今回は、年間200冊以上の読書をしている私が、面白くてためになる本を探す方法を9つご紹介します。
本を選ぶのは非常に難しく、「これは面白そう!」と思って買った本でも、つまらなかったり、「とりあえず暇つぶしに」と選んだ本が面白かったりします。
まだまだ私も良い本ばかりを選べている訳ではありません。それでも少しずつ精度が上がってきたので、ご紹介します。
あくまで参考情報程度かもしれません。それでも良い本を選べる確率が10%上がるだけでも、非常に価値のあることです。
今回ご紹介する方法はこちら。
①売れている本/レビューの高い本
②科学的な根拠に基づく本
③翻訳されている本
④作者の経歴が素晴らしい本
⑤文字が大きめの本
⑥自分が興味のある本
⑦流行りのタイトルがついていない本
⑧本の趣味があう人がおすすめしている本
⑨とりあえず半分くらい読んでみる(裏技)
ちなみに、読書の幅を広げるなら「図書館」がベストです。その理由はこちらから。(活用方法もご紹介しています。)
面白くて、ためになる本を選ぶ9つの方法
ここからは、具体的に面白くてためになる本の選び方を9つご紹介します。
一つだけ意識して選んでも良いですが、組み合わせるとより精度が上がります。
売れている本や高レビューの本
まずは、大定番です。多くの人が評価した本はたいてい面白いです。
「みんなが読んでる本なんて大衆向けで陳腐だ」
と思う時もありますが、読んでみると買って良かった。と思うことが多いです。
これにはある程度法則があるようで、大人の牛を見せて、100人に牛の重さを予測してもらいます。
その数字を合計して、100で割ると、ほぼ牛の体重に近い数字が出るようです。
個人の違いや、ばらつきはもちろんあります。
それでも、多くの人の考えや意見の精度は高いです。だからこそ、人は集団で生活し、ここまで繁栄してきたのです。
悩んだら、有名・人気の高い本を読んでおくことをおすすめします。知り合いにも同じ本を読んだ人がいる可能性もあり、話題になるかもしれません。
科学的根拠に基づく本
根拠のある本は面白くて、有益です。あらゆる統計はあくまで「傾向がある・因果関係がある可能性」を示すもので、確実な正解はありません。
しかし、個人の体験談や相関関係があるだけの情報よりも、はるかに有益です。
見分け方はカンタンで、本の後ろに注釈や参考文献がたくさんある本は、おおむねエビデンスに基づいた本です。
「論文をいちいち読みたくない」
「手軽にエビデンスがあるか確認したい」
そう思う人は、本の後ろを覗いてみてください。
一方、科学的に○○と書いてあるのに、根拠を感じれない本はおすすめできません。
こういった本は「科学」というキャッチコピーを使っているだけなので、事実に即した内容になっていない場合があります。
翻訳されている本
翻訳されている本は「最低限のフィルターでろ過されている」と思っています。その理由はこちらです。
・海外である程度人気があったから翻訳された
・翻訳者のコストをかけても売れると思った
上記の理由により、ある程度質の高さが保証されていると思います。私は悩んだら「海外作者の本」を読むことが多いです。
とはいえ、小説では情景や登場人物の感情が、地域差もあってわかりにくい点は注意が必要です。
個人的には、小説は日本の作者の本の方が面白いことが多いです。
作者の経歴が素晴らしい本
当たり前ですが、作者の経歴も大切です。「何が書かれているか」が最も重要な要素ですが、「誰が書いているか」は内容にある程度相関関係があります。
色々な場所で高く評価されている人、有名なグループ、大学で高い地位にいる人の本は「実績に裏付けされている」可能性が高いです。
私は本の読み始めに、作者の経歴を意識することは少ないですが、「面白かった」と思って経歴を見ると、実績のある人が多い気がしています。
文字が小さすぎない本
こちらは完全に個人の好みですが、文字が小さいと読みにくいです。(当たり前ですね)
どうしても、読みにくい本は、読破まで時間がかかります。構成や字体が読みやすい本の方が、短期間で読み切れます。
読書を続けるための方法として「手を焼くくらい難しい本には近づかない」方が吉です。
どうしても読み切りたい本以外なら、無理に文字の小さい本を読む必要は無いと思います。
関心のある内容が書かれている本
当然のことなのに、たまに見落とします。
「テレビで○○さんが紹介していた」
「友人がおすすめされた」
そんな理由で新しい本との出会いがある時もあります。しかし関心のない本に面白さを感じることは少ないです。
新しい本、これまで関心の無かった本は「失敗するかも」と思って読むことをおすすめします。
それでも、新しい本との出会いは素敵です。だからこそ、読む前に覚悟をしておくと、失敗の後悔が減ります。
流行りのタイトルがついていない本
流行りのタイトルがついている本は「急いで出版した本」が多いです。
そのため、中身が洗練されていない可能性があります。
もちろん、流行りの源流となった本は面白いのですが、それに後から乗っかっただけの本は、リスクが高いです。
本の趣味が合う人がおすすめしている本
本の好みは人それぞれです。そのため、どんな良書でも合わない人には合いません。
そのため、本の趣味が合う人からの紹介の場合は、面白い本に出合いやすいです。
・芸能人
・友人
・ブロガー
どこからの情報でも構いませんが、趣味が合うなーと思う人が、何人かいると良い本をの遭遇率が上がると思います。
とりあえず、書店で半分読んでから判断しよう
一押しの方法です。
本は読まなければ良し悪しが判断できません。なので、読んでしまうのが最も確実な方法です。
とはいえ、半分読むのは難しいので、以前ご紹介したこちらの方法を活用してください。
また、試し読みの時は、このくらい簡略化しても良いです。
・文章の前半だけ読む
・タイトルだけ追ってみる
・章の後半だけ読む
読めば読むほど、失敗が減るので時間がある時は、ガンガン流し読みしながら選んでみてください。
面白くてためになる本の9つの選び方「まとめ」
今回は、面白い本を探す方法を9つご紹介しました。
本は一冊数千円で購入できますが、読み切るのには1時間~5時間程度かかります。
どんなに資産があっても、世界中の本を読み切る時間はありません。だからこそ、本を選ぶ目を養うことを意識して、本探しをしてみてください。
一冊ごとに選ぶ力が増えていくはずです。