自信を喪失する時はありませんか?
また、出来ると感じていたことが、思っていたよりも上手くいかなかった経験がある人もいると思います。
何かを初めてすぐ、自信を失うのは普通です。それは、ダニング・クルーガー効果と呼ばれています。
ダニング・クルーガー効果とは
・何かを始める時は「自分はできる・才能がある」と思う
・実際にやってみると「意外と難しい」と思う
こんな認知的なバイアスのことです。
自信のタイミングとしては、こちらのイメージです。
今回ご紹介することはこちら。
・自信がある事にどんな意味があるのか
・なぜ、人は自信を無くすのか
・自信を取り戻すための3つの方法
そもそも、自信は必要なのか
「もっと自信を持ちなよ。」
と、言われたことはありませんか?ほとんどの人は、一度は言われたことのある言葉だと思います。
そんな自信ですが、本当に必要なのでしょうか?
答えは、「条件付きで必要」です。
その条件とは、正しい自信を持つことは必要だけど、正しくない自信は不要。です。
正しい自信とは何か【自信=能力】
正しい自信とは「自信と能力が一致している状態」です。
つまり、自分がこれくらいはできる。と思っていることと、実力がほぼ同じ状態です。
自己評価=実力 ※人より秀でてる場合。
正しい自信があれば、チャレンジすべき時はチャレンジし、チャレンジすべきで無い時は、諦めることができます。
車を運転していて、カーブに差し掛かったとします。その時、自信と能力が一致していれば、自分が出せる最も早い速度でカーブを曲がれます。
自信が足りなければ、速度を緩め過ぎて時間がかかりますし、自信過剰なら事故を起こします。
正しい自信は、自分の能力を最大限に発揮するための必要条件です。
一方、正しくない自信は失敗を生むだけですので、危険です。ダニング・クルーガー効果で言えば、①の自信過剰な状態(能力と自信が見合ってない)のことです。
また、この後ご紹介する「自信を失うことによる諦め」の原因にもなります。
なぜ、人は自信を無くてしまうのか
人が自信を失う時はどんな時でしょうか。
・仕事で失敗した
・彼女にふられた
・試合で完敗した
これらの時は、自信を失いやすいタイミングです。この3つの項目に共通しているのは、「自信>実力」の状態です。
つまり、自分が出来ると思っていたことに失敗した時、人は自信を失います。
そんな自信を失いやすいタイミングは、ある程度共通しています。
ダニング・クルーガー効果の②と③の「想定以上に苦戦する」「やっても結果の出ない時期」が自信喪失をしやすい時期です。
誰しも、何かを始める時は「過剰に」自信を持ってしまいやすいです。
だからこそ、ダニング・クルーガー効果を乗り越え、正しい自信と能力がつくまで続けられる方法を知る必要があります。
自信を無くすことで、チャレンジを諦めてしまう
自信を無くした結果起こるのは、チャレンジを諦めてしまうことです。
なにを始めても、自信を無くす時があります。その時に「もういいや」と思ってしまえば、二度と成長することは出来ません。
自信が無くなったタイミングは、自分の能力を理解した瞬間とも言えます。つまり、成長のチャンスです。
こちらで触れたように、続けられることは、最強の才能です。
努力しても結果の出ない時は、誰にでもあります。
「ここまでやれば結果が出るだろう。」と思っても、何も成果が出ないことは当たり前です。
しかし、わかっていても辛いこの時期を乗り越えるためには、自信を取り戻すための方法を知る必要があります。(詳細は、この後)
自信を取り戻す3つの方法
ここからは、自信を取り戻すための方法を3つご紹介します。ご紹介するのはこちら。
1.自信について理解する
2.成功体験の積みかさね
3.自分の実力を理解し、力をつける
自信があれば、あなたの能力を最大限に発揮することができます。
「なかなかうまくいかない」
「思うような成果が出ない」
それは、正しい自信を取り戻せていないことが理由かもしれません。
1.自信について理解する
まずは、自信について理解することです。
自信にはこれらの特徴があります。
・努力によって得ることができる
・ダニング・クルーガー効果のバイアスがある
・難易度によって左右される
最初の2つについては、これまでご説明しているので、最後の「難易度や対象によって左右される」についてご説明します。
自信とは、対象の難易度によって左右されるもの
自信とは、画一的なものではありません。
例えば、運転なら道路によって難易度が変わります。
・山道のコーナー
・高速道路
・市街地
・国道のバイパス
人によっては、高速道路には、苦手意識があるけど、山道のコーナーには自信がある人がいます。
また、同じ運転でも、難易度によって自信は変動します。
国道のバイパスなど、比較的カンタンな場所では自信があるけど、都会の街中の運転は自信が無い。
このように、自信とは、非常にあいまいで流動的です。
2.成功体験の積みかさね
自信を得るのに、最も確実な方法は「成功体験」です。
人は、自信があるか・無いか。の判断をする時に「過去の実績」を基に判断します。
つまり、成功体験を得ることは、そのまま自信につながります。とはいえ、簡単に成功できれば、誰も苦労しません。
少しずつ段階的に、難易度を上げていくのがおすすめです。
山道のコーナーが苦手なら、このような形で成功体験を積み重ねるイメージです。
・時速20Kmで走る
・時速30Kmで走る
・時速40Kmで走る
もちろん、実力によってはもっと小刻みにしても、大きく変えても大丈夫です。
大切なのは、少しずつ自分の成功体験を増やしていくことです。
3.自分の実力を理解し、力をつける
根本的なことになりますが、最後は「実力を理解し、伸ばすこと」です。
自信とは、自分の能力の試算値です。つまり、人によっては高めに試算したり、低めに試算したりします。
できるだけ、バイアス(実力資産への偏見)を無くし、正しい自信を持ちましょう。
女性は、特に「インポスター症候群」になりやすいので、注意が必要です。
※インポスター症候群:自分の成功や功績を素直に喜べず、称賛されることに対して「人を騙しているような」感覚になること。
また、ダニング・クルーガー効果で一番苦労する②・③で努力を続ける力が必要です。
どんなに自信を失っても、努力を続けることで間違いなく成果は出ます。誰しもが、過剰に自信を持つ時も、自信を失う時もあります。
そんな時は、こんな風に言い聞かせてください。
「これは、ダニング・クルーガー効果だ。自信が無くなるのは当たり前だし、能力自体は伸びている」
それでも、続けることが苦手な人は、こちらの2冊をおすすめします。
【グリット】・・・やり抜く力の重要性と磨き方がわかる
【やり抜く人の9つの習慣】・・・続ける力を得る9つのノウハウが1時間で理解できる
失った自信を取り戻す3つの方法【まとめ】
今回は、失った自信を取り戻す、3つの方法をダニング・クルーガー効果をテーマにご紹介しました。
自信という計測のしにくいモノです。しかし、あなたの中ではいつでも、自信量の計測がされています。
・自信を適正値に保つこと
・自信が無くなっても、続ける力を持つこと。
これこそが、着実な成功ルートだと私は思っています。