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【雑記】お財布の落とし方のコツはお金を入れておくこと【落とし物】

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あなたは、これまで落とし物をしたことがありますか?

 

私はこれまで

・財布
ガラケー
・定期入れ

 

などを落としたことがあります。幸運にも、これまで落とし物として、全て帰ってきています。

 

日本は満員電車で財布を落としても返ってくる。ということが、海外でも知られてるようです。素敵な国民性ですよね。

 

そんな、落とし物が返ってくる確率を上げる方法は「お金を入れておくこと」のようです。

 

今回は、落とし物とお金をテーマに、人の「嘘」や「良心」について、考察します。

 

最後に、嘘をつくと人に起きる、記憶力の変化についてご紹介します。

 

参考書籍はこちら。

 

お金が入ってる落とし物の方が返ってくるという研究

落とし物

ご紹介するのは、2019年に「サイエンス」に投稿された研究です。

 

【研究方法】

・期間:3年以上
・対象地域:40か国355都市
・方法:名刺入れに①お金をいれる②お金を入れないで比較

 

ざっくりこのような形で、銀行や映画館、ホテルなどに

①お金が入った名刺入れ(名刺や鍵なども入っている)
②お金が入っていない名刺入れ(名刺や鍵なども入っている)

 

を落としておきます。その返ってくる確率を比較した研究です。面白い研究ですよね。ちなみに、お金は数千円程度入れておくようです。

 

【結果】約10%返却率(戻ってくる確率)が増えた。

40各国中38か国では、お金が入っている方が、戻ってくる確率が増えたようです。

 

普通に考えれば、お金が入っている分、帰ってこなそうですよね。理由は次で説明します。

なぜ、お金が入っていると返ってくるのか【自己イメージの保護】

では、拾った名刺入れにお金が入っていると返却率があがるのでしょうか?

 

それは、自己イメージの保護。が理由として考えられます。

 

お金が入っている物を盗む=泥棒している

 

こういった罪悪感から、返却率が上がったと推測されます。もちろん、お礼を期待している可能性も否定は出来ませんが。

 

つまり、人はお金が入っている落とし物を拾った時の方が、良心が刺激されて「正しい行動」を取る確率が上がります

人は、良心がギリギリ傷まない不正をする

ここまでご覧いただくと「へー。人は良心を基に行動するんだな」と思いますよね。

 

ですが、私の考えとしては「良心が許すギリギリまでの不正は行う」と考えています。※確率が上がる。

 

誰しも経験があると思いますが「これくらいなら、良いだろう」と思ってちょっとしたずるをした経験はないですか?

 

・おつりが100円多かったことに帰宅してから気づいた時
・自販機でなぜか2本ジュースが出てきた時
・自己採点のテストで少しだけ水増しする
・やってない仕事を「進めています」という

 

等々、小さな不正は誰しもが経験していることです。

 

しかし

・おつりが5,000円多かった時
・自販機でジュースを買ったら、全部出てきた時
・自己採点で30点の点数を100点にする
・やってない仕事を「終わりました」という

 

これらの場合は、なかなか不正をするのが難しいと思いませんか?

 

ジャンルで分ければ、どちらも不正であり、ずるです。ですが、良心の傷み方はちがいますよね。

 

ずるについては、こちらの本が網羅的でしょう。

裏付けとなる研究

これを裏付ける研究としては、こちらが有名です。

 

ダン・アリエリーさん(先ほどの本を書いた著者)の研究では、このような事例があります。

 

【研究方法】
・数字合わせの問題で一問正解ごとに報酬が支払われる
・自己採点を実施する
・自己採点表を「見せる場合」と「その場でシュレッダーする場合」で不正率を比較

 

結果は、ご想像の通り、不正ができる場合(自己採点表をその場でシュレッダーする時)は、正解を水増ししたようです。

 

しかし、大幅な水増しでは無く、小幅な水増し(数問程度)に留まるようでした。

 

さらに、この不正については、多くの人が少しだけ水増ししたようです。

 

つまり、研究結果としても、小さな不正は多くの人がしてしまうようです。

 

お財布を落とすなら、たくさんお金を入れて置いた方が、逆にリスクが減るかもしれませんね。

ウソをつくと、記憶力が低下する?

これだけだと「小さな嘘は良いよ」と言っているように見えるかもしれないので、最後に嘘のリスクを。

 

ウソをついた時、人は記憶の定着率が悪くなるようです。

 

これは「非倫理的健忘」と呼ばれる現象です。

 

自分の都合の悪いことを忘れてしまう人を、見たことありませんか?

 

それは、嘘をついたり、自分の記憶を無理にゆがめているからかもしれません。気づかぬうちに、自分の記憶を書き換えています。

 

ウソをつく。

 

統計的には、1日1回~2回程度は行われていることのようです。

 

人のためにつく嘘もありますし、全ての嘘を排除する必要はありません。

 

人間関係がおかしくなるからです。

 

「髪切ったんだ」
「へー。前の方が全然よかったよ」

「お弁当作ってきた」
「コンビニの方が全然美味しいね」

 

こんな会話をしていたら、人間社会が殺伐とするだけだからです。

 

とはいえ、自分のためだけに使う嘘は、減らした方が良いかもしれませんね。

 

記憶力という、人が持つ最強の能力を小さな不正ごときで消費するのはもったいないです。

 

あと、落としたくないものには、数千円紛れ込ませておくことをお勧めします。(10%は返ってくる確率があがるので)

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