あなたは電子書籍で本を読んだことがありますか?
「読んだことはあるけど、紙の本がベスト」
「スマホのアプリで読んだけど読みにくかった」
「結局、電子は紙の本の劣化コピー」
そう思うかもしれません。確かに、現時点でその傾向は否定できません。
また、本が好きな人も、あまりなじみの無い人も等しく電子書籍に対しては、まだ適応中の段階です。
ですが、電子書籍のデメリットの99%はテクノロジーの進化により克服されます。
そして、紙の本をはるかに超える利便性を、私たちは手に入れることができると思っています。
今回は、そんな電子書籍について、私の想像と夢を根拠にご紹介していきます。(もちろん、荒唐無稽な話では無いようにしています。)
ちょっとした、未来予想にお付き合いください。テクノロジーについても、少し詳しくなれるかもしれません。
私個人の意見としては、将来的に電子書籍のデメリットはほぼ100%無くなります。その理由はこちら。
1.テクノロジーが進化する
2.利便性が向上する
3.インターフェイスは日進月歩
4.データが更新できる
5.集合知が活かせる
6,読み上げ機能の拡充
7.検索機能が強化される
8.充電はほぼ不要になる
9.慣れる
10.電子本棚ができる
- 電子書籍のデメリットの99%が解決する理由【技術】
- 電子書籍のデメリットの99%が解決する理由【人の適応力】
- 電子書籍は紙の本の利便性を確実に超えていく
- 紙の本は本棚が便利。⇒ 大型モニターで解決する
- 全てがスマートグラスになる
- 紙の本と電子書籍は足して100以上を目指せる
- 電子書籍のデメリットはテクノロジーの進化で解決する理由【まとめ】
では、さっそく、未来予想をしていきます。
電子書籍のデメリットの99%が解決する理由【技術】
まずは、テクノロジーの観点から電子書籍のデメリットが無くなる理由をご紹介します。
今回はここが、このブログのメインディッシュです。
テクノロジーが進化する
まずは、テクノロジーの進歩です。ここでは、5つ取り上げます。
・E inkの採用
・ムーアの法則
・電池の進化
・充電方法の進化
・素材の進化
E inkの採用
パソコンやスマホの画面に映る文字を見るのは疲れますよね。しかし、すでに「E ink」という技術が、この欠点をほぼ解決しています。
E inkにはこちらの特徴があります。
・バックライトが無くても見える
・紙に書かれた文字のように見える
・一度表示すれば、追加で電気の供給が不要
つまり、見やすく、電池の消費を抑えられるシステムになっています。この技術がさらに進化すれば、より紙の本に近い見え方が可能です。
紙に印字された本よりも、読みやすい可能性もあります。
ムーアの法則
ムーアの法則をご存じでしょうか。インテル社の創業者「ゴードン・ムーア」さんがひらめいた法則です。
概要はこちら。
・半導体の性能が毎年2倍になる
・半導体の価格が毎年半額になる
つまり、指数関数的に性能は上がり、コストは下がります。
この恩恵により、数年前のハイエンドモデルのパソコンと同じくらいの性能を、今のスマホが持っています。
現時点、電子書籍端末のSPECは低く、操作性はスマホよりも低いですが、ムーアの法則がこのまま続けば、電子書籍端末が今のiPhoneクラスの動作を超える日は近いです。
電池の進化
電池も進化をしています。電池の進化によるメリットはこちら。
・充電の持ちが伸びる
・充電時間が短くなる
これらによって、毎日読書しても半年以上充電不要な未来が訪れます。
現在開発されている電池では「全固体電地」があります。全固体電地は自動車のEV化によって注目をされている技術です。
最近では、中国の車メーカーが全固体電池の搭載された車を発表し、話題になっています。※NIOという会社です。
全固体電池のメリットはこちら。
・急速充電ができる
・作動温度のレンジが広い
・エネルギー密度が高い
・劣化しにくい
・液漏れが起こらない
つまり、電子書籍に全固体電池が搭載されれば、これまで以上「軽い・充電長持ち・安全・劣化しにくい」ものが作れます。
もちろん、さらなる高機能な電池が開発される可能性もあります。
充電方法の進化
既に量産されていて、使っている人もいると思いますが「ワイヤレス充電器」という選択肢もあります。
ワイヤレス充電が電子書籍に採用されれば、充電ケーブルを使う必要がありません。
さらにテクノロジーが進化すれば、自宅のあらゆる場所にワイヤレス充電ポートができて、家に置いてあるだけで、どこでも充電できるようになるかもしれません。
もちろん、自宅以外にもワイヤレス充電が広がれば、職場や学校、コンビニに行くだけで自動的に充電される可能性もあります。
電子書籍の充電問題は、電池の進化と充電方法の進化により全く気にならなくなると思います。
素材の進化
続いては、素材の進化です。
電子書籍に求められる「質感」「重さ」「耐久性」を叶える素材の開発が行われる可能性があります。
既に、スマホを日本人のほとんどが持ち歩いているため、持ち運びする電子機器への素材開発は確実に進歩します。
・滑りにくい
・軽い
・なめらか
こんな素材が開発されれば、より手軽に電子書籍を持ち歩くことができます。
インターフェイスは日進月歩
スマホの操作もどんどん楽になっていますが、この進化は電子書籍でも起こります。これらは確実に進化する3つのポイントです。
・文字の大きさ変更
・付箋や下線がひきやすくなる
・ページ送りが楽になる
これらの操作性は現時点ではあまり良くないです。しかし、今後の進化で確実に改善されます。
データが更新できる
電子書籍ならではのメリットとしては、本が「印字されたモノ」か「データ」という差で起こります。
つまり、電子書籍なら内容の進化を行われます。車のナビも地図更新がありますが、これはもちろん、データだから可能です。
今や紙の地図を持って旅行に行く人が少ないのは、データの方が便利だからです。
・本の誤記訂正
・時代に合わせた表現の変更
・洋書を買ったら、そのまま翻訳
・新しい情報が入ったら更新される
これらのメリットを、電子書籍なら享受できる可能性があります。
つまり、紙の本の情報は更新が出来ないですが、電子書籍なら更新可能です。
もちろん「データでは不安」という考え方もありますが、クラウド化によりデータが無くなる不安はほぼ無くなります。
集合知が活かせる
集合知とは、たくさんの人の意見が集まって、非常に良いアイデアが出ることです。
電子書籍なら、読者の感想や内容への訂正などにより、集合知が活かせる可能性があります。
集合知を活用した、考察や新情報が盛り込まれれば、出版した時よりも良い内容が盛り込まれる可能性があります。
群衆の知恵は侮れません。この本が特におすすめです。
読み上げ機能の拡充
オーディオブックについて、このブログでは何度か触れていますが、読み上げ機能の性能向上により、オーディオブックの朗読が不要になる可能性があります。
これまでは、コンピューターの出力する音声では人工感があり、聞きづらいところもあったと思います。
しかし、読み上げ機能の性能が上がれば、朗読とそん色なく聞ける可能性もあります。
電子書籍として読みつつ、散歩が外出中などはオーディオブックに切り替えて読む。そんな読み方も可能になります。
検索機能が強化される
また、文字の検索が容易になります。
・回線の進化:5G・6Gなど
・ムーアの法則
・インターフェイスの利便性向上
これらによって、即座にわからない単語を即座に検索できるようになるはずです。結果的に、読んでいて良くわからない単語があっても安心です。
充電はほぼ不要になる
・電池の進化
・充電方法の進化
これらによって、充電の手間はほぼ100%無くなります。歩いている時の運動エネルギーを、電気に変えるシステムが搭載されるかもしれません。
もしくは、太陽光発電システムのコストが低下し、あらゆるデバイスに太陽光発電システムが盛り込まれるかもしれません。
いずれにせよ、充電に悩む時代には終わりがあります。
電子書籍のデメリットの99%が解決する理由【人の適応力】
テクノロジーの進化で、電子書籍のデメリットのほとんどは解決します。
ですが、現時点では電子書籍にこのような問題を感じる人もいると思います。
・なんとなく読みにくい
・記憶に残りにくい
・本を読んでいる感覚が無い
とはいえ、それらの課題は人の慣れによって解決します。電子メールが生まれた時、紙の手紙の方が気持ちが伝わると思った人は多いと思います。
もちろん、今でも手書きならではの魅力はあります。
それでも、絵文字・顔文字・スタンプなど、手書きでは表現しきれないような表現を行うことができます。
「やっぱり電子メールよりは、紙の手紙だよね」
そう思う人は、現在ではレアケースです。いつかは「やっぱり紙の本がベスト」と思う人の方が少なくなる可能性があります。
それだけ、人の適応力はすごいものです。
電子書籍は紙の本の利便性を確実に超えていく
これまでご紹介してきたように、電子書籍の技術は確実に進歩すると思います。
さらに、紙の本には無い魅力があるのも電子書籍のメリットです。
・買いやすい
・価格が安い
・電子書籍専用が発行される
24時間365日電子書籍は買えます。印刷・紙の費用・輸送費用などが無いため、価格も抑えることができます。
さらに、電子書籍なら「売れないリスク」がほぼありません。紙の本では、売れなくてもコストがかかる要素がたくさんあります。
しかし、電子書籍なら「文字を書く人の給料」と「本のレイアウトを構成する人」だけの費用で本が売れます。
つまり、電子書籍だけで出版される本は確実に増えます。結果的に、電子書籍でしか入手できない情報が生まれる可能性もあります。
※出版費用がさがるため、内容のバラつきが生まれやすいリスクもあります。
紙の本は本棚が便利。⇒ 大型モニターで解決する
確かに、テクノロジーが進歩するのはわかったし、電子書籍のメリットは理解した。
「でも、本棚って便利だよね」
そう思う人も多いと思います。本棚があれば、どんな本を読んだかがすぐにわかりますし、背表紙の雰囲気で内容を思い出すことができます。
「そういえば、この前生物学の本で読んだ情報ってなんだっけ」
そんな時も本を見つけやすく、思い出しやすいです。本棚は思い出すためのきっかけとして、非常に優秀です。
・モニターの価格低下と薄型化で、本棚作れる
・E inkでごく少量の電気代で本棚を作れる
・電子書籍端末とリンクさせて、モニターを触れば本が開く
つまり、ディスプレイに本棚を表示します。表示をE inkで行えば電気代もほぼかかりません。電子書籍端末とリンクさせれば、本棚にさわるだけで本が開ける。
もちろん、並び替えなどもカンタンですし、場所も取りません。
将来的に、本棚は「置くもの⇒写すもの」に変わると思います。
全てがスマートグラスになる
おそらく、最後はスマートグラスになると思います。スマートグラスはこんなイメージのデバイスです。
スマホやタブレット端末は無くなり、スマートグラス一つで全てが完結します。
・音楽:骨伝導でスマートグラスから流れる
・電話:スマートグラス
・メッセージ:音声入力or仮想パネル
・電子書籍:スマートグラス
などなど、あらゆる機能がスマートグラスに置き換わる可能性があります。
スマートウォッチの機能も、スマートグラスが補うかもしれません。
まだまだ、魅力的な製品開発には至ってませんが、いずれはスマートグラスが台頭すると思っています。
VR技術が搭載されれば、より便利に動画を配信できるようになりそうです。
紙の本と電子書籍は足して100以上を目指せる
最後に、紙の本と電子書籍についての考察です。
おそらく、ほとんどの場面では電子書籍が有利です。とはいえ、紙の本の市場の全てを電子書籍が補うのは、かなり先です。
・紙の本だけの市場
・電子書籍だけの市場
どちらも存在するはずです。つまり、紙の本の代替品ではなく、紙の本の類似品として電子書籍の市場が開かれていけば、現在の需要を100とした時、それを超えることができます。
いずれは、そのような形で、本の市場が大きくなるのが読書好きの理想です。
市場が大きければ大きいほど、市場参入者は増え、サービス(本の質)は向上するからです。
電子書籍のデメリットはテクノロジーの進化で解決する理由【まとめ】
今回は、希望的観測のもと電子書籍の未来を予想しました。
全ての技術が採用されるかはわかりませんし、ご紹介した以上の技術が盛り込まれる可能性もあります。
ですが、どんな進化をするのか楽しみにしていれば、もっと読書や技術の進歩を楽しめると思います。
電子書籍端末の期待以上の進化に期待しながら、これからも使っていきたいと思います。
私が使っている電子書籍端末はこちらです。
科学の夢については、この本が非常に面白いです。読みやすいですし、お子さんに読ませたら、科学の道に進んでくれそうな気がします。(私もこどものころにこういう本を読みたかった。)
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