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翻訳本は面白くて価値があるけど読みづらいな。と思う3つの理由【メリットとデメリット】

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翻訳本の多くは内容も面白くて、価値が高いことが多いと思っています。

 

しかし、それと同時に「翻訳本された本は読みづらいなー」と感じる瞬間があるのも事実です。

 

今回は、そんな翻訳本の魅力と読みづらいと感じる理由を3つご紹介します。

 

①文化背景が異なる
②登場人物が外国人
③具体例となる事例を知らない

 

とはいえ、翻訳本は自国でベストセラーになったような本が多いです。(理由は後述)そのため、多少の読みづらさがあっても、手に取る価値はあります。

 

読みづらさが理解できれば、それを許容することもできるかもしれません。

 

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翻訳本が面白くて読む価値がある3つの理由【メリット】

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まずは、翻訳本が面白くて価値が高い傾向がある、3つの理由をご紹介します。

 

①自国で売れた実績がある
②統計的な情報が多い(科学的な思考が根付いている)
③母数が多い

 

翻訳本ならではの魅力があります。 

①自国で売れた実績がある⇒つまらない本が選別されている

 基本的に、翻訳本vs自国の本では、自国の本(日本なら日本人の本)の方が有利です。

 

それには、これらの理由があります。

・文化が同じなので、わかりやすい
・翻訳費用が発生しないため、価格が抑えられる
・作者が日本で有名な場合

そのため、翻訳本はたえずアウェーで戦う必要があります。それでも翻訳をして販売するのは、「アウェーでも勝てる自信や実績」があるからです。

 

つまり、海を渡って日本に来る時点で、ある程度良書が選別されている可能性があります。

 

※海を渡って=外国から自国に運ばれる。で伝わるのは島国だけです。このように、自国間のコミュニケーションは外国語に比べて有利です。

②統計的な情報が多い(科学的な思考が根付いている)

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 すべての翻訳本が。とは言いませんが、日本と比較して、欧米は科学的な思考が根付いているので、統計的な情報が多く、信頼性が高い傾向があります。

 

日本含むアジアが「気」「流れ」「漢方」などを重宝するのに対して、欧米の方が科学的な思考でアプローチする傾向があります。

 

つまり、欧米の本は科学的な情報が盛り込まれている可能性が高いと考えています。

 

もちろん、どちらかが優れている。という訳ではありません。また、翻訳本=エビデンスがしっかりしている。と思うのは危険です。

 

それでも、情報を得るための手段である本は、科学的なアプローチが多い翻訳本の方が、信頼性は高いです。

③母数が多い

 最後に母数が多いことです。

 

単純に人口が多いことが強みの一つです。母数が多ければ多いほど、良い本が出版される可能性は上がります。

 

日本の約70倍の人口がいる世界では、日本よりはるかに多い本が出版されています。

 

つまり、それだけ「大当たりする本」が生まれる可能性が高いです。結果的に、良い本に出会いやすいです。(翻訳という工程で、選別されていますしね)

翻訳本が読みづらい3つの理由【デメリット】

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そんな魅力たっぷりの本ですが、デメリットとなる「読みづらさ」も忘れてはいけないポイントです。

 

どんなに情報の質が高くても、読みにくい本を長時間読み、インプットするのは大変です。

 

翻訳本が読みにくい理由は3つあります。

 

①日本と文化背景が異なる
②登場人物が外国人
③具体例となる事例を知らない

①日本と文化背景が異なる

まずは、文化的な背景が異なることです。

 

海外での当たり前は、日本では非常識だったりします。海外で普通の考え方(前提条件となっている思考)は、日本では異端な可能性があります。

 

・海外で有名なコメディ
・海外であるあるな出来事
・日本で通じないジョーク

 

こういったモノも、翻訳本では散見されます。

 

つまり、読んでいて意味が分からない場所がある時は、文化的な違いがあるかもしれません。

 

文章が理解できても、中身が理解できない。そんなことに、翻訳本はなりかねません。

②登場人物が外国人

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登場人物が外国人なのも、読みづらいポイントです。

 

個人的に、私は外国人の名前を覚えるのが苦手なので、外国人の登場人物がたくさん出てくる本は苦手です。(誰が誰かわからなくなる)

 

翻訳本では、日本人よりも外国人の方が登場するので、それだけで読みづらく感じる可能性があります。

 

もちろん、地名も海外なので、わかりにくい時があります。

③具体例となる事例を知らない

最後に、具体例となる事例を知らない可能性です。

 

ABCマートと言われて「靴屋さん」とわかる人は多いです。一方、ザッポスと言われて「靴の通販会社」とわかる人は相対的には少ないです。

 

説明の中にある具体例は「自転車の補助輪」です。わかりにくい内容の理解を助けてくれます。

 

しかし、補助輪が装着できない(翻訳本の具体例がわからない)状態では、当然本自体が読みにくくなります。

 

つまり「内容が同じレベル」であれば、日本の本の方が面白い可能性があります。

 

イメージとしてはこちらです。(個人的な傾向値イメージ)

 

・面白さがMAX:日本の本が多い
・面白さがほどほど:翻訳本が多い
・面白くない:日本の本が多い

翻訳本の注意点【日本で通用しない可能性がある】

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最後に、翻訳本の注意点です。

 

それは、統計的な情報が満載の本の情報が、そのまま日本で通用しない可能性があります。

 

・母国語
・文化背景
・思想
・宗教観

など、あらゆる点で相違のある日本と海外では、同じ調査をしても全く異なる結果になる可能性があります。

 

例えば、日本人の美徳は「謙虚さ」ですが、海外では「自己PRもできない内気な人」と思われる可能性があります。

 

そのため、翻訳本の統計調査で「良い」とされていることが、必ずしも日本でも「良い」となるかは不明だったりします。

 

もちろん、なにも根拠の無い情報よりは信頼性が高いですが、あくまで信頼性が高いだけで、信頼しきって良い訳ではありません。

 

そこだけは、翻訳本で注意が必要な点です。

 

もちろん、日本の本でも作者が海外の統計データを使っている場合があります。その時は、日本の本でも、海外本でも同様に注意が必要です。

翻訳本は面白いが読みづらい3つの理由【まとめ】

今回は、翻訳本の魅力とそのデメリットである「読みづらさ」にフォーカスしてご紹介しました。

 

現在、私は7割~8割が翻訳本を読んでいます。

 

間違いなく、翻訳本ならではの読みづらい点はあります。それでも、いい本で出会いやすい。ということは、見逃せない魅力です。

 

日本の本と翻訳本の割合については、お好みで良いと思います。

 

しかし、もし「ほとんど翻訳本は読まない」というのであれば、1割ほど、翻訳本を選んでみてはいかがでしょうか。

 

おすすめ本として、今回は3冊リンクを貼っておきます。(誰が読んでもためになるような定番本だと思います。)