ようの読書記録

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「DIE WITH ZERO 書評」未来志向へのアンチテーゼ「本レビュー」

未来に備えていますか?資産形成をしていますか?

 

人生100年時代
年金問題
・老後2,000万円問題

 

あらゆる場面で言われることですよね。

 

でも、この本では

「若い時は散財しろ」
「遺産は残さなくても良い」
「アリでは無く、キリギリスになれ」

 

という、これまでの常識を覆すような本です。

 

"過ぎたるは及ばざるが如し"

 

未来志向が強すぎる私たちの目を覚ます、衝撃の事実

 

ほとんどの人が気付いていない、最も効率的なお金の使い方が、DIE WITH ZEROに書かれています。

 

何事もバランスが大切です。未来への備えが重視される今こそ、読んでおくべき本だと思います。

 

今回も考察を加えつつ、DIE WITH ZEROの書評をしていきます。

 

目から鱗が10枚くらい落ちる準備をしておいてください。スマホにケースを着けている人は、絶対読むべきです。

スマホにケースを着けている人は未来志向

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あなたのスマートフォンに、ケースは装着されていますか?

 

その理由はなんですか?

スマホが傷つくから
スマホが壊れるから

 

そんな理由だと思います。

 

では、いつ、そのスマホの見た目を楽しむのでしょうか?いつ、軽くなった最新のスマホを感じるのでしょうか?

 

スマートフォンは外観のデザインや素材を含めて楽しむものです。

 

iPhoneを作った、スティーブ・ジョブズも「ケースは邪道」という考え方のようです。

 

スマホを大切にすることも重要です。しかし、スマホの機能やデザインを最大限楽しめない人は、未来志向が強すぎるかもしれません。

アリはいつ遊ぶ?

貯蓄については、アリとキリギリスの寓話が有名でしょう。

 

せっせと冬への備えをしたアリ。春に遊んで暮らしたキリギリス。冬になった時に、キリギリスは貯えが無くて生活できません。

 

こんな話を聞きながら育った私たちは、貯蓄大好き人間になっています。もはや、貯蓄は強迫観念になっています。

 

もちろん、貯蓄をして、未来に向けた生活をすることは大切です。

 

でも、いつアリは遊ぶのでしょうか?何を楽しみに生きているのでしょうか?

 

人生を豊かに過ごすためには「経験」や「遊び」が必要です。

 

貯蓄はあくまで手段です。にも関わらず、貯蓄が目的になっていませんか?

 

キリギリスになる必要はありません。でも、アリとして生きる必要も無い。それが、DIE WITH ZEROのキーメッセージです。

若いころに貯蓄をする必要は無い

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こんな人がいたらどうでしょうか?


・28歳
・サラリーマン
・仕事が出来る
・貯金0

 「この年で貯金が出来ない人は、いくら仕事が出来てもちょっと。。。」

 

こう思いませんか?

 

ですが、DIE WITH ZEROでは、そんな人を若い時は貯蓄ゼロを目標にすべき。と言っています。

 

なぜなら、若いころ(収入が少ない時期)にする貯蓄は稼げるようになった、豊かな自分に貯金をしているようなものだからです。

 

40歳、50歳になった時、基本的には収入が増えて生活が安定します。

 

・50歳のあなたにとっての100万円
・20歳のあなたにとっての100万円

 

価値が大きいのは、20歳の時ですよね。

 

つまり、若いころに無理に貯蓄しても、将来のあなたにとってはたいしてありがたくないお金になっています。

若い時しかできないことがある

「いつかはお金持ちになれるとしても、貯蓄は大切でしょ?」

 

そう思いますよね。でも、人生におけるお金を考える時に、もう一つ重要なことがあります。

 

それは「体力」です。

 

バックパックで海外放浪
・漫画喫茶に泊まって、日本一周
・下道だけを使って、日本を旅する
・マリンスポーツをする
・エベレストに登る
・一泊3日の海外旅行

こんな経験を、お金と時間に余裕のある60歳以降にできると思いますか?

 

頑張れば出来るでしょう。でも、体力がきつくて、若いころよりも楽しめない確率が高いです。

 

お金も大切です。でも、有限資産である体力のことも考えてみましょう。

老後の備えのために生きるか。思い出のために生きるか

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将来のために貯蓄することは大切です。でも、これからお伝えする2つのことについても考えてください。

 

・死ぬときにお金が残っているということ
・高額な医療費が必要になった時のこと

 

「あれ、ならお金があった方が良いじゃん。」

 

わかります。でも、少し違った見方をすると考え方が変わります。

死ぬときにお金が残っている=非効率

あなたが亡くなるとき、3,000万円残っていたとします。

 

それは非常に効率が悪いです。もし、3,000万円残さずに生活するなら、ずっと早い段階で仕事を辞めることができます。

 

年間の支出が300万円だったとすると、10年間無駄に働いたことになります。言い方によっては「ただ働き」と同じです。

 

労働と支出の効率だけを考えると、お金が全くない状態がベストです。

高額な医療費で何が得られるのか

「お金がないと、将来の医療費が不安」

 

そう考える人は多いでしょう。ですが、高額な医療費を支払って、最先端の治療を受けて生きる5年間の価値はどのくらいでしょうか?

 

もちろん、私もちゃんとした医療は受けたいと思います。ですが、全ての選択はトレードオフです。

 

一つ(医療)を選べば、一つ(その他のあらゆる経験)を失います

 

・ハワイに3ヶ月夫婦で滞在する
・ポルシェに乗る
・家をリフォームする
・子供に良い教育を受けさせる
・三ツ星レストランで食事を取る

こういった、あらゆる経験を犠牲にしないと、高額な治療を受けることは出来ません。

 

何を求めるか。何を大切にするか。は自分次第です。

 

ですが、やみくもに将来の医療費を残そうとするのは辞めましょう。医療費によって、失うものを考えて「それでもいい」と思うなら、問題ありません。

遺産を残したり、寄付をしたいなら、生きているうちが吉

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「最期の時に、お金が無くていい?子供に遺産を残したいよ。」

 

そんな人は、生きているうちにお金を渡しましょう。もしくは、遺産額を決めて、それ以外のお金が無くなるように生活しましょう。

 

体力がないとできないことがあります。あなたが遺産を渡すとき、お子さんは何歳になっていますか?

 

30歳の時に生まれたお子さんに遺産を残すとします。

 

・あなたが80歳の時:お子さんは50歳
・あなたが100歳の時:お子さんは70歳

 

本当に、今、遺産は必要でしょうか?

 

・結婚した時
・家を買う時
・孫が出来た時

 

こんな時に、遺産を先にもらった方が、価値は高いでしょう。

 

また、寄付についても同様です。

 

寄付を受ける機関は、今すぐお金が必要です。今寄付すれば、それだけ多くの人が救われたり、地球環境が守られます。

 

お金を人に譲る時は、生きている時の方が良いでしょう。感謝の言葉を聞くこともできます。

老後の資金は使い切られない

あくまで統計的なデータですが、老後の資金は使い切られずに終わる場合が多いようです。

 

アメリカ(FRB)のデータでは、資産のピークは75歳です。

 

75歳まで必死に蓄えたお金を、10年や20年で使いきるのは大変です。

 

残念ながら、年を重ねると必要な商品は減ります。

 

・世界中を旅する
・お酒を飲み歩く
・高い服と車に乗る
・家と別荘を購入する

 

こういったことを75歳過ぎてから行うのは大変だからです。

 

年を重ねると、家族との会話や自宅でゆっくりを過ごす時間の方が充実感を感じるからです。

 

そのため、老後の資金は使いきれない可能性が高いのです。

人生とは、経験の合計値(人生=経験+経験)

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人生とはなんでしょうか?

 

人によって、様々な意見があると思います。DIE WITH ZEROでは、人生とは「経験+経験」と言われています。

 

私はとても納得しました。

 

・高級な住宅
・高い車
・家族
・旅行やバカンス

 

これらによって、得られているのは結局経験です。

 

人の人生は経験によって構築されます。つまり、最も大切にするべきなのは「いかに良い経験を積めるか」です。

仕事が好き?でもお金は使おう

無駄に働いても、実質ただ働き。

 

そんな風に言われると「でも、仕事が好きなんだ。」という人が居ます。

 

・仕事が生きがい
・仕事で人の役に立っている
・職場の人間関係が好き

 

素晴らしい事です。でも、お金は使いきりましょう。

 

仕事をしている(収入がある事)と、お金を使いきること。は別の問題です。

 

80歳までバリバリ働いたとしても、お金を使いきることによって、より幸福を感じれます。

 

仕事をしていて時間が無いとしても、毎日の晩酌を発泡酒からビールに変えるだけで、幸福感は増えます。

 

もちろん、自分のためだけでなく、家族のため・地球のためにお金を使うのも良い選択肢です。

DIE WITH ZERO 書評【まとめ】

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いかがでしたか?

 

個人的には価値観が大きく変わった本になりました。

 

もちろん、全てにおいてこの本の言うとおりにすれば良いとは思いません。

 

完全に資産ゼロで生涯を終えるのは難しいですし、ハイリスクです。

 

ですが、これまでの「資産があれば万事よし」というマインドセットは間違っている。とも感じています。

 

未来も大切です。ですが、今はもっと大切。

 

今、何をしますか?どんな経験をしますか?改めて考えてみましょう。