今回は「人生は20代で決まる」という本のレビュー・書評を行います。※作者:メグ・ジェイ。
「まだ20代だから大丈夫」
「いつか真剣に考えればいい」
そんな風に、20代のころは考えてしまいます。しかし、当たり前ですが時間を戻すことは出来ません。
また、時間と共に、確実に失われていくことがあるのは事実です。
今回は、そんな「20代で何をするべきか」について、見つめ直すことのできる「人生は20代で決まる」という本をご紹介します。
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なぜ、人生は20代で決まるのか
もちろん、20代以降も人生のターニングポイントはたくさんあります。
しかし、2つの理由によって人生は20代で決まる。と言えます
①ターニングポイント数が多い
②20代から始めないと間に合わなくなることがある
詳しくは、この後ご紹介していきますが、20代で考え始めないといけないことは、思っているより多いようです。
・恋愛や結婚
・子育て
・住宅
・キャリア
・家族関係
・「今」を生きる考え方
これらのことは、20代のうちに考えたり、行動を始める必要があります。
「いつか生活が落ち着いたら優雅に暮らしたい」
「いつか、幸せに暮らせるようになりたい」
こんな風に考えてしまうことがありますが、「いつか」は待っていても来ません。つかみ取れるように、20代から積み上げる必要があります。
LIFE SHIFTにも書かれていますが、私たちは100歳まで生きることが当たり前になるかもしれません。
その場合、60歳で定年してゆっくり過ごすことは難しいです。単純に「体力」「知識や能力」が低下していくにも関わらず、必要になる資金が増えるからです。
もし、100歳まで生きるとしたら、これまでのロールモデルは成立しません。前例のない時代。に生きるからこそ、早めの将来設計が必要です。
もし、すでに20代では無いなら今が一番若い時
「すでに、20代では無い」
そんな人の方が、日本人には多いです。しかし、少なくとも「今」があなたが最も若い時です。
明日のあなたは、今日より一日分大人になっています。
だからこそ、今すぐ行動をすることが必要です。具体的にどんなことをすれば良いか、はこの本を熟読するのが早いです。
迷ったり、悩む時間も必要です。しかし、将来設計においては「走りながら考える」ことも大切です。
人生は20代で決まる。で特に感銘を受けた場所【5個抜粋】
ここからは、人生は20代で決まる。の中でも特に感銘を受けた点を5つ抜粋します。基本的には、私が読んで思ったことを書いています。考察レビューです。
そのため、ここで書かれていることと、本の内容が完全に一致することはありません。ご了承ください。
ご紹介するのは、あくまで極一部ですが、この本の魅力が伝われば幸いです。
また、人生は20代で決まる。では、カウンセラー(作者)とクライアントの会話を抜粋し、そこに考察を加えていく形で書かれています。
ゆるいつながりこそ大事①
様々な本で語られることですが「ゆるいつながり」は重要視されています。
それは、「情報の幅が広がること」が大きなメリットです。近しい友人、家族、職場の人では、持っている情報がある程度似ています。
一方、あまり関係の無い場所にいる人、違う業種の人からは、全く異なる情報を手に入れることができます。
仕事でも、プライベートででゆるい(たまに連絡を取る程度)の人との関係性は、人生の転機になる可能性があります。
また、ゆるいつながりでは、人間関係の取り方も変わります。「いつもの」が通用しない相手のとのコミュニケーション力は重要です。
いつでも、いつもの人とだけ関わるなら良いですが、そんなことはありません。
人間関係力の観点でも、ゆるいつながりは大切です。
人間関係術について、この本がベストだと思います。レビューはこちらから
フェイスブックの嘘②
SNSには中毒性があり、多くの人が虜になっています。実際に、1日にSNSを見る時間は年々増えています。
「インスタ映え」という言葉は既に一般用語になっています。
・人から充実していると思われたい
・あの人は毎日充実していて羨ましい
そんな風に思うことがありますが、SNSの実態は幻影です。SNSは「一番いいところ」だけを切り抜いています。
誰しも、地味でつまらない時間を過ごすことがあります。しかし、SNSからの情報では、そういったインプットはありません。
さらに、SNSに投稿する写真にこだわると「今ここ」について考えなくなります。
「楽しい・幸せ」という感情よりも「人に良く見られたい」が優先して、写真を取ることに一生懸命になってしまいます。
観光地に行けば、景色を見て歴史やそこに住んでいる人の雰囲気を感じることが醍醐味です。
しかし、観光地に行けば写真を取ることだけ。に夢中になっている人がほとんどです。
これでは、時間とお金をかけて旅行する意味がありません。
同棲は得?それとも損?③
同棲について、あなたはどう考えているでしょうか?
このでは、「満足いく結婚にするため」に同棲をする人が増加しているようです。しかしながら、同棲後結婚したカップルの方が「離婚しやすい」「結婚の満足度が低い」ようです。
つまり、恋愛関係についても、事前にどうすべきか。を検討しておく必要があります。
また、同棲にはリスクがあります。それは別居のハードルが上がること。です。
同棲を解除する場合は、「家具の取り扱い」「敷金礼金」「引っ越し費用」などが掛かります。
そのため、満足いく関係で無い場合も、同棲関係をずるずると関係を続けるしかなくってしまいます。
確かに、同棲のする時はわくわくします。しかし、同棲解除のことを考えただけで、お金も時間も、気力も必要とすることが想像できます。
妊娠と出産と避妊の問題④
子供を産むというのは、人生において大きなインパクトがあります。
さらに、男性も、女性も妊娠するには若い方が有利です。将来子供が欲しい。と考えるなら、パートナー探しも含めてそれなりに時間がかかります。
・パートナーがいるか
・結婚への考え方はあうか
・キャリアをどうするか
・住む場所をどうするか
・いつ子供が欲しいか
考えるべき問題はたくさんあります。「今、子供が欲しい」と思っても難しいのが出産です。
ハッピーエンドから逆算して人生を設計する⑤
自分の求める人生を実現するには、準備が必要です。
人には「現在バイアス」という考え方が染みついています。これは「今」の価値の方が「未来」よりも高めに考えてしまうことです。
簡単に言えば、今日一万円もらうのと、明日一万100円もらうことをくらべると「今日の一万円」をもとめる習性です。
原始時代、もし、誰かに奪われるかもしれない「リンゴ」を見つけたらどうするでしょうか?
「誰かに食べられるくらいなら、今食べる」
「次、いつ見つかるかわからないから、食べておく」
こんな風に、人の生存のために「現在バイアス」は必要なことでした。しかし、現代では現代バイアスは邪魔になることが多いです。
未来について考えて、今努力することよりも、今楽することを選んでしまいます。
もちろん、全ての時間を未来に投資する必要はありません。(現在も、過去からすると未来なので)
ですが、未来のために逆算して人生設計をする「考え方」を持っておくことは大切なことです。
「人生は20代で決まる」の本レビュー・書評「まとめ」
今回は、人生は20代で決まる。に書かれている内容を基に、考察メインでご紹介してきました。
自分の人生プランの検討は、早ければ早い方が良いです。それを適時見直ししながら生活する必要があります。
「まだやらなくてもいいや」
「今は、大変な時期だから」
こんな考え方も「現在バイアス」かもしれません。未来志向について考えるきっかけになる本なので、是非、一度ご覧ください。