私は自炊をすることが多いです。それは「健康的な食事がとりやすい。」「お金がかからない。」という2つのメリットがあるからです。
他にも、わざわざ外出して食事を取るのがめんどくさい。というのも理由のひとつ。
とはいえ、毎日料理を作っていると
・レシピがマンネリ化する。
・料理がめんどくさい。
・時間がかかるのが負担。
など、いろいろと悩みが出てきます。特に、自分の料理の味に飽きる。というのが、最大の問題でした。
メニューを変えても、しょせん味付けを同じ人がやっているので、なんとなく似た味になります。
また、味の予想と実態に差が無いので、驚きや新鮮味を感じません。
今回は、そんな悩みを抱えている私が、低温調理器を買おうと思っていたのに、電子圧力鍋を買っていた話です。
- 低温調理器とは
- 電子圧力鍋とは
- 低温調理器と電子圧力鍋の比較
- なぜ、低温調理器では無く電子圧力鍋を購入したのか。
- 電子圧力鍋でこんな風に生活が変わりました。【買って良かった】
- 私が買った電子圧力鍋はコレ。
低温調理器とは
最初に購入しようとしていたのは、低温調理器と呼ばれる調理器具です。
低温調理器は、お湯を特定の温度に保つことできます。そのお湯の中に肉や魚を袋に入れて加熱します。
機種によりますが、5度~100度くらいの温度帯で設定が可能です。
また、スクリューが付いていて、お湯を混ぜることで、温度を一定に保つことができます。
低温調理器の存在意義
低温調理器が人気の理由は「しっとり仕上がる」ということ。
あなたもバーベキューや焼き肉で、お肉を焼き過ぎてカチカチになった経験があると思います。
低温調理では、お肉や魚の水分を奪いにくいので、しっとりと仕上がります。もちろん、通常の加熱よりも美味しく感じる人が多くなります。
他にも
・ローストビーフ
・鳥ハム
・サラダチキン
などの料理が簡単にできます。
さらに、低温調理はお肉の加熱ダメージが少ないので、HCAsやPAHsなどの発がん性リスクのある成分の発生を抑えることができます。(これが私が低温調理器を欲しくなった理由。)
電子圧力鍋とは
電子圧力鍋とは、圧力鍋×炊飯器。のようなイメージです。
コンセントにつないで、ボタンを押すだけで圧力調理ができます。
圧力鍋を使った調理では
・定期的に様子見が必要。
・加熱しすぎて、食材がボロボロになる
・爆発などが怖い(感情論)
などのデメリットがあります。
電子圧力鍋の存在意義
電子圧力鍋では、通常の圧力鍋のデメリットを大幅に軽減できます。
・一度セットすれば、出来上がりまで放置出来る
・マニュアル通りに設定すれば、だれでも美味しく作れる
・電子制御なので、なんとなく安心。
後述するように、加熱力が弱かったり、場所を取る。などのデメリットもあります。
低温調理器と電子圧力鍋の比較
ここからは、低温調理器と電子圧力鍋の比較をしていきます。
結論は「低温調理器はプロ向け。電子圧力鍋はカジュアルに使える。」です。
低温調理器のメリット
低温調理器の最大のメリットは「温度調整の精度が圧倒的に高い。」ということ。
多くの低温調理器では「1℃単位」で温度設定ができます。機種によっては「0.5度」単位で温度設定ができます。
つまり、食材の大きさや味の好みに合わせて、個人に最適化することが可能です。
「最高のローストビーフを作りたい。」
そう思う人は、低温調理器が最適解です。
低温調理器のデメリット
低温調理器の最大のデメリットは「作れる料理が少ない」ということ。※電子圧力鍋と比較して。
低温調理器で作れる代表的なレシピはこちらです。
・鳥ハムやサラダチキン
・ローストビーフ
・ステーキ
・ユッケ
・チャーシュー
・サーモンのミキュイ
基本的には、低温で加熱するか、低温調理後、フライパンなどで再加熱が必要です。
もちろん、他にもスープなども作れますが、わざわざ低温調理器を使うメリットは少ないと思います。
電子圧力鍋のメリット
電子圧力鍋のメリットは3つあります。
1.圧力調理が出来る
2.低温調理が出来る
3.煮込み料理が作れる
低温調理と比較して、圧倒的な機能はありません。ですが、オールラウンダーな性格です。
圧力調理で時短もできるし、低温調理も可能です。ちなみに、お米も炊けるので一人暮らしなら、炊飯器を買う必要は無いかもしれません。
電子圧力鍋のデメリット
電子圧力鍋のデメリットは2つあります。
1.加圧力が低い
2.低温の温度設定がざっくり
電子圧力鍋の加圧力は70Kpaが標準です。※普通の鍋は0kpaです。一部機種では90Kpaまで対応しています。
一方、通常の圧力鍋では100Kpa以上のものが多く、140Kpa以上になるモデルもあります。
加圧力が高い=水温が高い(100度以上になる)ので、時短効果だけでいえば、電子圧力鍋は不利です。
また、低温調理の温度設定幅も大きいです。温度設定幅が5度刻みになるので、厳密な温度管理は出来ません。
電子圧力鍋の加圧力はたいしたデメリットじゃない
加圧力が高いと時短になる。という説明をしています。つまり、電子圧力鍋では加圧力が低いので、調理時間は伸びます。
しかし、電子圧力鍋を買うそもそもの理由は「料理にかかる時間を減らしたい。」です。
通常の圧力鍋は、途中で火の様子を確かめたり、圧力弁の調整が必要です。つまり、調理時間は短いですが、家事の手間はあります。
しかし、電子圧力鍋なら材料を入れてスイッチを押せば、その後の調理は要りません。
つまり「料理をしている時間を減らす。」という目的なら、電子圧力鍋がベストだと思います。
もちろん、「急な来客があるから30分で角煮を作りたい。」というニーズには合いません。※電子圧力鍋は角煮調理に約1時間かかります。
なぜ、低温調理器では無く電子圧力鍋を購入したのか。
ここまで、低温調理器と電子圧力鍋の比較を行ってきました。
低温調理器では無く、電子圧力鍋を購入したのは3つの理由があります。
1.厳密な温度管理をする気が無い。
2.圧力鍋が欲しい。
3.低温調理に飽きた時に困る
1.厳密な温度管理をする気が無い。
厳密な温度管理が出来れば、最高料理が自宅で食べることができます。
しかし、それはリスクと隣合わせです。
特に、鶏肉料理はその傾向が顕著のため、調理に失敗すればお腹を壊すかもしれません。
大雑把に言えば、低温調理は「最低温度×最短時間」で菌を殺すのがベスト。だからこそ、リスクがあります。
そのリスクを負ってまで、最高を求める気が無い。というのが、低温調理器を選ばない理由です。
安全を見て、加熱温度を上げたり、加熱時間をのばしたりするなら低温調理器の強みが無くなります。
2.圧力鍋が欲しい。
おでんや角煮、手羽先の煮込みなどの料理って美味しいですよね?
とはいえ、通常の鍋で加熱していると時間がかかって面倒。
電子圧力鍋でも、通常の鍋と比べれば時短ができます。また、調理の手間も大幅に減らすことができます。
それが、電気圧力鍋を購入する理由です。
3.低温調理に飽きた時に困る
最後に、低温調理に飽きた時にもったいない。ということ。
低温調理では、主に鳥ハムを作ろうと思っていました。
手軽に良質なたんぱく質を取ることができるからです。しかし、いずれ飽きが来るかもしれません。
その時に、出来る機能が少ない低温調理器はお金が無駄になるかもしれません。
キレイな部屋作りを考えても、家電は少ない方が管理が楽です。
電子圧力鍋でこんな風に生活が変わりました。【買って良かった】
最後に、電子圧力鍋を購入して、生活が変わったなあ。と思うことをご紹介します。
・煮込み料理の割合が増えた。
・料理が簡単に感じるようになった。
・料理のレパートリーが増えて飽きが減った。
煮込み料理の割合が増えた。
鍋に食材を入れて電源を押すだけで料理が出来ます。
つまり、手間がかかりません。家事の時間を手軽に減らすことができるので、煮込み料理が増えました。
料理が簡単に感じるようになった。
料理はアート的な要素があるので、神経を細かく使わないと失敗します。
・味が濃すぎる
・風味が無い
・加熱しすぎで固くなる
こういったリスクが無いのが電子圧力鍋。料理自体の難易度が2段階くらい下がったように感じました。
料理のレパートリーが増えて飽きが減った。
煮込み料理をこれまで作る経験が少なかったので、料理のレパートリーが増えました。
もちろん、低温調理で作るレシピも増えたので、食べられる料理の種類が増えて、生活が豊かになったように感じます。
飽きるということは、インプットする情報に変化が少ないから起こります。
口にする味が変わることで、自分の料理を再び楽しむことができました。
私が買った電子圧力鍋はコレ。
私が購入したのは、こちらです。
アイリスオーヤマなので、価格も安くて一万円前後で購入できると思います。
アイリスオーヤマ含め、いろいろな電子圧力鍋がありますが、こちらのモデルは温度設定が30℃~。です。
ローストビーフは50度前後の加熱がおすすめですし、鳥ハムは65度くらいがおすすめです。
つまり、低温調理としての機能が十分にあります。
2021年買って良かったモノランキング一位だと思っています。
もし、電子圧力鍋で低温調理をしたいなら、最低温度設定だけは確認しておきましょう。