「少しだけ貧乏になってみませんか?」
こんなふうに言われたら、あなたはどう感じるでしょうか。
「えっ、この人変わっているな。」
「いきなり何を言っているんだろう。」
と思うかもしれません。
ですが、この問いかけには間違いなく"イエス"と答える意味があります。
「では、なぜ少しだけ貧乏になるのが良いか。」
その理由についてご紹介します。※お金の使い道「向け先編」です。
もちろん、やみくもに貧乏になればいい。ということではありません。
賢い貧乏になってみましょう。
- 自分以外にお金を使う。
- ウォーレン・バフェットは寄付で幸福を感じた。
- わずかな寄付には意味がない?
- 誰かにお金を使う。と言うことは、お金に余裕のある証拠「根拠」
- 具体的に寄付をすると、どのくらい幸福度があがるのか
- 誰かに与える。という選択肢は常に上位に置いておくべし。「まとめ」
自分以外にお金を使う。
賢く貧しくなるには重要な法則があります。
それは、自分以外のモノにお金を使うことです。つまり、誰かを幸せにするために、お金を使いましょう。
これが、正しい貧乏になる方法です。※もちろん、ちょっとだけ。
お金の使い道について考えると「何に使うか。」ということを考えてしまいます。
しかし、その前に「誰に使うか」について考えてみませんか?
ウォーレン・バフェットは寄付で幸福を感じた。
世界一の投資家である、ウォーレン・バフェットさんは、自分の財産の99%を寄付することを誓っています。
そして、他の富豪に対しても資産の多くの部分を、誰かに与えることを推奨しています。
それは、お金持ちの矜持のようなものではありません。
単純に、寄付した人が幸福感を感じれるからです。
実際、ウォーレン・バフェットさんは、寄付をする。という選択に対して「これ以上ないほど幸福に感じている。」と言っています。
大富豪が「これ以上ない幸福」を感じたのは、スーパーカーでも、大豪邸でもありませんでした。
わずかな寄付には意味がない?
大富豪が寄付をして、幸福を感じている。というと
「それは、お金持ちで、たくさんのお金を寄付してたくさんの人を幸福にしているからだ。」
そう思いませんか?
しかし、実のところわずかな寄付で大丈夫です。
調査によると少ない金額でも、人にお金を使うと私たちは幸福感を感じれるようです。
こんな研究があります。
・まず、どのくらい幸福か聞く
・5ドルと短い手紙の入った封筒を渡す
・手紙には、2つのパターンの内容が書かれている
①自分にお金を使うように書かれている
②誰かに贈り物をするか、寄付するように書かれている
結果、2番目のパターンの人の方が、その後の調査で幸福度が高い。と回答する傾向にあったようです。
使ったのは、同じ5ドルです。
そう考えると「向社会的出費」と呼ばれる、誰かにお金を使う行動の方が、幸福度が上がるようです。
しかも、たったの5ドルです。
無理をして、人にほどこしをする必要はありません。
余剰なお金を、誰かのために使うだけで、私たちは満足できます。
誰かにお金を使う。と言うことは、お金に余裕のある証拠「根拠」
では、なぜ誰かのためにお金を使うと満足感が高まるのでしょうか?
それは「誰かに施しが出来るほどの金銭的な余裕がある。」と感じれるからです。
ちなみに、この考え方は時間の使い方(誰かの手助けをすると、時間的な余裕を感じる。)と同じ理由です。
誰かのために、お金を支払うことができる。
これは、あなたの能力や資産に余裕がある証拠です。
具体的に寄付をすると、どのくらい幸福度があがるのか
寄付をすることには、大きな意義があります。
当然ながら、お金を受け取った人やコミュニティに良い影響があります。
さらに、チャリティーに寄付をすることは、家庭の所得が2倍になったのと同じくらい、幸福度に貢献しています、。
この効果は、こどもでもほぼ同じような効果が検証されています。
人とのつながりを感じれる寄付がベストっぽい
寄付をする相手は、友人でも(飲み物をおごるとか)、他人でも構いません。
しかし、今のところ有力な方法は「つながりを感じれるか。」を意識することです。
つまり、誰かにコーヒーをおごって一緒に飲む。のがおすすめです。
もちろん、食事でも他のアクティビティでも構いません。
たとえ他人でだったとしても「具体的にどんな貢献が出来たか。」を感じれる団体に寄付をするのもおすすめです。
そう考えると、対象が絞られている寄付の方が、あなたがつながりを感じやすくなるでしょう。
誰かに与える。という選択肢は常に上位に置いておくべし。「まとめ」
今回は、お金の使い方として「誰かに与える。」ということについて取り上げました。
なにも、慈善団体に寄付するだけが選択肢ではありません。
・友人
・家族
・同僚
など、身近な人におごることもあなたを幸福にするようです。
誰かと一緒に過ごす時、飲み物くらいはご馳走してみても良いかもしれませんね。
最後に参考書籍です。