人間は、3種類に分類できます。
1.自分に知識があると思っている
2.自分には知識が無いと思っている
では、3つ目はなんでしょうか?それは「調べれば何でもわかると思っている」です。
最近では、インターネットの発展により、検索すればなんでもわかる。と思ってしまうことがあります。
それによって、無知の知を理解することが難しくなっています。ですが、人は無知です。検索してもわからないことは無限にあります。
また世界中の知識を手にすることも不可能です。
今回は、そんな無知の知を理解するために、宇宙テーマに考えてみたいと思います。
無知の知とはなにか
言葉の通り「無知である事を知っている」ということです。
これを聞いて「当たり前じゃん」と思うかもしれませんが、意外と人が囚われやすいバイアスです。
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無知の知とトイレ
例えば、あなたはトイレについてどのくらい知っているでしょうか?
90%?、60%?
あなたの理解度を頭に思い浮かべてください。
では、質問です。
・トイレのレバーを引くと、なぜ水が流れるのか
・トイレの匂いを抑えるパイプの工夫はなにか
・便座の温度は何度に設定できるか
・日本のトイレのシェアは
などなど、考えていくと、意外とトイレについて知らないことの方が多かったりします。
無知の知はなぜ理解すべきか
もし、あなたがトイレについて無知だ。と知っていれば、もっとトイレについての情報をピックアップできるようになります。
これは「スキーマ」と呼ばれる、センサーが働くからです。
友達とインドカレーの話をした後に、道を歩くと、インドカレー屋さんやインドに関するモノが目に入るのと同じです。
つまり、無知を知ることで、知識へのアンテナが高くなります。
自分は無知だ。と気づくことで、大きな変化が起こります。気づいた時から人は変わり始めます。
知識へのアンテナを伸ばすには、無知を知るのが最短距離。
なぜ、人は無知なのか宇宙をテーマに考える
ここまで、ご覧いただいた人は「あれ、宇宙の話はどうなった?」と思っているかもしれません。
私も忘れていました。
本題です。
なぜ、人が無知であるといえるのでしょうか。トイレについての知識が無い=無知。とはなんとなく考えづらいですよね。
人は宇宙について〇〇%しか理解していない
では、宇宙について、人類はどの程度理解しているでしょうか?
まずは、想像してみてください。全人類の、宇宙への理解度は何%でしょうか?
正解は5%と言われています。宇宙にある物質のうち、現在の人間の理解度はこちらです。
5%:私たちが認識しているモノに存在する物質(バリオンと呼ばれる)
25%:暗黒物質(電磁波で観測できない物質)
70%:暗黒エネルギー(空間を超えて反発力として伝播する半重力)
暗黒と名前のつくものは、ざっくり言えば「良くわかっていないモノ」と思ってください。
つまり「なんだかよくわからないけど、測定できないし、存在するかもわからないモノ」です。
しかし、現在の科学知識で考えても理解できない力が働いているため、暗黒物質や暗黒エネルギーが存在する。と考えられています。
私たちが住んでいるのは、宇宙です。しかし、その宇宙にある物質については5%しか理解していません。
それくらい、私たち人類は無知だと言えます。
時間と共に、人は無知になっていく
宇宙について考えるだけで、人は無知である。ということが理解できたと思います。
さらに言えば、時の流れと共に無知になっていく。とも言えます。
なぜなら、時間の経過と共に、新しい情報がどんどん生まれるからです。
たとえば、世界のデータ量はこのような推移となっています。(シスコシステムズ調べより)
2017年から、2021年だけでデータ量が2倍以上になっています。もちろん、データ量=世界の情報量。とは言えませんが、情報量が増えている根拠として考えられます。
つまり、世の中に存在する情報量自体は、1秒ごとに増加している。とも考えられます。
また、人間のインプットできる情報量は、数年で2倍にはならないので、人はどんどん無知になっている。とも考えることができます。
どうせ、情報を入れるなら長く使えて、ストックできる情報がおすすめです。詳細はこちらから。
人は無知だと知っているか学べる
・宇宙については、5%しか知らない。
・データ量はものすごいスピードで増加している
これらのことを考えると、人は無知である。と言えます。
そして、無知である事知っているからこそ、人は学ぶことができます。
「知らないことなんてない」
そうなる未来はあり得ません。だからこそ、いくつになっても、人は学ぶ必要があると思います。
「調べてわからないことは無い」
それも事実では無いので、同様に気をつけましょう。
無知である事を知るということは、知識を得る必要性を知ることです。
この機会に、日常の中に30分でも学びの時間を増やしてみてはいかがでしょうか。