あらゆる法則の中でも、トップクラスに有名な法則がパレートの法則だと思います。
ご存じの方も多いと思いますが、私の人生で最も大切にしている考え方でもあるので、今一度ご紹介します。
パレートの法則とは、80%の結果は20%の原因が引き起こしている。という法則です。(経験則のため、誤差アリ)
発見したのは、名前の通りヴィルフレド・パレートさんです。
この考え方を知らないと、無駄な努力をしてしまったり、思うような効果が出ません。ご存じの方も、今一度振り返ってみてください。
「頑張っているのに、数字に表れない。」
「節約しているはずなに、お金がたまらない。」
「急いでいるのに、いつも時間が無い。」
それは、パレートの法則を活かさず、効果の出にくい場所で努力をしているからです。
電気代を節約するために、コンセントを抜いて待機電力を節約しているようなものです。努力に対して、わずかな結果しかでません。
今回は、こちらの2つについてご紹介します。
パレートの法則とは
まずは、パレートの法則の概要です。
パレートの法則とは、先ほどもお伝えしたように80%の結果は20%の原因が引き起こしている。ということです。
具体例としては、会社の売り上げなら
・20%の製品が、会社の80%の利益を出している。
月の支出なら
・20%の項目が、支出の80%を占めている。
というようなものです。
パレートの法則の比率はあくまで参考値
とはいえ、あくまで経験則が導き出されている法則のため、厳密な定義はありません。
たった、1%の行動が90%の変化を作ることもあります。
もちろん、40%の項目が、60%の結果を出すこともあります。
大切なのは、効果のあるポイントを抑えて行動をすることです。ほぼ間違いなく言えるのは、いくつか理由が、大きな影響を出している。ということです。
10個の原因があったとしても、大きな影響を与えているのは2,3個だったりします。
パレートの法則を知らないと、てこの原理を知らずに、シーソーの先端では無く、支点の近くに力を入れているようなものです。
努力して、大変な思いをするのに、結果は出ません。
パレートの法則の使い方
そんなパレートの法則で、最もおすすめの使い方は
「問題解決をする時」です。
・環境問題
・仕事のトラブル
・資産形成
・作業効率改善
・タイムマネジメント
など、問題を解決したい時に使うのが最もおすすめです。
なぜなら、問題を解決する時は、まずは大きな問題が起きている、主要な原因から対策をするべきだからです。
その方が効率的です。
パレートの法則の使い方:具体例
例えば、光熱費(通信費含む)を削減したいとします。
光熱費はこちらの内訳です。(計1万円)
・電気代:3,000円
・ガス代:4000円
・水道代:2,000円
・スマホ代:1,000円
既に、あなたが格安スマホ(月額1,000円程度)を契約している場合は、パレートの法則にのっとれば、スマホの料金を削減することは後回しです。
まずは、最も大きな費用が掛かっている場所を探します。光熱費の例ならこのあたりでしょうか。
・お風呂に使うガス代
・エアコン代
・煮物をつくる時のガス代
まずは、こういった、最も影響が大きい(光熱費がかかっている)場所から改善します。
ちなみに、シャワーを浴びる時は、お湯⇒水⇒お湯。にすれば、ガス代が節約できます。(疲れ対策にも効果的。)
また、エアコンのつけっぱなしを無くすことも効果的です。
スマホ代の節約をしようと思って、他の格安スマホに乗り換えても、数百円しか節約できません。
これでは、効率が悪いですよね?
パレートの法則は、このように、問題解決の時に使うことで効果が実感できます。
人生の80%に影響を与えるパレートの法則とは【まとめ】
今回は、人生の80%に影響を与えることができる。パレートの法則について、ご紹介しました。
パレートの法則を使いこなせるようになると
「これが、一番大きな課題だから先に取り組もう」
「この対策は、メンドクサイけど効果がありそうだからやろう」
こんな風に、判断のスピードと精度を上げることができます。
また、無駄な努力が減ります。
「これ、気になることではあるけど、効果が少ないから辞めよう」
このように、合理的な判断ができるようになります。
1日が1,000時間くらいあれば、小さな効果でも積み上げる必要があるとおもいます。
また、極限まで最適化されている場合は、小さな違いが大きな差を生み出します。レース車両などは、その具体例と言えるでしょう。
しかし、対応すべき問題のほとんどは「やるべきことがやり切れていない」状態です。
パレートの法則を活用すれば、最短の時間で、最高の結果を出すことができます。
「あれ、この問題は何が最大の原因なんだろう?」
この考え方が自然に出てくれば、あなたは高効率な思考の持ち主です。