オンライン会議が苦手な人は多いと思います。
「オフラインより疲れる」
「発言のタイミングがわからない」
「ちゃんと伝わっているか不安」
オンライン会議で楽になった部分もありますが、正直疲れてきた。そんな気持ち、非常に良くわかります。
・Teams
・Zoom
・webex
・Skype
あらゆるシステムがありますが、どれを使っても苦手意識がある人もいると思います。
実際、私もオンライン会議はあまり得意ではありません。
ですが、そんな人でもオンラインでの伝え方が上手になれる本を見つけたので、ご紹介します。
今回の書評する本はこちら"オンラインでの「伝え方」ココが違います!"作者:矢野香さん。
【このブログのターゲット】
・オンライン会議を使う
・オンライン会議が苦手(初~中級者)
・伝え方を学びたい
・オンラインとオフラインの違いを知りたい
- オンライン会議が得意な人はほぼいない
- オンラインとオフライン会議の違い
- オンラインでの伝え方が上手になる3つの方法
- オンラインの伝え方をもっと勉強したい場合
- オンラインでの伝え方ココが違います 書評【まとめ】
オンライン会議が得意な人はほぼいない
以前もご紹介したように、web会議自体が新しいコミュニケーションです。
つまり、ほとんどの人が、経験もノウハウも無い状態です。つまり、苦手意識を持っています。
こちらもご紹介したように、オンラインでのコミュニケーションスキルを磨くことは、確実に重要です。
オンラインでのコミュニケーションスキルは、伝え方が苦手な人ほど有利です。その理由は「みんな苦手だから」です。
・今からゴルフのプロになる
・今から全く新しいスポーツのプロになる
難易度が低いのは、全く新しいスポーツの方ですよね。これまで存在していないなら、みんな初心者だからです。
オンラインのコミュニケーションスキルも同様です。まだ、今ならスタートラインに大きな違いはありません。
今すぐスタートすることができれば、オンラインの伝え方の達人になれる可能性があります。
オンラインとオフライン会議の違い
オンラインとオフラインでの打ち合わせ。やること自体は同じです。
・話す
・聞く
・相槌を入れる
・メモを取る
・合意する
ですが、その「伝え方」に大きな違いがあります。その違いについて、7つのポイントをご紹介します。※参考書籍から抜粋
①オフラインの価値が上がった
②話し方のコツが違う
③伝わる情報が異なる
④個別性が重要になった
⑤公私の分離
⑥共有する情報
⑦時間と空間の感覚
①オフラインの価値が上がった
まずは、直接会うことの価値が上がりました。
◇これまでの打ち合わせ
「とりあえず、一度挨拶をしたい」で会える
◇これからの打ち合わせ
「まずはwebで提案内容を伝えてください。内容が良ければ会います」になる
つまり、直接会う前に「web会議で良い印象を与える」というステップが必要になります。
オンラインでの伝え方が苦手だと、直接会うことさえ叶わない。
②話し方のコツが違う
また、伝え方のコツが変わります。
◇これまでの打ち合わせ
相槌や細かな質疑応答で会話を深めていく
◇これからの打ち合わせ
短い言葉のやり取りで、自己完結できる伝え方をする
これまでは、まさに会話として、何度も質問を繰り返すような会話が主体でした。
実際、直接会って会話する場合は、「質問の数が多いほど相手に好印象を与える」という研究もあります。
しかし、これからは異なります。一度に複数の音声をやり取りするのは、現時点でのインフラでは難しいです。
そのため、短い言葉でわかりやすく伝える必要があります。
ここの考え方は、メール、SNS、ブログに近いと思います。相手からのレスポンスがほぼ、無い状態で伝える必要があるからです。
③伝わる情報が異なる
オンラインという関係上、相手に伝わる情報量が異なります。
◇これまでの打ち合わせ
表情、ジェスチャーが相手に伝わる
◇これからの打ち合わせ
表情、ジェスチャーが相手に伝わりにくい
つまり「言語だけのコミュニケーション」が重要になります。なんとなく、感じの良い人が、web上では感じの悪い人に見える可能性があります。
それは、非言語のコミュニケーションがやりにくくなるからです。
④個別性が重要になった
オフラインでは、目で会話や誰に伝えたいか。がわかるようになってます。しかし、オフラインでは不可能です。
◇これまでの打ち合わせ
目線で誰に話をしているかわかる
◇これからの打ち合わせ
佐藤さん、などの名称を付ける必要がある
web会議では、相手方の会話(一緒に出ている人との会話や電話)に間違えて反応することがあります。
誰が、誰に話しかけているかがわからない。それがオフラインの難しさです。
⑤公私の分離
既に、テレワークをしている人は実感している変化も起こります。
◇これまでの打ち合わせ
自宅は完全にプライベートな場所
◇これからの打ち合わせ
自宅で仕事。自宅で休息
仕事が終わって、自宅に帰るとホッとする経験をしたことがある人も多いと思います。
しかし、これからはそうはいきません。
・自宅で打ち合わせ
・携帯電話の支給
これらによって、自宅にいるのに落ち着かない気持ちになる可能性があります。
・仕事をする場所を分ける(机の配置だけでも)
・業務時間外は仕事はしない
・服装などで、気持ちを切り替える
これらの対応をしないと、仕事が終わってもスイッチを切ることができません。
⑥共有する情報
共有する情報も、webと面直では異なります。
◇これまでの打ち合わせ
感情を共有して、関係性を深める
◇これからの打ち合わせ
情報を共有して、論理を深める
web会議で、共感を得たり、感情を共有するのは非常に難しい。そのため、「情報共有」に徹することが大切になります。
⑦時間と空間の感覚
時間や距離を感じなくなるのが、オンラインです。
◇これまでの打ち合わせ
東京から大分まで出張し、一泊して帰る
◇これからの打ち合わせ
東京・大分・北海道の打ち合わせにwebで全て参加
これまで以上に効率が良くなります。(仕事量が増えるとも言えます。)
便利になる一方、ちょっとした息抜きや休憩がしにくくなります。
オンラインでの伝え方が上手になる3つの方法
最後に、オンラインの伝える力を強化する3つの方法についてご紹介します。これを知らないと、いつまでも苦手意識は克服できません。
もちろん、オフラインとは異なる伝え方です。
アクションファーストを心がける
まずは、ジェスチャーです。
これまで、発言したい時「あのー」や「ちょっといいですか」と言ってから発言していると思います。
しかし、オンラインではアクションが先です。
つまり「手を挙げて、指名されてから話す」です。
他にも、web会議システムによっては「挙手ボタン」などもあるので、そちらの活用もおすすめです。
言葉が被ると、何を言っているわからないのがオンラインです。最初に動きで自己アピールする習慣が必要です。
自分の写し方を考える
あなたは、web会議で自分をどのように見せていますか?
大切なのは「顔だけ」では無く、「胸元」まで見せることです。
◇顔だけ見せる場合
表情しか、相手に伝えることができない
◇胸元まで見せる場合
手先の動きなど、ジェスチャーを見せることができる
さらに、すこし肘を広げて「台形に見える」ようにすると、会議に前向きに参加していることが伝わります。
カメラ目線を心がける
最後に、目線です。
ついつい、打ち合わせ中に、自分の写り方を見てしまうのが、人の性ですよね。
しかし、それだと会議に集中していないように見えたり、話を聞いていないように見えます。
そのため、会議で顔を移す場合は、なるべくカメラ目線を心がけましょう。もちろん、ずっと見る必要はありません。
・真剣に相手の話を聞く時
・自分の言いたいことを伝える時
こんな時は、相手の顔を見て会話することを心がけましょう。
オンラインの伝え方をもっと勉強したい場合
オンラインとオフラインの違いや、伝え方について、これまでご説明しました。
それでも、もっと勉強したい人はたくさんいると思います。
そんな人には、3つの方法をご紹介します。
①オンラインでの「伝え方」ココが違いますを読む
②人気のYOUTUBEを見る
③ニュースを見る
読書好きとしては、本を読むことをお勧めします。何度でも復習できますし、基礎の構築としておすすめです。
また、一人で説明をしているYOUTUBEなどもおすすめです。YOUTUBEの画面とweb会議の画面は基本的には同じだからです。
最後に、ニュースを見ることです。ニュースはweb会議と非常によく似ています。
ニュースの話し方、伝え方にはweb会議の伝え方のヒントが隠れています。
なんとなく、YOUTUBEやテレビを見ている時間で「この人はどうやって伝えているんだろう」そう考えるだけで、伝え方が上手になると思います。
オンラインでの伝え方ココが違います 書評【まとめ】
今回は、オンラインでの伝え方ココが違いますの書評でした。
まずは、オンラインとオフラインの違いを知る
①オフラインの価値が上がった
②話し方のコツが違う
③伝わる情報が異なる
④個別性が重要になった
⑤公私の分離
⑥共有する情報
⑦時間と空間の感覚
そして、伝え方を学ぶ
①アクションファースト
②自分の見せ方
③カメラ目線
これだけでも、少しは苦手意識が無くなると思います。
変化の多い時、弱者ほどチャンスがあります。変化が少ない時は、強者ほど有利です。
あなたはどちらですか?もし、私のような弱者のカテゴリーに入るなら、今はチャンスだと思います。