最近人気店のジンギスカンを食べて思ったことがあります。
それは「食事の好き嫌いは認知次第」ということ。
※このエントリーで認知とは「どう判断するか」という意味合いで使っています。
たとえば、好きな食べ物はその食べ物の特徴に対して、このように思います。
【好きな食べ物に対して感じること】
・美味しい
・風味がある
・コクがある
・香りが良い
【嫌いな食べ物に対して感じること】
・まずい
・くさい
・癖が強すぎる
基本的に、舌が感じる情報(味わいや風味)に個人差はありません。
好きか嫌いか。を分けるのは、インプットした情報(味や香り)に対して、どのようにあなたが判断するか。ということに依存します。
今回は、そんな食べ物の好き嫌いと認知について考えてみましょう。
食べ物の好き嫌いと美味しい・まずいは別次元の問題
そもそも、好き嫌いと美味しいやまずい。といった感情は全く別のモノです。
好き嫌い:趣味嗜好
うまい、まずい:食品としてのスペック
好きや嫌いついては、その人の感じ方や判断による影響を受けます。
どんな食品でも、万人が美味しいと感じるものは無いからです。
一方、美味しい食べ物には特定の法則があるように感じます。
・鮮度が良い
・食品のランクが高い
・味のバランスが良い
・うま味成分が豊富
もちろん、あらゆる食品が定量的に美味しい・まずいと識別できるものではありません。
ですが、ある程度の方向性のようなモノはあるかと思います。
美味しい・まずいとは「食品としてのスペック」
美味しい食べ物、まずい食べ物とは、食品自体のスペックと考えることができます。※ここでは、あえて「個人の好み」という要素を排除しています。
・肥沃な土地で育った野菜
・ストレス無く育った豚
・搾りたての牛乳
・天然の魚
・だしが利いている
などが具体例でしょう。
基本的に、美味しい食べ物は「舌にインプットされる情報量が多様である。」ということかと思います。
もちろん
「香りが多いから美味しいわけでは無い。」
「風味が少ないから、食感を感じれる。」
「クセが強いからまずい訳では無い。」
など、一概に食品のスペックだけで語れるモノではありません。
あくまで、一般的に良いとされている味や風味、食感を食品のスペックとして位置付けているので、イメージとして捉えてください。
好き・嫌いとは「あなたの脳がどう判断するか」
では、好き、嫌いとはなんでしょうか。
それは、舌にインプットされた情報をあなたの脳みそが「どのように」解釈するか。ということです。
カレーが嫌いな人も、パクチーが大好きな人もいます。
当然、その差は食べ物にはありません。
あなたの脳みそがどのように味を解釈するか。ということに影響を受けます。
つまり、好き嫌いは、認知の仕方によって変わります。
認知さえ変われば、理論上は嫌いな食べ物を好きになることができるはずです。
私がジンギスカンを美味しいかも。と思った理由「論理的な帰着」
今回考察している「食べ物の好き嫌いは認知の問題」という結論に至った経緯についてカンタンに触れます。
私は、これまでジンギスカンが苦手でした。
草っぽい匂いが強く、肉の風味を感じることができなかったからです。
だからこそ、私が思っていたのは
「これまで食べたジンギスカンのスペックが低かったのかも。」
「味付けに問題があったのかもしれない。」
「自分は本当にジンギスカンが嫌いなのか判断が出来ない。」
でした。
そのため人気店でジンギスカンを食べてみることにしました。
人気店=美味しい料理を提供している。
と仮定すると、人気店のジンギスカンを食べれば美味しく感じるはずだ。と思ったからです。
しかし、結果はこれまでと同じ「草の匂いが強すぎる。」というのが素直な感想でした。
論理的に考えて、人気店のジンギスカンをまずいと感じるのはおかしい。「克服法」
では、ジンギスカンは「美味しくない食べ物か?」と聞かれればそんなことはありません。
一定の地位を保つジンギスカンですから、食品のスペックが低いとは思えません。
多くの人がジンギスカンを美味しいモノとして食べています。
人気のお店=美味しい料理を提供している
ジンギスカンが人気のお店=美味しいジンギスカンを提供している
上記の仮定を正しいとした場合、ジンギスカンを美味しく感じないのは私の認知が問題です。
つまり
・草っぽい
・肉の風味を感じにくい
・野性味がある
これらの特徴は「美味しい事の特徴」と認知するようにしました。
これが、私がジンギスカンの苦手を克服した方法です。実際「もしかしたら美味しいのかも?」と思うくらいにはなりました。
食べ物の好き嫌いは認知の仕方で決まる「苦手な食べ物克服法まとめ」
もちろん、この「認知を変える」という方法で全ての食べ物を好きになることは出来ないでしょう。
ですが、場合によっては苦手な食べ物の克服法になる可能性があります。
もし「嫌いな食べ物を克服したい」と考えるのであれば、人気店に行ったり本場の料理を食べることをおすすめします。
理論上は美味しいはずの料理です。
そう思えば、苦手な食べ物にもチャレンジしやすくなるかと思います。
そして
「人気店なのに美味しいと感じない。」
「本場で食べてもまずい。」
と感じるのであれば、それはあなたの認知が理由です。
「もしかしたら、これが"美味しい"ということなのか。」
「この風味を美味しいを感じているのかな。」
などと思いながら食事をすることで「もしかしたら」苦手な食べ物を克服できるかもしれません。
実際に食べてみて「無理!」と感じる場合もあるので、誰かと一緒に食べに行くことをおすすめします。
全ての食べ物が好物になったら、毎日がご馳走です。