ティーバー使ってますか?
私は最近やっと使い始めましたが、とても便利です。
とはいえ、ティーバーを利用していて思うのが「TVerの広告長いな。」です。
当然ながら、TVerとしての収益を確保しないと運営が成り立たないのでしょうがないところもあります。
でも、なんでこんなに広告が長く感じるんだろう。
と疑問を持つ人もいるでしょう。
そんな人に向けて「なぜ、TVerの広告は長く感じるか。」についてアンカリングをテーマにご紹介します。
結論は、他の動画配信と比較してしまうからです。
TVerとは「見逃し配信」
ご存じかと思いますが、TVerとは、テレビの見逃し配信機能です。
各テレビ局と広告代理店が共同出資した会社が株式会社TVerです。
・リアルタイムでテレビを見る人が少ない
・動画配信化のインフラが整っている
・テレビを持っていない人がいる
・テレビ離れが進んでいる
これらの状況に合わせて、開発された機能です。
特に、若者世代へのアプローチとして「自分の部屋にテレビは無いけど、スマホは持っている。」という人でもテレビを提供できるのが強みです。
スマホ一つで見れるサービスへの需要は年々増加しています。
”一家でリビングに揃って同じ番組を見る。”
こういった習慣が減ってきた現代に合わせたシステムがTVer。
ティーバーの広告時間が長いと感じる理由
テレビをより普及させる。という戦略や、視聴者のニーズに合わせたサービスとして非常に優れているのが、TVerです。
各社が力を合わせて新しいシステムを作ったことに対しては「やっぱり、テレビや広告業界は力があるな。」と思わされます。
とはいえ、TVerは広告が長く感じてしまいます。
その理由が何かといえば、アンカリングです。
アンカリングとは「心理学」
アンカリングとは、アンカー(錨)に引っ張られることを示した言葉です。
具体例を挙げます。あなたが現代アートを買いに行ったとします。
「アートが家にあるとかっこいいし、想像力も増えるらしい。」
そう思ってお店に行って最初に見せられたのは、500万円の絵画。
「流石に、500万円もする絵を自宅に置けないな。」
「現代アートは投機対象にもなっているから、高いなあ。」
そう思っている時に
「こちらは、デビューしてすぐのアーティストなので、60万円です。」
「お客様の予算ではいかがですか?」
と言われたら、なんだか安い気がしませんか?
当然、60万円は高額です。しかし、500万円というアンカーに引っ張られると、安価に感じてしまいます。
これが、アンカリングです。
アンカリングとTVerの広告時間を長いと感じる関係
TVerの広告が長い。と感じるきっかけとなるアンカーはなんでしょうか?
それは、YOUTUBEです。
YOUTUBEの広告は、基本的に5秒でスキップできます。スキップできない広告でも15秒くらいが多いでしょうか。
また、テレビを視聴している時「広告が長すぎる。」と思わないのは、アンカーがテレビだから。
しかし、TVerは、YOUTUBEと同じ「動画配信サービス」として、認識されます。
結果「YOUTUBEと違って、TVerは広告時間が長い。」と感じることになります。
テレビを見ている時はあまり感じない、広告時間の長さ。TVerで視聴すると感覚が変わります。
結論:視聴者とTVer運営の考え方の違いが、最大の問題
TVerの広告が長く感じるのは、アンカーの位置が異なるからです。※もちろん、テレビの広告を長いと感じる人もいるとは思います。
さらに、広告時間については配信者(TVer)と視聴者で考え方の違いがあるように思えます。
・視聴者:YOUTUBE基準で広告を見る
・配信者:テレビ基準で広告を配信する
これまでの関係性や収益構造があるので、配信者側が簡単に考え方を変えるのは難しいかもしれません。
それでも、現時点で多くの視聴者が「広告が長い」と感じているのであれば、配信者(TVer)としても、アンカーの位置を変える必要が出るでしょう。
現時点で、視聴者が出来るのは「これはYOUTUBEでは無く、テレビだ。」と考え方を変えてみることでしょうか?
もしくは、スマホでは無く、テレビでTVerを見ると、アンカーの位置が変わるかもしれません。
※私は、こちらを使ってTVerを視聴しています。(スマホアプリでも視聴します。)
TVerの広告が長く感じる理由はアンカリングである「まとめ」
今回は、TVerを見ていた感じた「広告時間が長いと感じる。」について、その理由を整理しました。
基準となるアンカーの位置の違いが、広告時間の長さを感じる理由です。
最終的には、市場のニーズも踏まえて、TVerの広告配信に方法についても変化していくでしょう。
今、TVerはサービスが開始され普及してきた段階です。
この先、広告配信だけでは無く、視聴コンテンツも含めて進化をしていけば、もっと良いサービスが出来るでしょう。
たとえば
・見逃し配信できる期間が伸びる
・広告サービスをすぐに購入できるシステムを作る(商品リンクがある)
・TVevオリジナルコンテンツで、各社の番組がコラボ
などなど、シナジー効果も含めた、サービス向上に期待です。
YOUTUBEやネットフリックスなどのサービスも面白いですが、日本企業にも頑張ってほしい。と思ってしまいます。