さて、オーディオブックを使い始めて一年以上が経過したので、これまで読んだ(聞いた)本を全てレビューしていこうと思います。
13冊聴いています。おすすめ順になっています。10冊はおすすめできます。残り3冊は、好みですね。
オーディオブックという特性上、目で読む本とは感想が異なる可能性があります。
情報のインプットの仕方が変われば、見え方も評価も変わるモノです。
【このブログの対象者】
・オーディオブックを使っている
・オーディオブックに関心がある
・面白そうな本を探したい(本のレビュー知りたい)
オーディオブックに合う本・合わない本については、こちらから。
【実体験】これまで聞いたオーディオブックレビュー
では、さっそくレビューです。おすすめ順となっているので、迷ったら前半の方からお選びください。
オーディオブックとしても、目で読む本としてもおすすめできる本です。
嫌われる勇気
まずは、定番。嫌われる勇気です。
嫌われる勇気は、本としても面白いですが、オーディオブックに向いている点も魅力的です。
そのため、オーディオブックの最初の一冊としては、嫌われる勇気が一押しです。
・会話形式で話が進む
・センテンスがある程度細かい
この2つの理由から、オーディオブック向きだからです。もちろん、内容も素晴らしいです。
「人の目が気になる」
「自分の人生を生きれない」
そんな風に思う人は、心がすっと軽くなると思います。
Think clearly
学術的な研究を基に、考察が盛り込まれている本。
こちらも、内容が細分化されているので非常に聞きやすいです。
自分の考え方や、思考回路を見直す機会がある人は少ないです。しかし、この本があれば、それが可能になります。
作者の思考や思いも反映されていますが、ベースは統計的な情報となっているので、素直な心で聞きやすいかと思います。
「自分の感情が整理できない」
「思考法を増やしたい」
「新しい見方で物事をとらえたい」
そんな人におすすめです。52の思考を知れます。
教養としての投資
投資に対して「教養」の観点からアプローチするスタイルが斬新だと感じました。
実際に投資ファンドで働いている作者が、これまでの投資経験から考える、教養としての投資について知れます。
長期投資をしようと思うなら、社会について知らなくてはいけません。
そういった意味でも、投資は学習へのモチベーションUPに貢献できると思っています。
「投資ってなんだか難しそう」
「社会についてもっと知りたい」
「投資って、ギャンブルでしょ?」
そんな人におすすめです。投資のノウハウ本ではありませんので、投資テクニックを知りたいなら、別の本をお読みください。
※もし、私に「絶対勝てる」投資のノウハウがあったら、本を書く時間で投資をしていると思いますが。
シン・ニホン
日本はまだまだやれる。という話と、日本が世界に対して遅れてしまう理由。その両方を、学問の観点から知れます。
シン・ニホンを読んで感じたのは、学校や、学術研究への援助が少なすぎる。ということです。
未来を作るのは、若者です。そして、未来のテクノロジーを推し進める主役は学問です。
しかし、その土壌が日本は弱いことが理解できます。
もちろん、日本のポテンシャルについても学べます。
「日本の未来を良くしたい」
「 今、日本で何が起こっているか知りたい」
そんな人におすすめです。
日本の可能性について知っておいて、損することは無いかと思います。
日本再興戦略
日本が再び、力のある国になるための方法を「学問」「政治」「経済」「外交」などの観点から、考えることができる本です。
シンプルに読んでいて、面白いな。と思ったことを覚えています。
世界の未来について、思いを馳せることができる本です。
「現在の世界のパワーバランスがどうなっているか知りたい」
「今後のテクノロジーの可能性を知りたい」
そんな人におすすめの内容です。
独学大全 絶対に「学ぶことを」をあきらめたくない人のための55の技法
独学について、ここまで徹底的に書かれた本は、この本が最初でしょう。
独学「入門」と思って手を出すと痛い目に遭います。なぜなら、この本一冊で独学マスターになれるほどの情報量だからです。
しかし、独学について知るべきことは、ほぼ全て網羅されています。
読み方としては、簡単に流し読みして、必要な部分だけを拾い読みする方が良いかもしれません。
そういった意味では、オーディオブックに向かない本の一つです。
とはいえ、内容はとても良いです。知識を得る方法・正しい知識を得るテクニックが網羅されています。
自分を操る超集中力
とても読みやすい本です。
集中力は、おそらく人が成功するために最も重要なスキルの一つ。と考えて良いと思います。
・勉強
・スポーツ
・芸術
・恋愛
・仕事
全てにおいて、集中力は必要だからです。人の能力を100%発揮するために必要なのは、集中力です。
集中力が無いということは、ガソリンの入っていない車に乗っているようなものです。どんなに優れたスペックがあっても、意味が無いです。
「集中力が切れやすい」
「もっと仕事で成果を出したい」
「家族との時間を大切にしたい」
そんな人におすすめです。
内容としては、非常に素晴らしいのですが、本の価格を考えると、紙の本で買った方が良いかもしれません。
オーディオブックで聞いても良いですが、もっと高い本も定額で聞ける「オーディブル」ユーザーとしては、紙の本の方が良いかなと思いました。
複利で伸びる1つの習慣
習慣の力について学ぶことのできる本。
複利とは、雪だるまのようなもので、最初は小さくても、積み重ねることで指数関数的に増加することを示します。
つまり、小さな習慣を作ることで、大きな成果が出ますよ。という本です。
習慣の重要性について、なじみの無い人にこそおすすめの本です。
とはいえ、文章中に何度も作者のホームページのリンク先が出て来るのですが、オーディオブックで聞くには邪魔だな。と思ったのが正直な感想です。
「習慣術を知りたい」
「良い習慣を作りたい」
そんな人にの心を支える大黒柱になってくれる本です。※読むなら、目で読む本がおすすめです。
FIRE最強の早期リタイア術
独創的な内容で、FIREという概念を日本に知らしめた本の一つです。
FIREとは経済的な安定を早期に達成し、引退する。という意味の英語の頭文字です。
つまり、30歳や40歳などで早期退職しても生活できる資本づくりの本です。
一般人(莫大な収入の無い人)の経済的な自立の戦略はたった2つです。
①お金を使わない
②投資でお金を増やす
ここまでは、どの資産形成本とほとんど変わりません。面白いのは、①のお金を使わない事。に対しての知識量が多い事です。
あえて、物価の低い国に住んで生活費を節約する。など、少々トリッキーな戦略も活用して、FIREを実践しています。
とはいえ、おそらくほとんどの人が完璧にマネするのは難しいでしょう。
・子供がいても、生活費節約のために海外生活をする
・徹底的に消費を抑える
・年率5%程度の投資益を達成する
これら3つを実現するのは、並大抵のことではありません。だからこそ、人は定年まで働くのでしょうが。
エッセンスとして、取り入れる分にはとても面白いです。
個人的には、資産形成に関する本なら「バビロン大富豪の教え」の方が好きです。
FULL POWER
科学的なという割には、スキルや経験知が多い印象を受けました。
平たく言えば、科学の要素が少し入った、自己啓発本です。
「今の自分が全力を出せていない気がする」
そんな風に思う時に読めば、背中を押してくれると思います。
とはいえ、自己啓発本はエナジードリンクのようなもので、一時的なブーストにしかならないので、過度な期待は禁物です。
ちなみに、自己啓発になる本(モチベーションを上げてくれる本)としては「ダントツになりたいならたった一つ確実な技術を教えよう」の方が好きです。⇒あとで書評を書きます。
書きました。
絶対にミスしない人の脳の習慣
脳科学的な観点で、ミスをしないための習慣を知れる本。
ですが、最後の着地が「TODOリスト」になるので、うーん。です。
書いてある事は正しい事ばかりですが、目新しい情報が盛りだくさん。では無いと思いました。
とはいえ、これらの考え方は面白いです。
・脳の疲労を感知する必要性
・ミスを前提に行動する(備えておく)
・勉強会などは、3つでいいから、重要な点を抑えておく
シリコンバレー式超ライフハック
シリコンバレーと言えば、世界のテクノロジーの最先端の場所。というイメージがあったので、読んでみました。
いろんな人のレビューを見ても、高評価が多いので良い本である確率は高いと思います。
どちらかと言えば、健康本の部類に入るような本に思えました。で、あれば「最高の体調」や「腸科学」の方がおすすめです。
1億ドルコーチ
コーチングは、日本ではあまり親しみの無い言葉ですが、アメリカではかなり一般的な言葉のようです。
セラピストに通うように、多くのエグゼクティブがコーチングを受けています。
そのコーチングの分野で最も力のある人の一人について、書かれた本です。
とはいえ、コーチングのノウハウや、コーチングによって得られるメリット。というよりは、一億ドールコーチ(ビルキャンベル)さんの逸話集に近いかと思います。
「人の素晴らしい成果やその逸話について知りたい。」
そんな人におすすめです。
これまで聞いたオーディオブック13冊のレビュー【まとめ】
ここまで書いていて思ったのは、本に対しての「良い/悪い」はマッチングの問題に思えます。
私はどちらかというと、とりあえず読んでみるようにしているので、上手い事マッチングしていない事例があるな。と思います。
つまり、本が悪いのではなく、選び方に問題があります。
本に書かれている内容をある程度知ってから、読書をするの方が本選びの失敗は減るかもしれません。
とはいえ、先に本について知ってしまうと
・読む前にためらってしまう
・読むの本のタイプが偏る
・ドキドキ感が薄れる
といった問題があるので、難しい選択です。
オーディオブックに関しては、立ち読み的になんとなく概要を知るのが難しい側面もあります。
そういった意味では、オーディオブックこそ、目で読む本よりは、事前に調査をした方が良いかもしれませんね。
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