読書は受動的な作業だと思われやすいです。
「座って、作者が書いた文章を読む」
これは、読書ではありません。文字を読んでいるだけです。
正しくは
「作者が伝えたいことを理解しやすいように変換して、頭に詰め込む」です。
読書が苦手な人は、本を読むことを受動的に行っています。
目指すべきは本に対して、積極的に理解に努める、クリエイティビティを使った読み方です。
【伝えたいこと】
・読書はクリエイティブな作業である3つの理由
・クリエイティブに本を読む4つの方法
読書がクリエイティブな作業である3つの理由
読書で創造性を発揮するのは、こんな場面です。
・作者の言いたいことを理解する
・行間を読む
・世界観を脳みそで構築する
文章は読むだけでは理解できません。作者の考えていることや伝えたいことを、想像しながら読む必要があります。
1.作者の言いたいことを理解する
作者の伝えたいことを理解するために必要なのは、読解力ですよね?
では、読解力とはどんなスキルでしょうか?
それは「文章の構造を理解する」こと「何が言いたいか考えること」です。
文章の構造でいえば
または:類似した項目の説明
しかし:それ以降が言いたいこと
よって:言いたいこと
などの理解です。これはテクニックや経験によって磨けます。
一方、何が言いたいか考えること。に関しては想像力の発揮が必要です。
「この人はこの具体例で何を伝えたいんだろうか。」
「この結論に至るには、どういう過程があるのだろうか。」
このように、作者の伝えたいことを想像しながら読む必要があります。
2.行間を読む
文章を理解するには、行間を読む必要があります。
「書いてある文字だけ読み取れれば大丈夫」
そう思うかもしれません。では、こちらの文章を読んでください。
ど く し ょ は り ず む が ない と よみに くい
これは、本を読むリズムの話にはなりますが、書かれている内容が読み取れれば、同じように理解できる。に対しての反論です。
どんな風に読むか。によって、理解度は変わります。
※本の内容が理解しにくい時は「早く読む」と「遅く読む」を繰り返すのがおすすめ。
3.世界観を脳みそで構築する
特に、小説で必要なスキルにはなりますが、世界観の理解が必要です。
読書で最も面白い脳の動きだと思うのは「景色の描写」です。
「赤く染まる空をみて、昨日流し切ったはずの涙がまたこぼれる。」
この文書を読んだ時(赤く染まる空をみての部分)、人によって脳みそで映し出す景色は変わります。
・朝日か夕日か
・雲はあるか
・季節はいつか
・室内からみるか、外から見るか
つまり、文章を読む時、人ぞれぞれオリジナルの景色を見ています。そして、読み進めるたび、その景色を修正します。
これこそ、創造性の発揮だと思いませんか?
クリエイティブに本を読む4つの読み方
では、そんな創造性の必要な読書をやり方をご紹介します。
・目的を持って読む
・疑って読む
・キーポイントを探す
・想像力を発揮する
1.目的を持って読む
まずは、その本を読む時の目的を決めましょう。目的(本の内容への仮説)無くして、想像力の発揮は出来ません。
「各国の経済政策の違いを知りたい」
「お金を増やすための手段を知りたい」
「もっと、友達を増やすための相槌方法を知りたい」
このように、なぜ本を読むのか。を明確にしましょう。
2.疑って読む
書かれている内容を全て鵜呑みにしてはいけません。
「本当にこの方法で効果があるの?」
「でも、こういう方法の方が良いんじゃないの?」
そうやって、疑うことによって、間違った情報を避けることができますし、理解も進みます。
疑うからこそ「なるほど、そういう意味ね。」と納得できるからです。
3.キーポイントを探す
たいていの本には、1~3のキーポイントがあります。
この前書評をした「DIE WITH ZERO」では"貯蓄史上は間違っている。その脱却のために何も残さない人生を目指そう(目指せば近づける)"だと思いました。
もちろん、本の解釈はクリエイティブな作業なので、人それぞれで良いです。
大切なのは「この本は結局何が伝えたいのか?」と考えながら読むことです。
4.想像力を発揮するマインドセット
当たり前のことですが、スタートラインはマインドセットです。
「読書は受動的な作業」
という考え方から
「読書は創造的な作業」
という考え方に変えましょう。人は、気付いた時には変わり始めています。
まずは、読書には想像性が必要だ。と思って本を読んでみましょう。
読書がクリエイティブな作業である3つの理由【まとめ】
今回は、読書がクリエイティブな作業だな。と思う理由と、本の読み方についてご紹介しました。
【読書がクリエイティブな理由】
・作者の言いたいことを理解する
・行間を読む
・世界観を脳みそで構築する
【クリエイティブに本を読む方法】
・目的を持って読む
・疑って読む
・キーポイントを探す
・想像力を発揮する
まずは、想像力を発揮してみよう。と思って読書に取り組んでもらえれば、お伝えしている意味が分かるかと思います。
読書術はクセみたいなものです。合う方法だけを選ぶのがおすすめです。