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投資本って怪しいの?私なりの選び方をご紹介します。【おすすめ本も紹介します。】

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世の中には、投資に関する情報があふれているなあ。と常々思います。

 

投資に関する本も玉石混淆で、良い情報もそうでもない情報もあります。

 

最悪、たいしたことない情報を信じるのは問題無いとして、確実に怪しい情報だけは避けないと、無駄に損をしたり、ずっと間違えた方法で投資をする羽目になる。

 

どんな情報でもそうですが、正しい情報を見極める力が無いと、勉強をしても意味がありません。

 

今回は、投資本に焦点を当てて、私なりに

「この本怪しいよね。」
「こういった本は信用できそう。」
「私はこんな風に選んでいるよ。」

 

という情報を整理します。もちろん、各特徴を満たして入れば、安心や怪しい。など、100%判定することは出来ないので、ご了承ください。

(100%判定できる方法がある。というのは、100%怪しい事だけは事実です。)

投資本は特に見極めが難しい

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投資本は、良い本か悪い本かの見極めが非常に難しいジャンルだと思います。

 

それは、未来が誰にもわからないから。

 

たとえ、荒唐無稽に思える情報でも、1か月後に大きなメリットのある情報かもしれません。その逆もあります。

 

つまり、投資本に書かれている情報を信じるべきか、どうか。は誰にも分りません。結果が出るまで、誰もわかりません。

 

さらに、投資手法には賞味期限があります。特に、短期トレードはゼロサムゲームなので、簡単に言えば「みんなと違う選択」をしないと勝てません。

 

その、みんなと違う選択。が一般化した時、それは陳腐化して大多数と同じ選択になります。

 

つまり、投資本の見極めが難しい理由は
・未来予測が出来ないから、判定が出来ない
・手法が陳腐化する
・政治や世界情勢によって影響を受ける

 

など、変動要素が多岐にわたることです。

そもそも、投資がめちゃくちゃ得意な人は本を書く必要が無い説

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そもそも論としては、投資で大成功していれば、わざわざ本を書く必要は無いでしょう。

 

本を書いたところで、たいして儲からないからです。

 

本の収益をざっくり計算すると、こんなところです。

 

(本の値段×印税)×出版数=作者の利益=2,000円×12%×10万部=2,400万円。

 

たしかに、一冊の本で2,400万円を稼げれば凄いですが、投資で大成功している人には、あまり魅力的とは言えないでしょう。

 

自分の投資手法をばらして、時間をかけて書いて、本が売れるかわからないリスクを取る必要はありません。

 

つまり、投資手法を書いている本は、怪しい可能性があります。特に、実績だけを強調している人。

 

とはいえ「本や情報をアウトプットするよりも、自分で投資した方がいい。」というのを、信じ込み過ぎるのはだめです。

 

投資のスキルもあり、その考え方を広めたい。という作者もいます。ここでも、100%どちらかに偏ることはありません。

 

あくまで、傾向としてそう考えられるだけです。

こんな投資本は怪しい5つの特徴

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ここからは、個人的に「これは怪しいよな。」と感じる投資本の特徴と、その理由についてご紹介します。

 

今後の本や情報選びの参考にしてください。

1.個別株の情報は怪しい

まずは、個別株の情報は怪しいです。

 

A株が上がる。という情報は信じる必要がありません。もちろん、多くの人がその情報を信じるのであれば、同時期に買って、すぐに売る。という方法はあります。

 

ですが、この情報を提供する人の気持ちになると「自分が売り抜けたいだけ」と考えることができます。

 

再現性も無い情報なので、個別株情報は鵜呑みにしない方良いでしょう。

2.実績がわからない人は怪しい

エビデンスの無い実績を提示する人は怪しいです。あたり前ですが、嘘をつこうと思えばいくらでも嘘をつくことができます。

 

・投資で億を稼いだ
・ノーリスクで1日10万稼いだ

 

こういった、エビデンスの無い情報を提示している人は怪しい。

 

投資の情報に絶対的な正解はありません。ですが、結果の出ていない人の情報を知る必要は無いかと思います。

3.実績がある=信用できる。は早計

実績が無いと信用できない。と言ったのに、手のひら返しをすると、実績があるからと言って信用するのは辞めましょう。

 

なぜなら、偶然の可能性があるからです。繰り返しになりますが、投資はランダム性の要素が否定できません。

 

つまり、たまたま連勝している人。も世界中を探せばいくらでも存在するはずです。

 

日本人全員でじゃんけん勝ち抜きをしたら、誰かがずっと負けない。ということも偶然で確実に起こり得ます。

 

それと同じです。

4.選択肢が少ない投資法は怪しい

選択肢が少ない。ということは、作者がその方向に人を陽動しようと考えている。と言えます。

 

情報で他人を動かした結果、得をするのは情報発信者です。

 

考え方やマインドについての情報は必要ですが、選択肢の少ない情報から選ぶのはやめておいた方が良さそうです。

 

もし、それで成功したとしても、考え方を知らないので、再現性が無く意味がありません。

5.ノーリスク・確実に。は確実に怪しい

わざわざ触れることも無いかもしれませんが、ノーリスクも確実も投資の世界には存在しません。

 

例えば、米国株は長期で見ればこれまで成長しているから、米国株のインデックス投資をすれば間違いない。という情報が多いですが、これも怪しいです。

 

正しくは、過去にその傾向があっただけで、20年後は誰にも分りません。

 

もちろん、むやみに個別株投資するよりも、現時点では勝率が高い。と考えられることには同意します。

 

ですが、あくまで「確実」「ノーリスク」では無い。ということは理解しておくべきかと思います。

じゃあ、どんな投資本をえらんだらいいの?3つの探し方

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正直「この情報なら信じていい」というものは無い。というのが私の見解ですが、信頼性が高そうだな。と思うのはこんな特徴のある本です。

1.統計的なデータを使っている

まずは、統計です。統計的な情報にも、人為的な意志が入りますし、ある程度コントロール可能です。

 

ですが、統計的な情報が無いよりは信頼性は高いでしょう。ただ、確証バイアスには気を付けてください。

2.幅広い選択肢から選べる

投資において、選択肢が少ないということは、逃げ道が少ないことを示します。

 

一つの投資手法や投資先しか無ければ、他の選択肢を選ぶことができません。

 

さらに、投資はリスク許容度によって、戦略が大きく異なります。

 

結果、ある程度ボラティリティの幅を持たせて、選択肢を示してくれる本の方が信頼ができます。

3.リスクが明記されている

ノーリスクの投資は存在しないので(銀行さえつぶれることがある。)リスクについて明記されていることは必須条件です。

 

それを前提に書かれている本では、リスクがちゃんと書かれています。

 

正直、メッセージとしてはシンプルな方が伝わりやすいので

・こんな可能性がある
・こんなリスクがある
・こんな選択肢がある

 

など、話があちこちいかない方が、ぱっと見良い本に見えます。

 

ですが、本当に良い投資本は「何をいいたいかわからない本」です。

 

最後の決定権が、読者にゆだねられている本の方が、信頼が出来ると思います。

投資本って怪しいの?私なりの選び方をご紹介します。【まとめ】

今回は、投資本の選び方についてご紹介しました。

 

とにもかくにも、投資に関して「言い切る」という行為をする人は信用しにくいかと思います。※あたり前のことは除く

 

投資本を読んだり、投資本のレビューを見ていると、一つの考えに固執してしまう人が見受けられます。

 

信念を持つことも大切ですが、投資の世界では柔軟性こそ金。

 

投資本選びの参考になれば幸いです。

 

個人的におすすめの投資本はこちら。(読みやすさ順)