー

 

 
2020年に読んでよかった本20冊まとめはこちらから。