オーディオブックを使い始めて一年以上が経過し、わかったことがあります。
それは、オーディオブックは不完全なシステムであり、汎用性の高い読書方法で無いことです。
何が言いたいかと言うと、本の選び方に失敗すると「非常につまらない」と思うことがあります。
逆に、本の選択が上手くいくと、ずっと聞いていられます。
「オーディオブックに関心がある」
「オーディオブックを始めたいけど不安」
「オーディオブックが楽しめない」
そんな人に向けて、オーディオブックにおすすめできる本とできない本の「ジャンル」をご紹介していきます。
最後におすすめ本(相性の良い本)を7冊ご紹介します。
オーディオブックのメリットとデメリットはこちらから。
不完全ではあるものの、オーディオブックならではのユニークな魅力や使い方もできます。
そんなオーディオブックで失敗しないための本選びの方法の一つとなれば幸いです。
- オーディオブックとは
- 漢字のメリットを享受できないのがオーディオブック
- オーディオブックとして読むのに向いてない本
- オーディオブックに向いている本の傾向
- オーディオブックで読むべきおすすめ本
- では、オーディオブックにおすすめできない本は
- オーディオブックに向いている本。向いてない本【まとめ】
オーディオブックとは
オーディオブックとは、耳で聞く本です。
本を朗読し、それを音声データとして配信しているのがオーディオブックです。
つまり、音楽のように聴く形で情報を入れるのが、オーディオブックです。
漢字のメリットを享受できないのがオーディオブック
また、オーディオブックでは「漢字」のメリットが享受できません。
日本語の優秀な点は、漢字を見るだけでなんとなく意味が分かることです。
・誤謬
・適宜
・意匠
もし、これらの単語を「音声」で聞いたら理解に時間がかかるかもしれません。また、言葉を知らないと意味が分かりません。
しかし、漢字で見れば、なんとなく意味が分かります。
・誤謬:間違っているなにか
・適宜:適切ななにか
・意匠:デザイン関連
など、漢字を見ればいちいち調べなくてもだいたいの意味が分かります。しかし、音声の場合は、出来ません。
結果的に、漢字という補助輪をつけずに読書する必要があるのが、オーディオブックのデメリットです。
オーディオブックとして読むのに向いてない本
まずは、オーディオブックに向いていない本の特徴です。
・専門的過ぎる本
・一部だけ読みたい本
・図解や表が多い本
専門的過ぎる本【理解力が追い付かない】
専門的過ぎるの定義として、ここでは「あなたの専門や得意な領域から外れている」こと。とします。
内容が専門的でも、あなたに予備知識があれば問題ありません。
しかし、あなたの良く知らないジャンルで、複雑な情報を教えてくれる本の場合は、目で読む本の方が有利です。
なぜなら、専門的過ぎる本を読むためには、これらの行動が必要だからです。
・立ち止まって理解の時間を取る
・わからない場所を調べる
・理解できない場所を何度も読み返す
オーディオブックを聞きながら、いちいち停止したり、少し戻って聞くのは手間がかかります。
結果的に、内容が理解できずに読み終えてしまう可能性があります。
一部だけ読みたい本【無駄が多すぎる】
基本的に、一冊の本には一つのテーマがあります。もちろん、ブログでもそうです。(テーマの規模感は異なりますが)
例えば、このブログでは「オーディオブックに向く本と向かない本のタイプ」について紹介することを、最大のテーマとしています。
ですが、その説明のために
・漢字があると理解しやすい
・オーディオブックでは、読み返しがしにくい
・オーディオブックの特徴
など、保管するための情報が盛り込まれています。
目で読むのであれば、理解している部分は簡単に読み飛ばしができます。しかし、オーディオブックでは、次に何が書いてあるか。を予測するのが難しいです。
結果的に、一部の内容だけ知れれば良いのに、すでに知っていることや関心の無い場所まで、ほぼ強制的に読む必要があります。
図解や表が多い本【あえて聞く必要なし】
最後に、図解や表が多い本です。
基本的に、図解が多い本はオーディオブック化されない傾向がありますが、ベストセラーの本など、需要が見込める本はオーディオブック化されます。
もちろん、その際はpdfなどで、ファイルがダウンロードできるようになっています。
しかし、いちいちファイルをダウンロードして、該当箇所になった時にファイルを開くのはめんどくさいです。
・家事
・散歩
・運転中
これらのタイミングで聞く(読む)ことができるのが、オーディオブックのメリットです。
図や表をダウンロードして、適宜見る必要があるなら、紙や電子書籍で読んだ方が効率が良いです。
オーディオブックに向いている本の傾向
では、そんなオーディオブックですが、どんな本が向いているのでしょうか?
それは、これらの傾向がある本です。
・物語形式
・小説
・細かく内容が分割されている
物語形式は理解しやすい
物語形式や、小説はオーディオブック向きです。なぜなら、物語とは人が理解しやすくなるために生み出されたものだからです。
・経典
・ことわざ
・宣伝
・教訓
これらは、ストーリー化することで理解しやすく、記憶しやすくできています。
昔読んだ昔話の概要を覚えているのも、ストーリーになっているからです。
つまり、紙の本と比較して理解するのが大変なオーディオブックだからこそ、ストーリー化のメリットを最大限に享受できます。
もちろん、小説をオーディオブック化することも内容が理解しやすいので、読みやすく楽しめます。
内容が細かく分割されていると脳みそが楽
続いて、内容が細かく分類されている本も、オーディオブックにおすすめです。
なぜなら、短期記憶が楽だからです。あまりに項目が少ない本では、最後の結論になるまでに、記憶しておくべきことが多いです。
しかし、内容が細かく分類されていれば、前段~結論。までに記憶が必要な量が減るので、読みやすいです。
ある程度理解のしやすい難易度の低い本の方が、オーディオブックには向いています。
オーディオブックで読むべきおすすめ本
最後の結論です。オーディオブックで読むべき(おすすめの)本をご紹介します。
オーディオブックだけではなく「読書が苦手」という人にも、おすすめです。なぜなら、オーディオブックにおすすめ=比較的理解しやすい本。だからです。
嫌われる勇気
ほぼ、全て対話形式が書かれているため、非常に聞きやすいです。
あまりに有名な本なので、これまで私は勝手に距離を置いてましたが、いざ聞いてみたら非常に良い本でした。※近いうちにレビューを書きます。 ⇒ 書きました。
もっと早く読みたかった。そう思っています。
心理学・哲学的な観点から「自由に生きること」「自分を認めること」について考えることができます。
1日1ページ読むだけで身に付く世界の教養
365の教養を一冊で身に付けることができます。対象となる分野はこちらです。
・芸術
・文学
・芸術
・化学
・音楽
・哲学
・宗教
一つ一つが非常にコンパクトに整理されているので、オーディオブック向けの本です。
夢を叶えるゾウ
こちらも定番ですが、物語形式になっているのでおすすめです。
自己啓発本なので、正直何冊も読む必要は無いジャンルだと思っていますが、考え方を身に付けるには、手軽でおすすめです。
バビロンの大富豪
バビロンという黄金都市の「お金持ちになる法則」について知れます。
こちらも物語形式なので、理解がしやすいですし、お金についても「自分なりの考え方」を身に付ける良い機会になります。
ほぼ、毎日お金を稼いだり、支払ったりしているのに、お金について知らないのは不思議です。
マネーリテラシーは、全人類が持つべき教養です。
仕事は楽しいかね
こちらも物語形式です。
同じく自己啓発関係なので、何冊も読む必要はありません。
人を操る禁断の文章術
内容がシンプルに整理されています。ブログを書いたり、報告書を書いたりするなら必読の本です。
私も何冊か文章力の本を読みましたが、今のところ最強の本です。
この本に書かれている内容で最も感銘を受けたのが「会話をするように文章を書く」でした。
つまり、この本も「会話をするように書かれています。」
オーディオブックに向かないはずは無いですよね。
陸王
小説です。つまり、読みやすいです。
有名な本なので、チョイスしましたが、小説ならだいたい読みやすいと考えて問題無いです。
では、オーディオブックにおすすめできない本は
一冊だけ、おすすめできない本をご紹介します。
LIFE SPAN
内容自体は非常に面白く、間違いなくおすすめの本です。(現在読んでいます。)
ですが、専門性が高く、専門用語も多いのでオーディオブックには向きません。確実に目で読む方が、この本の情報を手に入れやすいです。
あとは、ガンガン読み飛ばさないと読み切れないと思います。
繰り返しになりますが、本の内容は最高です。しかし、オーディオブックとの相性は悪いです。
オーディオブックに向いている本。向いてない本【まとめ】
今回は、オーディオブックに向いている本と向いて無い本についてご紹介しました。
オーディオブックを聞く時点で、読書のモチベーションは非常に高い人が多いと思います。
そんな人でも、躓く可能性があるのがオーディオブックです。
せっかく、新しい本の読み方にチャレンジするなら、できるだけ失敗をしない本選びをしてもらいたいと思います。
オーディオブック含め、本選びの参考になれば幸いです。
目で読む本と耳で読む本(オーディオブック)の使い分けについては、こちらから。
私はAmazonが展開しているAudibleを使っています。