「自転車に乗るなんて、学生ぶりだな。」
そう思っていた時期が私にもありました。
今回は「自転車を買ったら最初にするべきこと。」を整理します。
せっかく自転車を買って、楽しく乗っていても
・保険に入っていない。
・きちんと整備ができていない。
・安全に関する道具が揃っていない。
こんな状況だと、自転車を買って後悔することにもなりかねません。
そこで、当たり前のことも含め、私が実際に自転車に乗り、通勤や日常生活を送る中で気づいたことを整理します。
できれば、自転車を買う前に準備を進めておく方が、自転車を買ってからがスムーズです。
自転車を購入する時に、準備万端にしておく意味
そもそも、自転車は買って終わり。という道具ではありません。
公道を走るので、当然リスクがあります。
・自分がケガをするリスク。
・誰かを傷つけてしまうリスク。
車やバイクと同じレベルで、日常点検や万が一の備えを行っておくべきでしょう。
毎日自転車に乗る人だけでは無く、たまに乗る人。短距離だけ乗る人も同じように準備が必要です。
道具は整備される前提で作られている。
自転車含め、道具は使用者が整備することを前提に作られています。
包丁も研がないと切れ味が悪くなります。それと同じように、自転車も整備をしないと本来の能力を発揮できません。
・走る時に不快。
・ブレーキの利きが悪くなる。
・自転車の寿命が縮む
こういった状況になるのは、整備をしていない自転車では当然のこと。
もちろん、自転車は部品も少なく、電子デバイスも少ないため、数分の点検でほとんどの問題は解決します。
自転車を買ったら最初にすべき7つの事。
ここからは、自転車を買ったら最初にすべきことをご紹介します。
準備出来るモノは、自転車を購入する前から進めてしまいましょう。
1.初期点検をする
まずは、初期点検です。お店で購入した場合は、店員さんが代行してくれます。
ですが、ネットで購入した場合や、知人から譲り受けた自転車の場合は、自分で行う必要があります。
初期点検と言っても、複雑なことはしなくていいです。(不安があれば、お店に持ち込みましょう。)
部品がきちんと取りついているか。フレームやタイヤは歪んでいないか。確認しましょう。
少しでも異常があれば、自転車屋に持ち込みましょう。
また、乗り始めは、慣らし運転も兼ねて
・ゆっくり走る
・ゆっくりブレーキをかける
・安全な道を走る
・各ギアで走行する
など、動作に問題が無いかを確認しましょう。
2.保険に入る
自転車事故でも、最大で一億円程度の賠償金の判例があります。
もちろん、状況や事故内容によっては賠償額は変動します。※今後一億以上の判例が生まれる可能性はあります。
もちろん、事故に遭わないのがベストですが「事故相手への保障」「自分や家族のため」を考えると、保険に入っておくべきです。
最近では、多くの地域で「義務化」されています。今後もその傾向が進むと思いますので、義務化対象外でも加入がおすすめ。
※2015年の兵庫県の義務化を皮切りに、各地域で義務化の動きが加速。
※私はライン保険に加入しています。
自転車保険の選び方ガイド
自転車保険を選ぶ時には、こんな基準で選んでみましょう。
・賠償額が一億円以上。
・保険料が安いネット保険。
・自分の保険範囲は、他の医療保険との重複に注意。
・自転車に乗る人全員をカバーする。
判例を見ると、賠償額は一億円をカバーしておけば良い気が私はしています。(高額賠償は、運転者の不注意や飲酒が原因の一つのため。)
最低限の条件を決めた後は、価格が安いものに加入すれば大丈夫です。
3.防犯登録をする
防犯登録は数百円で出来るので、やっておきましょう。
自転車が盗難された時に、少し安心できます。
防犯登録をすることで、放置自転車の抑制にもなるので義務化されています。(所有者がわかるようにしている。)
お店で自転車を購入した場合は、お願いすれば購入時に防犯登録をしてもらえます。
ネットで自転車を購入した場合は、取り扱い店で別途防犯登録が必要です。
4.鍵を買う
自転車の鍵で一番大切なことをご存じですか?
それは「鍵がかかっているかどうか。」です。
正直、盗難のプロなら、ほとんどの自転車の鍵は壊して盗むことができます。
自転車の鍵の最大の目的は「ふと、思いついてちょっとだけ乗る。」という、不届き者対策です。
つまり、鍵をかけることが、盗難にあう確率を最も下げます。100円ショップの鍵で大丈夫です。
とはいえ、自転車に乗っている時の鍵の所持がしやすいモデル。指紋認証が出来るモデルなどもあるので、好きなものを選んでください。
ちなみに、私は100均の鍵を自転車に乗る時は、バックの紐に括りつけて走っています。
※盗難対策をしたいなら、ガレージや自宅などに保管するしかありません。鍵の種類よりも「盗まれにくい場所」に停めることを優先しましょう。
5.自転車アイテムを買う
続いて、自転車購入後の楽しみでもある「自転車アイテム」です。
自転車アイテムを買うことで、運転が楽になったり、便利になったりします。
たくさん買い過ぎても、お財布に響くので、ライフスタイルに合わせてお好みのアイテムを選んでください。
ここでは「安全面への寄与。」を基準に選んでいます。地域によっては、厳密なルールが決められている場合もあります。
お住いの地域、自転車で訪問する地域のホームページも確認しておきましょう。
※リンク先は「おすすめ品」と「私が実際に使っているモノ」を張り付けています。
ライトは見えるし、見せれる
自転車に乗っていると、人は透明になります。
そのくらい、他の車や歩行者からの視認性が悪いのが、自転車です。
・バイクと違って排気音が無い。
・歩行者よりも速度が早い。
・車と違って小さい。
これらの特徴から、公道を移動する方法で、最も人に見つけてもらいにくいのが自転車です。
ライトは車や人から見ても、視認性が上がるので安全です。少し暗くなってきたタイミングや、日中の街中でも点灯がおすすめです。
ライトはなんでも良い訳では無く、地域によってはそのスペックが規定されている場合もあります。
・10m先まで見える
・300ルーメン以上ある
この基準で選べば安心でしょう。
こちらのライトは「タイプC充電」「400ルーメン」「操作性が良い」です。低価格帯なら、これがベストバイかと思います。
一度、ノーブランド品を買ってすぐに壊れました。ライトが壊れると、夜の走行が出来ません。
尾灯も点いていると、後続車からの視認性も良くなるのでおすすめです。点滅できるタイプだと、相手から見やすく、電池の消費も少ないのでおすすめです。
ベル
自転車のベルが付いていないモデルもあります。
念のため、確認しておきましょう。
空気入れ
タイヤの特性上、空気は必ず抜けるモノです。
クロスバイクや、ロードバイクなどは空気を入れるバルブの形状が特殊なケースもあります。
あなたの自転車のバルブを一度確認してから買いましょう。携帯性に優れるモデルもありますが、街乗りならスタンダードなもので充分です。
反射板
こちらも自転車を買えば一緒についてくることが多いです。
それでも、心配な人はハンドルや荷台などに追加で貼っておくと安心感があります。
ライト不要で、視認性が上がるので自転車を停車している時(ライト未点灯の時)にも便利です。
ヘルメット
事故の時、人体に大きなダメージがあるのは
・胸
・頭
この2つのケアが特に重要です。最近では、ヘルメットメーカーが作る、帽子風ヘルメットもあるようです。(着用推奨です。)
6.その他、必要な物を整理する
ここからは、あると便利なアイテムです。
チェーンのメンテナンス以外は、無くても問題ありません。
洗車アイテムとチェーンメンテ
汚れは定期的に取り除くことで、見た目以外にも錆びの抑制効果も期待でいます。
特に、自転車を買ってすぐに「フレームのコーティング」「チェーンへの注油」をしておくと、キレイな見た目が続きやすいです。
車やバイクで使っている物を流用すると管理とお金が浮きます。
ウェアやグルーブ
ウェアやグローブ関係もあれば便利なモノの一つ。
どちらも無理に自転車専用品を買う必要はありません。できるだけ、長袖長ズボンを履くことをおすすめします。
また、グローブは転倒時にも手のダメージを減らすので、安心です。
冬も自転車に乗る場合は、手袋必須です。
飲み物入れ、荷台やカゴ、自転車用バック
飲み物を自転車のフレームに固定できる道具があると、長距離のツーリングで便利でしょう。
また、荷台やカゴがあれば買い物をしたり、通勤の時に便利です。
「自転車には乗るけど、長距離移動はしないかな。」
こう思っている人は、リュックがおすすめ。自転車に乗っている時でも使えるので、出費が減ります。
スマホ取り付け
自転車で旅行や遠出をする人はあると便利です。
スマホを取り付けて、グーグルマップを開けば簡単にナビ代わりになります。
スマホはサイズが大きくなっているので、取り付けが出来るか。だけは確認しましょう。
リュック
普段の生活でも使えるので、おすすめです。
自転車に乗ることを想定しているメーカーだと
・防水性
・光の反射機能
・ストラップで、体に固定できる
などのメリットがあります。登山用のブランドでも良いと思います。
少なくとも、体に固定がしやすいリュックの方が運転中にずれなくて安心です。※ストラップ付き。
クロームのリュックは、自転車乗りに最適化されているのでおすすめです。
こちらは「反射板付き」「ドリンクホルダー2か所」「ストラップ付き」で、これまで買ったリュックで一番気に入っています。
7.近場を走ってみる
最後は、慣らし運転です。
あなた自身の運転への慣らしと、自転車の各機能を丁寧に確認します。
車の通りが少ない場所で、なるべくゆっくりと走りながら、各機能の確認をしていきましょう。
例えば
・右のブレーキだけで停まってみる
・ペダルを少し強めに踏んでみる
・ふらふら運転して、ハンドルやタイヤを確認する
このように、いくつかの動作を入れて、正しく自転車が動くか。を確認しておきましょう。
自転車はどこで買うべきか。
「自転車って、どこで買えば良いの?」
大きく分けると、2つの選択肢があります。
1.自転車屋さんで買う(実店舗)
2.ネット通販で買う
多くの場合は、ネットで購入する方が価格は抑えることができます。しかし、当然デメリットもあります。
・組み立てが必要な場合がある
・初期点検を自分でする必要がある
・防犯登録が別途必要
・困った時に、相談しにくい
なので、不安がある人はお店に行って購入する方が良いでしょう。
とはいえ、私はコスパを重視して、ネットで購入しました。
どんな自転車を選ぶべきか
最後に、ざっくりどんな自転車を選ぶべきか。をご紹介します。
自転車は大きく3つに分かれます。
1.ママチャリ
2.スポーツバイク
3.電動自転車
それぞれ強みと弱みがあります。つまり、あなたのライフスタイルに合わせましょう。
1.ママチャリ
定番のママチャリは定番たる理由があります。
・カゴや荷台が便利
・価格が安い
・丈夫
一万円以下で購入できるものもあります。また、カゴや荷台が便利ですし、丈夫に作られています。
スーパーへの買い物や、家から近い場所を移動するなら必要十分でしょう。
とはいえ
・上り坂が多いと辛い
・長距離は大変
・デザインがかっこよくない
・楽しくない
2.スポーツバイク
最近では、通勤で使っている人も多いスポーツバイク。
・ロードバイク
・クロスバイク
・マウンテンバイク
などの種類があります。
メリットはデザインがかっこいい事。また、走行性能が高いので、自転車に乗ること自体を楽しむことができます。
自転車で遠くに行くことがあったり、デザインにこだわる人におすすめ。
デメリットはこちらです。
・価格が高いものがある
・速度が出る分、日常点検がより大切
・カゴや荷台が無い場合が多い
・高級品は盗まれやすい
私は、こちらの自転車に乗っています。価格の割に、重量が軽く快適です。
3.電動自転車
最後は電気自転車です。最近では、10万円以下で買えるモデルが非常に多くなってきました。
ドン・キホーテもオリジナル電気自転車を発売するくらい、今熱い分野。
メリットは、モーターによる高トルクです。
トルクは、自転車の「漕ぐ力」の事なので
・上り坂
・走り出し
で電動自転車のメリットを感じることができます。早く走ることができる。というよりは、走り出しや上り坂の負担が少なくなります。
荷物をたくさん載せて走る時でも、楽に漕ぎ出すことができます。
デメリットは
・価格が高い。
・充電が必要。
・部品が増えるので、管理が大変。
自転車を買ったら最初にやるべき7つのこと。「まとめ」
今回は、自転車を買ったら最初にやるべきことを整理しました。
何事も、始めるまで一番大変です。しかし、一度きちんと準備をすれば、安全に快適に自転車に乗ることができます。
後悔は決して、先にはできません。
だからこそ、準備は大切なこと。
「こんなはずじゃなかったのに。」
せっかく自転車を買ったのに、こんな思いをしないため、今から準備を進めておきましょう。