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日本人の65%以上は読書量が減っている。その理由はなにか【本の相対価値】

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日本人の読書量は平成 30 年度「国語に関する世論調査」の結果、65%以上が「読書量は減っている。」と回答しているようです。

 

残念ながら、読書量が減っていると回答している人は、調査のたび増えています。

 

また、読書量を増やしたい。と考えている人は7%しかいません。今回は、そんな読書の魅力が、相対比較で減っている理由について考えていきます。

 

「読書に関心が無い人」
「読書が好きな人」

 

どんな人でも、一度は本の魅力に魅了されたことがあるかと思います。子供のころから、絵本、図鑑、教科書、文庫など形を変えて、私たちの身近にある本。

 

そんな本が、なぜ相対的に魅力が減っているかについて考察します。

 

基本的に、本というコンテンツ自体は進化していると思います。

 

しかし、それ以外の娯楽の多様化や、相対的な進化スピードが遅い点が、読書好きを減らした大きな理由だと思っています。

 

ちなみに、私は読書が好きで、読書量を増やしたいと思う7%の方です。

 

読書についての統計情報「考察の元データ」

統計データ

読書についての、統計情報「平成 30 年度「国語に関する世論調査文化庁)について、簡単にご紹介します。

 

引用元はこちら。(その他、国語に関する調査情報もあります。)

 

【調査結果概要抜き出し】

・読書量は減っている:67.3%

・読書量はほぼ変化無し:24.3%

・読書量は増えている:7.1%

・わからない:1.2%

 

読書量が減っている人がほとんどなのに対して、読書量を増やしたい人は極少数です。

 

また、47.3%の日本人が月に一冊も本を読んでいない状況です。読書離れ・読書嫌いが進んでいる。と考える根拠の一つとなります。

 

身近にある本ですが、本との心の距離は少し遠くなっているかもしれません。

 

ちなみに、読書嫌いが増えているのは「国語の授業」が原因かもしれません。そう考える理由はこちらから

 

読書の魅力が減った理由①「他の娯楽が増えた」

本を読む男性

まずは、読書の魅力が減った理由の一つ目です。

 

それは娯楽が増えたことです。テレビ・スマホ・サブスク配信・ゲームなど、手軽に自宅で楽しめる娯楽が増えました。

 

元々は、家で楽しめる娯楽は限られていて、その選択肢の中で読書は魅力的な選択肢の一つでした。

 

しかし、娯楽が増えたことにより、相対的に読書の価値は減っている可能性があります。

 

もちろん、これはあらゆる娯楽に対しても言えることです。読書だけが影響を受けている。というよりは、娯楽が多様化した。と考える方が自然です。

 

選択肢が増えれば増えるほど、競争率が高くなるのは必然です。

読書の魅力が減った理由②「スマートフォンの普及」

スマホで写真を取る人

続いての読書の相対的な魅力減少の理由は、スマートフォンの普及です。

 

スマートフォンが普及したことによる、読書の人気低下理由は3つあります。

 

①自宅で楽しめる手軽な娯楽として、競合関係にある
②持ち運び性や、情報量で本より優位
③文字を読む対象がスマホになった

 

1つ目、自宅で手軽に楽しめる娯楽として、スマートフォンは便利です。娯楽として、本とスマートフォンは競合関係にあります。

 

スマートフォン一つあれば、あらゆる情報や娯楽が簡単に見れます。もちろん、ゲームをしたり、ニュースをみたりできます。

 

2つ目、持ち運び性や情報量ではスマートフォンの方が有利です。ポケットに入るサイズで、世界中の情報を持ち運べるからです。

 

インターネット回線の進化や、webサイトの進化のスピードは加速度的に増えています。結果として、スマホは日々読書に変わる魅力的な娯楽であり続けます。

 

3つ目、文字を読む。という行為自体がスマホのニュースや、ブログに変わった点です。実際、人は「文字を読む」という行為からは離れていません。

 

文字を読む対象物が本⇒スマホに以降しているだけです。だからこそ、「本が無くても、情報を手に入れている。」と感じている人も多いです。

 

読書の魅力が減った理由③「相対的に価格が上がっている」

洋書とペン

娯楽の多様性が進化したことにより、本の価格が相対的に上がっています。

 

これは、本の値段が上がった。というよりは、他の娯楽の費用が低下したことが理由です。

 

サブスクリプションサービス(低価格)
・webサイト(無料)
スマホゲーム(ほぼ、無料)
YOUTUBE(基本無料)

 

これらのサービスが無料や低価格で提供されています。

 

そのため、本の値段が変わっていない場合でも、相対的には本の購入費用は上がっています。

 

印税・出版費用・印刷費用・流通費用・販売費用・管理費用など、モノの価格を下げるのは、ハードルが高いです。

 

読書の魅力が減った理由④「得た知識をそのまま使いにくい」

読書の魅力が減った理由として、最後に挙げられるのは「得た情報がそのまま使いにくいこと」です。

 

もちろん、実践的な本はたくさんありますが、多くの本は「理由・根拠・効果」などが広く深く学べます。

 

一方、「○○やるだけ」「○○をすれば誰でも○○」のような、誰でも、すぐに、手軽に出来るような内容は少ないです。※ブログや動画配信でおなじみの内容だと思います。

 

もちろん、しっかり学べることが読書の魅力ですが、知識を身につけた後にその活用方法を考える必要があります。

 

勉強が出来て、読書をしているのに説明がわかりにくい人が居ます。そんな人は、「使い方」を知らない人です。

 

知識を入れても、活用方法を知らないと上手に使えない時があるのが、読書の魅力が相対的に下がる理由です。

 

言い換えれば「使い勝手が悪い点」が本の魅力を下げている理由です。とはいえ、個人的にはそれでいいと思います。

 

すぐに出来ること・簡単に出来ることの多くは「その程度」の場合が多いからです。重要な物ほど、入手や取り扱いの難易度が高い場合が多いです。

 

では、どうすれば読書の魅力がより高まるのか

ここからは、読書の魅力を上げるための方法を考えていきます。

 

先ほどご紹介したように、読書の魅力が下がっているのはこれらの理由あります。

 

・娯楽自体が増えている
・相対的に価格が上がっている
・知識を入れて自分で活用する手間がある

 

では、今後どうすれば本の魅力が高まるのでしょうか。

 

それは、大きく2つの軸でアプローチする必要があると思います。

 

①本の内容がもっと手軽に入手できるようにする(利便性の向上)
②これまで通り、深く広い情報を公開する(価値の維持)

 

本というコンテンツが進化すること

 

1つ目は、今までの本からの進化です。「読書の利便性の向上」が必要だと考えています。

 

具体的には、電子書籍化による本の入手を手軽にすること。持ち運び性を上げることです。

 

今でも、電子書籍は普及し始めていますが(25%がふだん電子書籍を利用)更なる進化が必要です。

 

・価格を下げる
・市場への参入障壁を下げる
電子書籍バイスの進化

 

これらによって、電子書籍の普及と利便性の向上が図れると思います。スマートフォンで、もっと本が読みやすくなるのが理想かもしれません。

 

電子書籍の持ち運び性が高くても、スマホ一台持つ方がカンタンです。ちなみに、私が使っている電子書籍端末のレビューはこちらです

 

もちろん、作者/出版社にも利益のある形でもビジネスモデルにも配慮が必要です。市場のうま味が減れば、それだけコンテンツの質が下がります。

 

本の持つ価値を維持し続けること

 

2つ目は、これまでの本の魅力を落とさないことです。

 

様々な有益情報や手軽なインプットはありますが、本の価値はそれらとは別です。

 

深く、広く理解することができる本の魅力を絶やすことなく、これからも維持継続をするべきだと思います。

 

安易に「今風」に流れると、逆に動画配信やネット記事と直接対決をする必要があるからです。

 

まだまだ、他にも必要な点はあると思いますが、進化すべきところを進化し、守るべきところを守るのが基本戦略です。

 

もちろん、娯楽の多様化により読書ニーズが減ることは避けられません。それでも、これからも本の価値は高いままでいて欲しいと思います。

 

日本人の65%以上は読書量が減っている理由と対策「まとめ」

今回は、日本人の65%以上の人が読書量が減っている。という残念な事実を基に、その理由と対策について考えていきました。

 

娯楽やサービスが増えているので、人の余暇を満たすサービスはレッドオーシャンです。

 

それでも、これまで人類の進化を支えてきた本には、これからも活躍して欲しいと思うのが、読書好きの気持ちです。

 

たまには、「本の未来」について考えてみる時間があるのも良いかと思います。

 

このブログをきっかけに、あなたの本とのかかわり方を考えて頂ければ幸いです。